祝賀会
「麻美さん、伊達さん。おめでとうございます。昨年に続いての連覇と1位2位独占史上初の快挙です。しかも2人とも2年生。来年の活躍も期待しております。そして祝賀会に参加されている他の第2種魔法使いの方がこの2人に負けないほどの成果を出していただけることも期待しております!』
第1種魔法使いの抽選会が終わった頃、学校では2人の祝賀会が行われた。
「緊張したよ。会場も広すぎだし」
「固っほない私。気分は私らぐねばって(固っ苦しいわ。気分はわるくないけど)」
着ている服こそ制服だが、来ている人が多く、第1種の魔法使いや教官も来ているので緊張して精神的にきているのである。何回きているんだ。
「お疲れ様だね」
「お疲れ様でございます」
緊張している2人のところに秋大と海泉が来た。
「あっ、秋大さん、海泉さん。おはようございます!」
「おはよごす(おはようございます)」
緊張をほぐしに来たのだが、海泉がいるためややほぐしきれていない。
「海泉さんが来てくれるなんて光栄じゃ」
「試合ば見でいただげたんだが?(試合を見ていただけたんですか?)」
第2種魔法使いにとって、海泉はかなり有名な存在である。
去年の大会に優勝しているのはもちろん、卒業後は第1種魔法使いにも互角の強さを見せていることも人気の秘密。
2年生まであまり強くなかった彼女がそこまでになっているのは東魔法学校以外にも、努力次第で何とかなるというよい希望を与えている。
「麻美さんに紗英さん。非常に良い対戦でございました。明治様の護衛を無視して見に行ってよかったです」
「海泉さん。あの日用事ないって言ってませんでしたっけ?」
「おサボりさせていただきました」
「めちゃ丁寧に言ってもダメですよ」
「大丈夫です。ちゃんと代役を立ててきました」
「そうなんですか。すいません」
「明治様の護衛と、その日の私の掃除当番は明治様にお任せしました」
「それはなんか違いませんか?」
「明治様は他の使用人にも人気なので、皆様楽しく働いております。誰も損はしないです」
「海泉さんが一方的に得してますね」
「あの2人は仲ええよの。わしらもあんな風になれるかな」
「海泉さんみてさこの後も関係ば維持できればきゃ。わはどっちだばいいばって、せっかぐだかきや長げんた付き合いさしたい私きゃ(海泉さんみたいにこの後も関係を維持できればね。私はどっちでもいいけど、折角だから長い付き合いにしたいわね)」
海泉を下の名前で2人は呼んでいるが、この2人を秋大に紹介したのは海泉であり、その点でも海泉は2人に尊敬されている。
自然に秋大に紹介するために海泉が2人に接近して仲良くなったのである。ポーカーフェイス(笑)のメイドの割には海泉は社交的で友達作りがうまい。
因みに、生徒会メンバーは全員やや内向的である。完全に内向的でないところが半端である。




