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魔法の才能  作者: 35
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入場

『ではこれより、第10回第2種学生M-1グランプリ決勝戦を行います! 選手入場です!』

リングアナウンサーのコールと共に入場が始まる。


『赤コーナー、152センチ44キロ、東魔法学校2年生、第2種魔法使い土属性Bランク。山根麻美選手!』

『広島からはるばる東京にやってきた苦労人。決勝でも圧倒的な防御力を発揮するのか』

『青コーナー、149センチ43キロ、東魔法学校2年生、第2種魔法使い風属性Bランク。伊達紗枝選手!』

『こちらも青森から東京に来た努力家。自慢の速攻で勝負を決められるのか!』

『主審、副審に変更はありません。実況は引き続き私平原大輔が行います。解説は、現役で活躍されております第3種魔法使いの藤本篤志さんが担当していただけます。ゲストは2年前の大会の覇者であります中島なぎささんに来ていただいております。よろしくお願いします』

『お願いします』

『よろしくです』

『さて、さっそくですが藤本さん、この試合はどうなるでしょう』

『速攻なら伊達選手、長期戦なら山根選手ですね』

『なるほど、後は試合を見つつご解説お願いします』

『ラウンド1ファイト!』


『さて、第2種魔法使いはフィールド魔法の使用ができないので、平地での戦いとなります。改めまして藤本さん、この決勝カードを予想できた方はいるんでしょうか?』

『3年生不在で、同校対決、しかも2人とも今大会まで一切実績なしのダークホースコンビでしたからね。仮に賭け事の対象にでもなってれば相当な倍率になるでしょう』

『なるほど、中島さんはいかがです?』

『予選から見させていただいたんですが、2人とも大量生産品ではなく、オーダーメイド品を使われていたので注目していました。それでも、決勝は驚きましたが』

『ありがとうございます。自身第3種魔法使いでもあられる藤本さんの目から見ていかがですか?』

『山根選手の道具は杖型で一見シンプルですが、山根選手自身よりも大きく、杖先を2つに分けてY型にしてあります。動きは大きく制限されますが、防御に徹するのであれば優秀ですね。それでいて、命中精度こそ犠牲にしていますが攻撃力も非常にあるようです。逆に伊達選手の道具は弓矢の先端を魔石にして攻撃するという威力は低くても、攻撃回数と命中精度を上げることを優先した武器ですね。お互いに使いこなせてますね』

『私が2人にインタビューしたんですけど、山根選手は空手をたしなんでしたので、あの長い杖でもきちんと使いこなせるくらい体がしっかりしていますし、伊達選手は弓道をやっていたので、いうまでもなく上手だそうです』


『ということは、共に最大の能力を出せていると考えられますね。さて試合開始から1分たちましたが、動きがありません。遠距離から伊達選手が攻撃するのですが、防御の硬い山根選手に攻撃が当たりません。逆にフットワークの軽い伊達選手に、大振りの山根選手の攻撃がまったく当たりません。共に積極的に攻撃しているのにこれだけ試合が動かないとは恐ろしいものです』

『2人ともご友人らしいですし、共に技術を磨いてきたらしいですから手の内は分かってしまっているでしょう。いくら速攻自慢の伊達選手でもうかつには攻め込めないみたいです』

『1ラウンドが終了しました。共に何か相手を出し抜く作戦はあるのでしょうか?』



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