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魔法の才能  作者: 35
33/205

学生第2種M-1グランプリ決勝

少し間違えたので修正しました

「10回第2種ジュニアグランプリ決勝は大変なことになりました! 史上初の同校による決勝戦となりました』


会場は熱気に包まれていた。第2種魔法使いは学校ごとに強さが第1種ほどは別れないので、決勝戦に来るメンバーがあまり同じにならない。

そのため、毎回優勝候補不在になり個人どころか、同じ学校ですら連覇はない。

昨年海泉が優勝し、今年は同じ東魔法学校の生徒が優勝決定戦に上がったことで東魔法学校の連覇が確定したのである。



「調子はどうかな?」

「完璧じゃ。調子も絶好調じゃ」

「こさ来らのば夢見でますたぁーし(ここに来るのを夢見ていました)」

これから決勝戦を戦う2人に秋大が声をかける。

「まさかうちがこがぁなところまで来れるゆぅて思うてんかったんじゃ」

先に話している選手は山根麻美。広島県出身の2年生。

少しだけ染まった長めの茶髪に、整った顔立ちながら大きなツリ目が目だって活発そうな印象を受ける。

「地元さいだごろは考えきやれながったじゃし。努力してきてしがた(地元にいたころは考えられませんでした。努力してきてよかった)」

こちらの選手は伊達紗枝。青森県出身の2年生。

麻美とは対照的に短めの黒髪とタレ目がおっとりした印象を受ける。


東魔法学校は全国トップの学校であり、奨学金制度、寮制度、卒業後の進路などで他に圧倒的な差をつけて優遇されている。

そのため、地元東京以外からも多くの若者が受験に来る。     

この2人も東魔法学校に通うために東京に出てきたのである。

2人とも秋大から道具を作ってもらったランクBの実力者だ。

15歳までずっと地元にいたため、なまりが抜けていないがクラスの友人から可愛いからという理由で矯正をしていない。時々意思疎通ができていないのは問題だが、言っても日本トップクラスの学力試験を突破してきた生徒が多い東魔法学校。

周りも学習能力が高いので、把握する努力は周りがしている。

どうしても伝わらないときは、特に紗枝の津軽弁は本当に難しいので、がんばって標準語で伝えようとする。それがまたかわいらしいのだが、本人は大変である。

秋大はきちんと理解してくれているので、遠慮なく2人とも訛りでしゃべる。

オーダーメイド品を作るための努力は秋大は欠かさない。相手が日本人でなくても作れるように、外国語もぺらぺらというわけではないが、日常会話と魔法会話くらいならこなせる。魔法会話って何だ? たぶん魔法の知識についての会話のことなのだろう。


「最後の試合決着つけたい?」

「どがぁな意味か?」

「こいかきや決勝戦ば戦んだじゃかきや、決着はつぐさ決まってらだばねじゃか(これから決勝戦を戦うんですから、決着はつくに決まってるじゃないですか)」

「いや、決勝戦を同じ学校で戦うのは始めてのことなので、どちらが優勝しても学校の評価は変わらないので、同率優勝にしないかという提案が大会側から出たんだけど、断ろうと思ってる。白黒つけたいよね? この決勝の舞台で戦いたいよね?」

「「もちろん(よ)(じゃし)」」

顔を見合わせた後、秋大の顔を見て力強く言った。



友人が結構訛ってる人多いんですが、たまに本当に分からない。付き合い長くても分からない。

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