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魔法の才能  作者: 35
32/205

ばれないようにはしてるけどね

6月、第2種魔法使いの大会真っ盛りの中、7月に行われる第1種生M-1グランプリの代表選考が行われた。

新人戦も平行して行われる。

7月上旬に予選が行われ、7月下旬に決勝という日程になった。


「おめでとう。新人戦の代表に決まったらしいじゃない」

「先輩達も当たり前ですけどおめでとうございます」

新人戦の枠に聡美、本選の枠に沙理、明治が確定した。

代表は以下の通りである。


第1種学生M-1グランプリ 東魔法学校代表


本選(2年、3年)代表


1位 豊本明治 3年 氷属性

2位 児島愛  3年 雷属性

3位 今野孝之 3年 火属性

4位 兼田沙理 2年 闇属性


新人戦(1年)代表


1位 飯田聡美 火属性

2位 福田孝則 水属性

3位 三浦匠  火属性


「今年から新人戦は、代表枠が3人になったけど飯田さんには関係無かったみたいじゃない」

本選は、2年と3年を合わせた約40人から代表を選ぶが、新人戦は1年生約20人から代表を選ぶため、代表が同じ人数であるのは変であるという意見が前々からあったため、今年から代表人数に調整がかかった。

「どちらにしても、1位通過の自信はありましたから。それよりも兼田先輩が1位通過じゃないんですか」

今年が最後の3年生が優先されるのはあまりおかしいことではないが、実力主義の東魔法学校らしく無いと感じたので聡美は疑問に思った。

「予選では、一応ランダムで相手が決まるんだけど、例えば各学校の1位通過の生徒が4人同じブロックには入ることは絶対に無いんだよ。ある程度はバランスが考えられてるんだ。だから、あえてさーちゃんを4位にしたんじゃない」

「……私の希望でもあるわ。私は経験が少ないから出来るだけ強い相手と予選で当たって実力を確かめたいの……」

「当たり前に1位通過した私が考えなしみたいだわ」

「それはいいんじゃない」

上位と当たりたい沙理と、他校の上位を潰しておきたい学校の思惑が被った結果が沙理の4位通過であった。

「角田先輩はどうされたんですか?」

沙理もいるのに秋大がいないというのは、約3ヶ月生徒会室に通って初めてだったので聡美は気になった。

「秋ちゃんは今日第2種魔法使いの本選があるからそっちに付いてってるよ。今回は2人も決勝に出たから大変なんじゃない?」

「去年も海泉さんを優勝させてるんですよね。実は角田先輩すごい人なんですか?」

「ばれないようにはしてるけどね。目立つと面倒だから。今回もダミーで友人の第3種魔法使いを連れてって、秋ちゃんは副会長ということで付き添いしてるじゃない」



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