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魔法の才能  作者: 35
28/205

魔法選手

海泉のように学生限定の間のみでなく、正式に豊本家の使用人となるのは非常に選ばれた魔法使いだけである。

とはいっても学生限定の使用人すら明治の祖父のメガネに適った魔法使いのみなので、優秀ではあるが。

明治の祖父の意向で、使用人はほぼ全員が第2種魔法使いであるが、豊本家には現在実績を積んだ多くの使用人がおり、今回のような明治の専属使用人という例外がない限りは若い第2種魔法使いが豊本家の使用人になるのは難しい。

豊本家の使用人は、年齢関係なく道具の実験という仕事を通常の使用人に加えてやっているため給金がとても良い。

それもあり、今回の明治の選任の件には、3年生の使用人である16人全員が参加した。皆、魔法選手となるためにお金が必要なのである。



魔法選手とは、魔法を使って競技として戦う仕事のことである。

ルールにのっとり魔法による戦いを行う魔法選手の試合はいわゆるスポーツとして人気を博した。

その1番の理由は、男女の差が無いというものである。

通常スポーツにおいては、男女は明確に分けられて、それぞれで競技する。

しかし、魔法選手は男女どちらかであることが有利にも不利にもならない。

そのため、屈強な男がひ弱そうな女性に負けるなどが当たり前に起こる。

これは今までのスポーツには無かったものであり、努力次第で成りあがれるという事実が魔法を学ぼうという意識を上げ、それにより世界中で人気になった。

もちろん、第1種と第2種はさすがに分けて大会が行われるが、第2種の選手が第1種の大会に参加することは認められており、第2種魔法使いがそこで第1種魔法使いを倒すというのも決して少なくない数が見られた。

他の魔法使いの仕事に比べると、魔法がたくさん使える必要がある。魔法を使う機会がかなり多いからだ。

特に第2種魔法使いは、たくさんの道具が必要になるため、その費用のために他の仕事をしている場合が多い。

なので今回の豊本家の使用人の仕事のようなお金を稼げる仕事は人気がある。


因みに日本は、商業目的で多くの大会を作った。

その中でも最も人気があるのは魔法選手ナンバーワングランプリ。いわゆる『M-1グランプリ』である。

WMBが現在は公式にルールを決めているが、20年前に日本で設立した当時からきちんとしたルールができており、現在ある多くの大会はM-1グランプリを参考にしている。


魔法学校ができて学生にも魔法使い候補が多くなったので、学生向けの大会である『学生M-1グランプリ』が10年前に第1種魔法使いと第2種魔法使い専用に2つ設立された。


第2種魔法使いは6月、第1種魔法使いは7月にそれぞれ大会が行われて日本一を目指す。

最近は1年生のみの大会の新人戦などもでき、7つの学校は本腰を入れて強い生徒を送り出すようになった。



 




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