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魔法の才能  作者: 35
23/205

ランクA(笑)

「私は第2種魔法使いランクAでした」

「十分すごいじゃないですか」


ここで第2種魔法使いのランクの説明をしよう。

だが、とりあえ1種魔法使いも第2種魔法使いもランク付けの基本は同じである。

項目は、魔力、魔法防御力、魔法適応力、持久力、発動速度、応用力、移動力の7つで評価される。


魔力とは、魔法の攻撃力。

魔法防御力とは、相手の攻撃に対する耐性。

魔法適応力とは、自分の使える魔法の数の上限。

持久力とは、同じ魔法を使い続けられる時間。

発動速度とは、いかに速く魔法を発動できるか。

応用力とは、既存の技をいかに自分なりに使いこなしてオリジナリティを出せるか。

移動力とは、本人の運動能力。

第1種魔法使いは自分の使う魔法。第2種魔法使いは、道具の媒介を介するという違いはあるが、学校での活動を見て、教官が評価をつけるのは同じである。


この評価はAからEまであり、この中で最も高いランクから並べて3つ以上ある評価がランクになる。

例えば、7つのうち、Dが3つあれば後はEでもその人は魔法使いランクDとなる。

また、Bが2つ、Cが1つ、後はD以下となる場合はその人はランクCとなり、CのものがBになるとランクBになる。


「これを見てください」

「なんですかこれは?」

海泉が手帳をパラパラと開き、とあるページを見せた。

「魔力E、魔法防御力A、魔法適応力E、持久力A、発動速度A、応用力E、移動力E……、随分偏った成績表ですね。誰のですこれは?」

「私のです」

「えっ!?」

「恥ずかしいのであまり見ないでくださいませ」

「あなたが見せたんですよ」

ポーカーフェイスだが、恥ずかしいのは分かる。もはやここまで来るとポーカーフェイスの意味はないかもしれない。

「ご存じだと思いますが、ランクが高い方が基本的によい待遇を受けられます」


ランクが高いと、より良い道具を購入できたり、筆記の試験の合格点が甘くなったり、その他受けられるサービスが大きく異なる。


「第2種魔法使いは第1種魔法使いと比べると、学生時代はあまり実践を行わず、基礎の訓練が多いので、戦うことはかなり少なめなんです。ですが大会に参加するとなれば、それなりにきちんとした道具を使わねばなりません」 

「まさか……」

「ご想像の通りです。私の使えるまともな道具がありませんでした」

学校で手に入る道具は購入するためには7項目が一定の評価が無いと使うことができない。使用者の安全のためだ。

ランクEが、4つもある彼女は強力な道具が使えなかったのだ。

「でも、明治先輩の家の使用人をやるには、魔法の道具の実験に協力が必要なのでは?」

「そちらは大丈夫なんです。あれは誰でも魔法を使うための実験ですから、私たちに合った道具が実験に使われるので、私の様に偏っていても問題はなかったんです。これが問題でしたが」

あくまでも明治の家で試される道具は実験段階のものなので、大会では使うことはできない。当たり前である。


「その時点で大会まで1ヶ月。ランク上げも無理で困っていたときに出会ったのが秋大様でした。そして秋大様のおかげで今の私があります。私が生徒会室にいるのは秋大様も明治様同様に忠誠を誓うに値するからです。明治様がいないときは秋大様をお世話することにしております」


明治はもちろん、秋大を世話した様子など1度も見てないし、ただ寝てただけだと聡美は思ったが、一応海泉がここにいる理由は分かったのでここはよしとした。





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