表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法の才能  作者: 35
15/205

私が会長よ

「そういえば会長さんは来ないの? もうそろそろ下校時間近いでしょう?

一騒動あったが、聡美は切り替えていくことにした。

「あの人は神出鬼没だからね。急に現れるから怖いじゃない」

「最近は忙しくて無理してるから心配だ」

「……私の心配をしてくれるの……? 親切にしてくれるのはやっぱりあなただけだわ……」

ついさっきまで誰もいなかった会長の席にいつの間にか誰か座っていた。

「誰ですか!?」

「……私が会長よ……。あなたが会うことを望んでたでしょ……」

「あ、あなたが会長ですか、聞いてたんですね。いつからいたんですか?」

「……『今日はいよいよ生徒会室に生徒会長が来るんですね』……くらいから聞いてたわ」

「かなり前からいたんですね」

会長と名乗る彼女に聡美は圧倒されていた。

明治を倒す実力は既に知っていたが、それを知らなくてもあふれでる強者のオーラが彼女にはあった。

また聡美は、魔法はもちろん、自らの見た目にも自信を持っていた。

既に学校の大半の生徒の知るところとなった飛び抜けたスタイル。容姿も万人受けする気品のあるもの。黒髪はきちんと切り揃えてあり、清潔感を感じさせる。その維持を聡美は努力して継続し続けており、それに誇りを持っていた。

しかし目の前にいる会長は、身長はわずかに低いが前髪ぱっつんのストレートで、腰まで届く髪は明治よりも、長くかなり濃い黒色である。

スタイルは聡美以上に抜群。何より10代には見えない大人っぽい美人であった。

聡美が魔法でも見た目でも完全な敗北を認めたのは初めてであった。

「……初めましてかしら? 生徒会長で秋大の婚約者で、2年生で、第1種魔法使いで闇属性Aランクの兼田沙理って言うの。よろしく……」

「私は1年生の飯田聡美です。闇属性なんですか……」 

闇属性魔法使いとは、火、水、自然のいずれにも属さない魔法で、対極の存在である光魔法と並んで非常に珍しい魔法である。

どのくらい珍しいかというと、上記3種類の魔法は第1種魔法使いはそれぞれ大体33.3%くらい存在しているのに対して、光魔法と闇魔法は、合わせて0. 1%くらいしかいない。氷属性のような変則型と言われる貴重な属性ですらこの2つほどは珍しくない。

「……そうなの。闇属性に会うのは初めてかしら……?」

「はい、さすが闇魔法ですね。気配を全く感じませんでした」 

「……これは魔法じゃなくて、私の趣味よ。気配を消すのは昔から得意なの。ウフフ、ウフフフフ……」

「まぁ俺は分かってたけどな」

「……さすがよね。私の運命の人……」

「すいません、お二人はどういう関係なんです? さっきも自己紹介にさらっと婚約者とか入れてましたし」 

聡美の中では秋大は明治と怪しい関係を持っていると思っていたので、沙理と秋大の関係が気になった。

秋大は頑張って明治との関係が誤解であると説明したのだが、聡美がこう想っているということは、誤解が解かれていないようである。

「……言葉通りの意味よ……」

「俺は認めてないぞ!」

「噛み合ってませんが」

「……照れてるだけよ……」

「会長! ふざけすぎじゃない?」

明治が止めに入る。

「秋ちゃんの婚約者は僕じゃない」

止めに入ったのではなく、より話を脱線させにかかっていた。

「めいじ! お前そんなに積極的に、冗談を言うキャラじゃなかっただろう!」

「この方が面白そうだし、冗談じゃなくてもいいんじゃない?」

「やっぱり本命は明治先輩なの?」

「俺はそんな趣味はない!」


3人が暴走してなだめるのに時間がかかりすぎたので割愛します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ