試合を見てなかったのかしら?
1年生のクラスは1種魔法使いが20人のクラスが1つ、水属性のクラスは相変わらず多いな……、101人で三クラスか。風属性は70人で二クラス、土属性は31人で1クラス、雷属性は26人で1クラス、火属性が21人で1クラス。火属性がクラスできてるね。後は第3種魔法使いのクラスが29人で1クラス。これで計300人きっかりだな!」
生徒会室ではクラス分けの表が配布されていた。
魔法学校はどこでも人手が足りていない。
生徒会に所属するメンバーは一部の課題を免除される代わりに学校の簡単な執務を担当される。
今回の進路希望届けをまとめる作業も行っている。
クラスは最大で40人で3クラスまででそれ以上は抽選になる。また、20人に満たないクラスはクラスとして成立せず、その属性のクラスは開講されない。
そうなるとまた再調査が必要になるのでやることが増える。
今回は偏りがややあったが再調査が必要にならない別れ方をしたので生徒会室には安心した空気が流れていた。
「私の試合を見てなかったのかしら? 火属性はあんなにかっこいいのに」
文句を言う聡美。先日の試合以降は生徒会室に入り浸っている。
既に明治に勝った彼女は1年生の授業でも断トツの成績。
彼女に課題を与えることも特にないため、自主練習が多くなってしまうので授業後は暇になっていた。
その為、聡美は実力者の明治や、第3種魔法使いで魔法の知識が優秀な秋大と会うために放課後は生徒会室に来ていた。
生徒会に誘われているが、彼女にその気は無いようである。
しかし、普通に作業を手伝ってしまっているので、ほぼ所属しているようなものである。
「むしろ飯田さんの試合を見てたからギリギリ20人集まったんじゃない」
「2年のクラスには火属性無いからね」
「そ、そうかしら。だったらみんなの前で負けたかいがあったわね」
「あの試合勝ったのは飯田さんでしょ?」
「私はあれで勝ったとは思ってないわ! ハンデなしで勝ってこそ意味があるのよ」
「あの後にめいじに2敗しちゃったからな」
明治と聡美が戦ってから今日までに1ヶ月経っており、その間に公開されないエキシビション形式で2回戦っており2回とも聡美が負けている。しかも惜敗ではなく大敗である。
「今の私が勝てないことはよく分かったわ……。それよりもいよいよ生徒会長が生徒会室に来るのよね」
新入生のクラス分けからしばらくは生徒会がかなり忙しく、会長にも救援を頼んでいると、聡美は聞いていたのだ。
「見たこと無いわけじゃないよね、会長有名じゃない?」
「遠目なら……、ちょっと待って。実はそれよりも気になることがあるの」




