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魔法の才能  作者: 35
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聖なる槍と邪なる斧

「それはどうやって手に入れたんです?」

真澄が尋ねる。


白く輝く槍は常に光を発光し続けて長時間見ることができないほど明るい。

反対にどす黒い色を放つ斧は触るだけでも闇に侵食されそうなほど暗い。


「秋ちゃん、無理だよ、真澄ちゃんを助けるためとはいっても見せちゃったものはごまかせないじゃない」

「……、ここだけの話にしてもらって、黙っててもらったほうがいいわ……」

明治と沙理もごまかしきるのは難しいと考え、秋大に説得を試みる。


「はぁ、仕方ないか。飯田さん、岡田さん、今から話すことは内密にお願いします。時間もありませんから速攻で話をつけます」

「分かりました」

「了解です」


「槍は白金聖槍ローキスティで、斧は黒色邪斧ダークユングレイグです。それぞれ、聖属性と邪属性の第2種用の魔法の武器です」


「え……、どういうこと?」

「どういうことといってもそういうことです」

「だって、聖属性と邪属性って、光属性と闇属性の変則型ですよね。今となっては事実上絶滅した魔法ですよね」


いわゆる明治の氷属性と同じで、聖属性と邪属性は貴重な変則型である。

しかし、そもそも光属性と闇属性が希少種であるため、現在プロにも存在はほぼ確認されていない。


「それに、第2種魔法使いの道具に変則型はまだ未発表なはずです」

変則型はあくまでも突然変異であり、その発生のメカニズムがまだ解析されていないため、世界中の第3種魔法使いが必死に研究しているが、実践に耐える武器どころか、単純に魔法を発生する技術すら完成していない。


上記2点から、聡美と真澄は驚いていた。


「ちなみに岡田さんを助けたのは、こっちの斧です。座標変換シフトチェンジでこの辺で倒れていたレインのメンバーと岡田さんを交換しました」


「座標変換って……、あれって相当高レベルな魔法ですよね」

 

「詳しい説明はまた今度にするぞ。沙理、明治、飯田さん、岡田さん、白金聖槍の発光範囲でしたら、魔法が使えますから、ちょっと近場にいてください。さぁ、反撃開始だ!」




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