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真っ白な履歴書
国・数・理・社・英・魔
義務教育の代表がこんな風になったのは親父が言うにはほんの15年前だったそうだ。
その教育が変革を迎えた年の最初の子供たち/第一魔法世代であった俺はとにかく地味だった。落ちこぼれの烙印(赤点)を押されない、でも、決して優秀ではない。友達と呼べる人間はいなかった。
高校では義務教育より魔法の比重が高まり、本当ちちんぷいぷいちんぷかんぷんだった。だが、そんな俺に両親は魔法の成績で文句を言ったことはなかった。数学のテスト48点には鬼のように怒っていたが・・・友達と呼べるような人間はいなかった。
高校を卒業し俺が内定をゲットするより、最初は化石燃料の代替品や大道芸の一種としてしか見られていなかった魔法が市民権を得る方が早かった。結局、俺はフリーターとなって親から離れ1人暮らしを始めた。バイトは長く続かなかった・・・友達とよb
自分語りが長くなったが、要は無職ぼっち
あ、名乗ってなかったな俺の名前は秋斗鋼也
名前負けしてる見た目だねというのがクラスの自己紹介で盛り上がる話題だった。