第77話 すぐにキリナの故郷向かうよ
疲りた「えー皆さん、投稿遅れてすみませんでした」
アキラ「おいおい頼むぞ?早く完結させて欲しいんだから」
疲りた「ごめんごめん。じゃ、楽しんで読んでいってください!」
こんな感じに自分と同じ作品の登場人物をコラボさせてる人って結構いますよね。
筆者は何だか書いてて恥ずかしくなってきたので、二度とやりません。
まあ、こんな異世界チートハーレム小説をネットにアップしてる時点で黒歴史確定なんですけどね!
「何とか金は手に入った・・・が、時間が掛かり過ぎだな」
その後何人かに話しかけて換金できる場所を教えてくださいと頼んだところ、八人目にして漸く教えてもらえた。と、思ったら、言われた通りの道を歩いたら全然関係無い場所に辿り着いた。要は噓をつかれた。
その後十三人に話しかけて、やっとでちゃんとした道を教えてもらえた。道を聞いている最中で何人かにシカトされたり暴言を吐かれたりしても決して怒らず笑顔でいた俺は偉いなと思います。キリナが「ししょー顔が恐いですよー」とか言ってたけど、俺は笑顔でいた。間違い無い。
ちなみに換金自体はあっさりと終わった。そこに辿り着くまでの苦労は何だったのか。
「アキラ、これからどうするの?」
システィアが話しかけてくる。
「もうすぐ夜だし、今日は近くの宿で一泊だな。というわけで、宿を探そう」
「わかったわ」
この街は貿易国であるミールと最も近い街であり、宿が多い。何処でも交通の要所なら、ホテルは多いものである。宿を見つけるのは簡単だろう。見つける事自体は。
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「・・・で、何でエルフが、人間なんかと一緒にいるんだい?」
宿は簡単に見つかった。だいたい十分くらいで。だがしかし、その宿の女主人から、疑惑の目を向けられている。
「色々あって知り合ってな。これから、この子を家まで送り届けるつもりだ」
「送り届けるねえ。連れ去るの間違いじゃないのかい?」
どうやら俺とシスティアが、キリナと一緒にいることを訝しんでいるらしい。
「送り届ける、だ。この子とは、ミールで出会ったんだ。苦労して、ここまで連れてきたんだぞ?」
「何でエルフがミールにいるんだい?エルフは殆ど、生まれた土地から離れない種族だ。ましてこんな小さな子が、故郷を出るとは思えないけどねえ?」
出るんだよこの子は。だってアホの子だもの。
「お嬢ちゃん。何でこいつらと一緒にいるんだい?おばさんに教えてくれないか?」
「師匠が、ジュライジアに連れてってくれるって言ってくれたんです!それで一緒に居ます!」
キリナはアホの子だから、嘘なんてつかない。正直に言ってもらえれば、俺が悪いなんてことにはならないだろう。
「本当かい?正直に言って良いんだよ?もしこいつらに脅されているんだったら、おばさんがとっちめてあげるから」
「脅されてなんかいませんよー。師匠もシスティアさんも、優しいですから!」
偉いよキリナ。考えてみたら俺、結構落とし穴に落としてるから、それを言われたらどうしようかなって一瞬思ったけど、そんなこと言わずに良いところだけ言ってくれて偉いよキリナ。
「そうかい・・・。悪かったねあんたら。疑ったりして」
「いや、あんたの気持ちも分かる。きちんとこの子は送り届けるから、安心してくれ」
「はいよ。じゃあ、泊まっていくんだね?三部屋かい?」
「いや、二つだ。女子二人は同じ部屋にしてくれ」
「はいはい」
チェックインを済ませ、さっさと部屋に入る。俺は自分の部屋には行かず、システィアとキリナの部屋に行く。
「さてシスティアよ。話をしようじゃないか。その前にキリナは寝ろ」
「えー、私まだ眠くないですよー?」
「偉い子は早寝早起きができるって偉い人が言ってた」
「分かりました!頑張って早く寝ますね!」
その言葉の五秒後にはしっかり熟睡している。どっかの射撃の得意な0点小5を彷彿とさせる瞬間だった。
「よしシスティア。この国の人達の対応、どう思う?」
「結構酷いわね・・・。話には聞いていたけれど、まさかここまでとは思わなかったわ」
「だよね」
ジュライジアの皆さん、予想以上に俺達に対して辛辣である。というより、俺とシスティアに。
「これも全部あの国の所為だ。いつか滅ぼしてやんよ」
エンデス王国のゴミ共が亜人を奴隷にしたら虐待したりするから、俺のような善良な一般ピープルも敵意の眼差しで見られるのである。あの国王だけは、人を出来る限り殺さないという信条を無視してでも殺しておけば良かった。
「それで、どうするの?すぐにキリナの故郷に向かうのかしら?」
「そうだな。別に他にやること無いし、そうしようと思う」
「分かったわ」
会話終了。もう寝るくらいしかやること無い。
「ちなみにだけど、システィア何か俺に言いたいことある?暇だから聞くよ?」
「二十四個あるけど、何から聞きたい?」
「えー、そんなにあるの?例えばどんなのが?」
「ほぼアキラに対する不満だけど」
「グッナイシスティアまた明日!」
電光石火で退出する。今、俺は素早さの限界を超えた気がする。
それにしても・・・二十四個あるって即答してたけど、普段から俺への不満をリスト化して数を数えていたのだろうか。思ったよりシスティアって陰湿な奴なんじゃね?いつも爽やか清々しい俺を見習って欲しいものだな。




