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第65話 誰だよ

「ふっふっふ、水瀬明よ。貴様にこの娘が救えるか?」


「アキラさん無茶です!逃げてください!」


「逃がしはせんぞ?貴様は既に死が運命付けられているのだからなぁ」


「私の事は気にしないでください!元々、アキラさんには関係無い事ですから・・・」


「小娘は黙っておれ。さあ水瀬明よ、貴様に終焉を与えて「うるせぇ黙って死ね!」ギャアアアアアアアアアア!?」







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


みたいな感じのやり取りをした。昨日。



この都市に来てから一週間程経過した。いやー、なかなか濃い一週間だったなー。


最初のシャイニングを名乗って好き放題やっていた連中をしばき倒すのから始まり、そいつらの裏を調べたら謎の地下都市があってそこで悲劇の奴隷少女との出会いとか魔物を何種類か合成して作ったキメラ軍団との戦いとか親を殺され復讐に燃える少年との出会いとか世界征服を目論む悪の秘密結社との戦いとかその悪の秘密結社に囚われる薄幸少女とのラブロマンスとか色々あったなあっはっは。


そしてその全てを力技で解決した。やっぱ強さって正義だわ。


ちなみに地下都市に入った辺りからシスティアとキリナは何故かショッピングに勤しみだし、俺一人で戦い続けたという事実を俺はきっといつまでも忘れない。


そしてそのショッピングで使った金も俺がエンデスの王城から盗んできた金だという事実も忘れたりなんかしない。


「アキラさん・・・そりゃないっすよ・・・」


そして今はシャイニング・・・ではなくユナイテッドと合併してできたユナイテッドシャイニングというただ二つのグループ名を繋げただけのチンピラチームのアジトにて、その構成員から泣き言を漏らされている。


「何ですかユナイテッドと合併って・・・。俺あいつら嫌いなんですよ・・・」


つい昨日シャイニングとユナイテッドが合併したことが本部より知らされたらしく、それがご不満らしい。


「もう決まったことだ。大人しく受けいれろ」


「そんなぁ・・・。今からでも止めましょうよ」


面倒だな・・・裏技使うか。


「システィアも賛成してることだぞ?」


「それなら仕方ないですね・・・」


何なんだろうか。システィアの名前を使えばすぐ解決するのに、俺が言っても何ともない。俺とシスティアに一体何の差があるというのか。


「で、今システィアさんはどこにいるんですか?」


「知らね」


ついさっき悪の秘密組織の頭領を半殺しにした後悠々と現在利用している宿に戻ったところ、『出かけてきます。探さないでください』と書いた置き手紙があった。家出かな?


「まあ、システィアなら放っておいても大丈夫だろーーーってキリナどこにいくつもりだ!」


普段はキリナを連れているシスティアだが、今日は珍しくキリナを置いてどこかへ行った。


「猫ちゃんがお家に案内してくれるって言うから、ついて行こうと思ったんです!」


この困ったちゃん、放っておくといつの間にか居なくなってしまうので、五分に一回位のペースで声をかけねばならないのだ。というかその猫いつの間に現れた。一分前までは居なかっただろ。


「いつからお前は動物と話せるようになったんだよ」


「結構前からですよ?」


嘘くせぇ・・・だけどこのファンタジー世界の人間だと、本当に話せるかもしれないので一概に決め付けるわけにはいかない。


「そうか・・・で、家に案内してくれるって?なら、俺もついていく」


一人で行かせたら確実に迷子になる。賭けてもいい、自分の命でさえ。


「そうですか!じゃあ、行きましょう!」


「いえーい。戦闘員C、そんなわけで俺は行くから」


「俺、そんな名前じゃないんですけど・・・」


んなもん知るか。


そうしてアジトから出ようとすると、


「ふざけんなシャイニング!合併ってどういうことだゴラァ!」


ユナイテッドの構成員だと思われる連中が来た。


「・・・頑張れ戦闘員C。君に任せた」


「待ってくださいよ!俺が対応するんですか!?」


「お前がここ仕切ってたんだろ?お前が何とかしろ」


そう言って俺は颯爽と去っていく。面倒そうなのはごめんなので。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ねえ遠くない?思ったよりも遠くない?」


「そうですかー?」


家に案内してくれるらしい猫について歩いて四十分程経過。遠くない?俺、五分十分で着くかと思ってたんだけど。


「あとどのくらいで着くの?」


「猫ちゃん、あとどのくらいで着くんですかー?」


「にゃー」


「あと一時間くらいだそうです!」


「やっべどうしよう。ものすごく帰りたい」


遠すぎ。何キロ離れてんだよ。


「そうですか?じゃあ、別荘があるそうなのでそっちに行きましょう!」


「別荘とかこの猫何者なの?」


そんな会話を繰り返していると、


「あれ?システィアさん?」


「え、システィア?」


システィアいたの?『索敵』使ってなかったから気づかなかった。


「って、は?」


確かにシスティアはいた。後ろ姿だが、あれは間違いなくシスティアだ。ただ問題は・・・何故か見知らぬ男と一緒にいたということだ。誰だよ、あのイケメンは・・・



もうちょっと書いてから投稿しようかと思ったんですけど、面倒になったのでここで切って投稿しました。次は出来れば明日、遅くとも明後日には投稿したいです。

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