第59話 シャイニング
更新遅れてすみません。内容は考えているのに、どうしても筆が進まないです・・・
2つ、分かったことがある。
1つ目は、この都市はミール国の都市なんだって。
今まで俺たちがいた都市は首都っていうか中心都市で、あそこだけじゃなくて他にも都市がいっぱいあるんだってさ。完全に俺の勉強不足ですね謎の都市とか言ってごめんなさい。人もわんさかいらっしゃいますね。
だが、これはぶっちゃけどうでもいいことだ。問題は、2つ目だ。それは・・・
キリナが気付いたらいなくなってた。
・・・落ち着け水瀬明。あのアホの子のことだ。どうせ珍しいものでも見つけて、それを見て立ち止まっているうちに俺たちが先に進んでいってしまったとかそんなオチだろう。
「どうするのよアキラ。早く探さないと・・・」
システィアは焦っているようだが、焦る必要は無い。俺の『索敵』は、半径5キロ以内を知覚することができる。『索敵』を使えばすぐにキリナの居場所なんて分かる。
実際に使う。よし、見つけた。元気そうにしている。でもさ・・・なんでいかつい男3人に囲まれているんですかね。
「何してんのあの子ぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「アキラ!?」
キリナのいる場所へ向けて猛ダッシュ。結構ヤバそうな感じだ。『戦線離脱』を使うか!?いや、こんなことで切り札を使いたくない。ギリギリまで使わないでおこう。
「どうしたのよアキラ!」
「キリナが恐そうな男達に囲まれてる!」
「分かったわ!」
システィアも俺について猛ダッシュ。流石システィアさん。状況の飲み込み早いですね。
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数分走り、キリナを見つけた。やはり3人の男に囲まれている。仕方ない、ここは・・・
「愛友キズアタァァァァァッック!!」
俺の必殺技を使って男達を倒す!ちなみに正式名称は、愛と友情のキ☆ズ☆ナ☆アタック。ただの蹴りとも言う。
「ギャアアアアアアアアアア!?」
蹴られた男は錐揉み回転をしながら吹っ飛んでいった。おれのキックつええ。
「なんだテメ「ランスインパクトショット!」
別名、ただの膝蹴り。何か言おうとしていた男の顎を打ち抜く。脳を揺らされた男は一発KO。俺つええ。
「そしてこれが俺の必殺奥義!エンドレスバース「はあっ!」
最後の一人を倒そうとしたら、追いついてきたシスティアが倒してしまった。せっかくノリノリでやってたのに・・・
「キリナ、大丈夫?」
「はい?大丈夫ですよ?」
そしてキリナに最初に話しかけるのはシスティア。俺が2人倒したのに・・・。まあ、順番はどうでも良いか。
「キリナ、何ではぐれたんだ?ちゃんと付いてくるように言っておいただろう?」
この都市に入る時に、離れないで付いてくるようにと言っておいた。言わないとキリナは迷子になると思ったから。言っても迷子になったけど。
「ごめんなさい・・・。でもこの人達が、私のお父さんが怪我をしたから、病院まで付いてきてくれって言ってたんです・・・。嘘だったみたいなんですけど」
「いや当たり前だろ!何でそんなの信じちゃったんだよ!」
ここからジュライジアって結構遠いぞ。それなのに何でこの男達がキリナのお父さんのことを知ってんだよ。エルフは自分達の住んでいる場所から離れないっていうし、知ってるわけないだろ。
だが、何故かそこでシスティアがキリナをフォロー。
「アキラ、キリナだって簡単に信じたことを反省してるんだから、あまり強く言ったら駄目よ?」
「えええ・・・」
貴女ちょっとキリナに甘くないですかね。そういうの良くないと思います。きちんと叱らないと駄目だろ。
「まあ良い、今度からは気をつけろよ。次やったらええ手を繋いで歩くからな」
「手を繋いでくれるんですか?わーい!」
喜ぶんかい。そこは嫌がるところじゃないんですかね。大きくなってから人と手を繋ぐのって恥ずかしくない?
「まあ、キリナだから仕方ないか・・・。さて、こいつら起こすか」
この男達に、何でキリナにちょっかいを出したのか聞いておきたい。『アイテムボックス』から、ちょっと危ないお薬を取り出す。作ってから使うのは初めてだ。どんな効果なのか非常に楽しみだ。
「アキラ、それは何?」
「打つと激痛が走る素敵なお薬」
早速服用させてやろうと思ったが・・・。どうやって使おう。注射器とか無いし・・・
あ、そうだ。
『アイテムボックス』からナイフを取り出し、男達の中の一人の腕を斬り、そこにお薬を直接ぶち込む。用量は分かんないから、取り敢えず大量に刷り込んだ。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」
お薬を投与された男は絶叫を上げた。うわー痛そー。でも、キリナにちょっかいを出した罰だ。当然の報いである。俺だって鼓膜破れそうなんだから黙って耐えろ。
「あひひあへへへ・・・」
完全に逝かれちゃってますね。誤字では無い。こいつに話は期待できなさそうだ。他の奴にしよう。
『アイテムボックス』から再び危ないお薬を取り出す。
「アキラ、お願いだからその薬はやめて。流石に見てられないわ」
「えー、俺の自慢の作品なんだけど・・・」
「本当にやめてあげて」
うーん。システィアがそこまで言うなら止めるか。会心の出来だったんだけどな・・・。まあ、使う機会はこれだけじゃないだろうし良いか。
「じゃあ俺の必殺技使うか・・・。必殺!ゴールデンストラ「それもやめてあげて」
薬を投与した男とは別の男の股間に対し、足のつま先を叩き込もうとしたがシスティアに止められた。
「チッ、我が儘だなシスティア・・・。仕方ない。普通に起こしてやるか」
男の腹を殴り、強制的に起こしてやる。
「がふっ!?・・・くぅ、何だお前は・・・」
「あの子の保護者だ。テメェ何でうちの子に手を出した。答えろ」
理由によっては処刑も辞さない。会ってから時間はそんなに経っていないけど、キリナには愛着が湧きました。こんな性格だからか、逆に面倒を見たくなるんだよね。
「くそ・・・。お前、俺達に手を出して無事で済むと思うなよ・・・。俺達はシャイニングのメンバーだぞ!」
「・・・あ?」
予想外の返答を貰った。何だか物凄く聞き覚えのある組織名を聞いた気がする。
「お前がシャイニングのメンバーだと?おい、アジトがどこにあるか教えろ」
「はっ、誰がお前なんかに・・・がはっ!?」
男を殴る。悪いが、さっさと喋ってもらおう。
「良いから答えろ。殺すぞ」
「うう・・・」
また数発殴ると、男はアジトの場所を喋った。もうこいつに用はないので、気絶させる。
「システィア、キリナ。悪いがやることが出来た。付いてきてくれ」
「ええ、分かったわ」
「はい、いーですよー」
二人を引き連れ、男が喋った場所へと向かう。
・・・シャイニングか。ユナイテッドと合併したはずだが、もしかしてまだこの都市には合併したことが伝わっていなかったのか?
だがそれよりも、キリナに手を出したのは何故だ?いや、まだ何をしようとしたのかは聞いていないが、ろくな事ではないだろう。もし、この都市のシャイニングが、舐めた真似をしているようなら・・・
潰す。再興出来なくなるほど、徹底的に潰してやる。
スマホの機種変したら、fate/goの引き継ぎミスった。出来なくなった。泣いた。




