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第58話 キリナの天職強い

更新遅れてすみません。

「歩くの疲れた」


翌日、ジュライジアに向けて歩き続けていた我ら一行だが、僕もう疲れました。


「アキラ、まだ1日しか経ってないでしょうが・・・」


システィアがそんな俺を見て、呆れている。


「いや、普通1日歩き続けてたら疲れるからな。システィアと一緒にしないでくれ」


「ミールに行くときは1週間くらい走り続けてたわよね?」


「昔のことは忘れました」


「ああ、そう・・・」


システィア、今完全に流したよね。最近システィアが冷たくて悲しいです。


「師匠!疲れたなら、私がおんぶしますよ!」


キリナが、そんなことを言ってくれた。


「ごめん、遠慮しとくわ」


「ええー」


自分より背の低い女の子におんぶされるのって嫌だからね?プライド的に。


というか、マジで師匠って呼ぶんだな。思いつきで言わせてみただけなのに。今更止めてもらうのもどうかと思うし、これからも続けてもらうけど。


「俺は一体、どこに向かっているんだろうな・・・」


「ジュライジアでしょう?」


「いや、そうだけど・・・」


そういう意味で言ったんじゃないんだよなぁ。将来についてのビジョンとか、そんな意味で言いました。


「というか、キリナは疲れてないのか?」


レベルの高い俺が疲れるくらいだから、キリナも疲れていてもおかしくないはずだが。システィアは鉄人だから大丈夫だろうが。


「疲れてないですよー。私、こう見えて体力あるので!」


「エルフって体力無いんじゃなかったんだっけ?キリナの天職って何?」


エルフには、魔法職として生まれる人が多いと聞く。魔法職は、総じて体力が戦士職に比べ少ない。だから、キリナも体力が無いんだろうと思っていたが。


「私の天職は、洗練士です!」


「洗練士、だと・・・?」


なんてレアな職なんだ。数百万人に一人とも言われるほどの超激レア職であり、最強の一角とも言われるほどの強さを持つ正に神に選ばれたと言っても過言では無いほどの天職だ。その天職を、一言で言い表すならば・・・









キングオブ脳筋、である。


洗練士の洗練は、他の全てを捨て、自分の肉体を極めあげるという意味だ。それはステータスにも表れていて、話によるとSTRとかが馬鹿みたいに上がるが、逆にINTは何レベ上げても0なんだとか。


その拳は岩石を容易く砕き、逆に魔法は超簡単なのでも使うことが出来ない。そんな、超脳筋職なのだ。


「洗練士・・・見るのは初めてね・・・」


システィアも驚いている。やっぱ超激レア職なんだね洗練士。


「この天職は魔法を使えないんですけど、強いので便利ですよ!」


何に便利なのかよく分からないが、良いんじゃない?強いし。強さは正義だと思うよ。


ここで、ふと思った。このパーティ、バランス悪くね?と。


システィア

魔法も使えるけど、基本近距離戦。


キリナ

ミス脳筋。


罠あるけど出し惜しんで斬りかかる。


な、なんなんだこの脳筋パーティは・・・。後衛職が一人もいないじゃないか。バランス悪っ!


今までシスティアと2人だとなんとも思わなかったが、キリナが加わり3人になると、パーティになってバランスとか気になるじゃん?後衛がいないってやばくね?後衛職を仲間にしたい。


「システィアー。遠距離攻撃が出来て、治癒も出来る素敵で強い天職って何かない?」


「そうね・・・魔法使いとかがそうだけど、魔法使いは万能っていうより器用貧乏って感じだから強くはないわね・・・。その上位互換の賢者や魔導士、あとは魔女とかがあるわね」


やだー、全部罠師よりも断然レアな天職じゃないですかー。・・・その辺は諦めて、ヒーラーを探すか・・・


「システィア、もしヒーラーで強い人がいたら、仲間にしよう」


「ヒーラーって大抵弱いわよ?敵を倒せない分、レベルが上がりにくいから」


「えええ・・・」


使えないなヒーラー。うーん、どうすればいいんだよ・・・








近接戦で傷を負う前になぎ倒せばいいだけじゃん。簡単だったわ。


「うん、やっぱ後衛とか要らないな」


そもそも俺は一発食らったら終わりだしね。考える必要ないじゃん!


「うん、なんか元気出てきた!」


開き直ったら何故か元気が出てきた。開き直るのって大事だね!


「よーし、ジュライジアまで競争だ!キリナ、あの方向に向かって走れ!」


「分かりました!走ります!」


あ、マジで走るんだ。頑張るね。


「ねえアキラ、あれって都市じゃない?」


だがそこで、システィアが進行方向とは違う向きの方を指さした。


「え?・・・あ、そうだね」


あれ確かに都市だわ。結構でっかい。気づかなかったわ。


「キリナ、ストーーップ!」


「何でしょうか!」


キリナは300メートル程先まで進んでいた。足速っ!


「あっちに都市があるから、あそこで休もう!」


「分かりました!」


キリナは10秒足らずで戻ってきた。流石洗練士、足はえぇ・・・。羨ましいです。


「じゃ、行くか、あの謎の都市に」


「謎ではないと思うけど・・・あんなに大きいんだし・・・」


煩いなシスティア。俺が知らなければ謎なんだよ。異論反論不満は一切知りません。

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