表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/80

第55話 嫌いじゃない

遅くなってすみません!新ヒロインの名前を考えていたら、予想外に時間がかかってしまいました。申し訳ありません。

エルフについて、俺が知っている事を話そう。


エルフの最大の特徴は、その長い耳と、森の宝石とも謳われる美しさだそうだ。だが、その美しさ故その身は常に狙われているらしい。ジュライジアにしか住んでおらず、中々外には出てこないので稀少性も高く、奴隷となった際には億を超える値がつくらしい。


あと寿命が長いとか、仲間意識が強いって。どんなものなのかは見たことがないし分からないが。


俺が知っているのはそのくらいである。別に興味も無かったから、そんなに詳しくはない。


だがこうして今、目の前にエルフがいる。もっとエルフについて勉強しとけばよかったと激しく後悔。


だが悔やんでしも仕方ないので、取り敢えずコミュニケーションをとってみよう。


「君は、エルフだよね?」


念のため確認を取る。


「はい、そうですよー」


予想外に呑気な声が返ってきた。


「君は奴隷商人に捕まったんだよね?助けてあげるよ」


出来れば、友好的に接していきたい。イケメン(笑)モードでいこう。


「別に私、捕まってるわけじゃないですよ?」


「え?」


首輪とか鎖とか沢山付けられてるんだけど。これで奴隷じゃないの?


「じゃあ、その鎖は何で付けられているんだい?」


「これはですねー。私の生まれ持った凶悪な力を封印する為に付けているって、おじさんが言ってました!」


マジで?こんな温厚そうな娘が凶悪な力を?いや、この娘はエルフだ。どんな力を持っていても、不思議ではない。


その鎖がどんな物なのか、スキル『鑑定』を使って調べてみる。


鑑定結果<平凡なただの鎖>


「ただの鎖じゃねぇか!」


何だよ!特に能力も無いただの鎖じゃん!


ここでふと思った。


「あのさ。その力って、奴隷商人が嘘をついてただけなんじゃないかな・・・?」


この娘を抵抗させず捕らえる為についた嘘なのでは?


「そんな事無いですよ!村の長老様が、『お前さん達は皆、それぞれ素晴らしい力を持っているのじゃ。挫けそうになっても、自分を信じて頑張りなさい』って言ってましたもん!私には、凄い力があるんですよ!」


「いやそれ違うから!励ます為に言っただけで、そんな力は多分無いから!」


小学校の校長先生とかが、スピーチとかで子供達に言う台詞だろ。そんな事言われても、不思議な力はありません。


「ええ!?長老様は、嘘をついていたんですか!?」


「嘘とは少し違うけど・・・」


「嘘じゃないんですか!?どっちなんですか!」


エルフちゃんが問い詰めてくる。・・・面倒になってきた。


「じゃあもう嘘で良いよ嘘で。長老様は嘘つき」


「そんな・・・長老様が、嘘つきだったなんて・・・」


滅茶苦茶落ち込んでいる。俺の所為だけど。


「じゃあ、この鎖は何の為に付けられているんですか?」


「君を奴隷として売るため」


「ええ!?私、奴隷なんですか!?」


どうしよう。この娘凄く面倒臭い。


「だから俺が助けに来たんだよ。助けてやる」


イケメン(笑)モードになるのも面倒になってきた。この娘に対しては適当で良いや。


「そうだったんですか!ありがとうございます!」


「じゃあ、鎖や首輪を取るから動くな」


『アイテムボックス』から聖剣アルストを取り出す。


「待ってください!まさか、その剣で鎖を斬るつもりですか?」


「そうだけど」


「そんなの危ないですよぉ!鍵とか無いんですか?」


「無い。だから大人しくしてろ」


さっき倒した奴隷商人が持っているかもしれんが、男の懐を探るのは嫌なんで。


「嫌ですー!死んじゃいますよ!」


ワガママだなぁ。どうしよう。


「はぁ・・・アキラ、下がって」


そこで、ずっと後ろで成り行きを見守っていたシスティアが、


「はぁ!」


という声とともに、この困ったちゃんについていた鎖や首輪を切り裂いた。


「これで良いでしょ?」


システィアは、誇示するわけでもなく再び後ろに下がった。・・・やばい、システィアさんがイケメン過ぎる。もう惚れてもいいんじゃないかな。


「助かるシスティア。さて、鎖も解けたんだし、立ってくれ」


「ふぇ?あ!鎖が取れてます!」


気づいてなかったんかい。システィアの剣速が速すぎて見えなかったのか?


「ありがとうございます!この鎖、結構きつくて大変だったんですよー」


「へー。で、君はこれからどうする?多分このままフラフラ出て行っても、また捕まるだけだと思うけど」


何たってこの娘の商品価値は1億パルオーバーだ。何の罪も無い人をいきなり捕まえて奴隷にするのって普通に違法なんだけど、金にがめつい奴なら嬉々として捕まえようとするだろう。この世界の法って有って無いようなものだし。


「あぅ・・・。どうすれば良いですか?」


俺に聞くのかよ。・・・非常に良い展開だ。


「だったら、俺についてこい。どうするか考えてやる」


「そうですか!ありがとうございます!」


・・・この娘、奴隷にされかけたばかりだっていうのに、よく初対面の相手を信用できるな。馬鹿なのかな?


「そうだ、君の名前を聞いておこう。いつまでも『君』だと不便だし」


君って呼ぶの、なんか俺っぽくなくて嫌だ。


そして彼女は、


「名前ですか?私は、キリナです!よろしくお願いします!」


花が咲いたような笑顔になり、そう言った。


・・・ふむ、馬鹿はそんなに好きじゃないがーーー


その真っ直ぐな眼は、嫌いじゃない。

新ヒロインの名前は、キリツグのキリに後適当にナを付けました。


そういえば、後少しで初投稿から一年なんですよね。だからと言って何かするわけではありませんが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ