第51話 ミディルアーテちょろい
遅れてすみませんでした。最近忙しくて・・・
「アキラ、いらっしゃい」
翌日、俺はミディルアーテに会いに来ていた。場所は初めてミディルアーテと会った部屋だ。
「・・・ああ。詳細は知っているな?今後ともユナイテッドとは同盟を組んだままでいこうと思うから、よろしく頼む。じゃ、俺は帰る」
回れ右をして即退避。
「お待ちくださいアキラ様。お茶を飲んでいっては如何ですか?」
しようと思ってけどユイスさんに止められた。俺、女性相手から逃げようと思って逃げ切れた経験ほとんど無いな・・・
「遠慮しときます。俺はこれからシスティアと楽しいデートをするんでさっさと帰ります」
「本日システィアさんはアイデートとフィアさんと3人で買い物に出かけています。嘘をつくならバレない嘘をついてはいかがですか?」
何でそんなこと知ってるんだこの人。バレないと思って嘘ついたんだけど。
「じゃあ、お茶ください」
「はい」
ユイスさんにお茶を渡される。
「・・・ぷはっ。ごちそうさまでしたさようなら!」
一気に飲み干し、脱兎の如く逃げ出す。
「お待ちくださいアキラ様。お菓子なども如何ですか?」
だがユイスさんに回り込まれた。何でこの人俺より速いの?ステータス俺の方が上だよね?
「今ダイエット中なので遠慮しときます」
「これはノンカロリーです。心配ありません」
この世界にノンカロリーという概念があること自体に驚愕を隠せない。というか何でノンカロリーのお菓子なんて持ってるんだよ。俺の発言を予測していたのか?
「じゃあ遠慮なくもらいます」
「はい」
一気に口に入れてしまおうと思ったがーーーそのお菓子は真っ赤でどう見ても辛そうな煎餅だった。
「どうしたのですかアキラ様?早く召し上がってください」
この人、俺があまり辛いのが好きじゃないのを知ってたな?そうじゃなきゃいつも澄ました顔をしているユイスさんが、こんなに楽しそうな顔をしている筈がない。
「・・・・・・」
取り敢えず一つ口にいれる。
「辛えぇぇぇぇぇ!?」
辛い!滅茶苦茶辛い!完全に殺しに来てる辛さだ。水くれ水!
「ユイスさん水!水をくれ!」
「はい、少々お待ちください」
ユイスさんが部屋から出て行く。
・・・来ない!結構待ったけど来ない!
「『あ、アクアボール!』」
魔法で水の玉を出し、口の中に入れる。駄目だ全然!もっと水を飲まないと!
「『アクアボール』『アクアボール』『アクアボール』『アクアボール!』」
次々水の玉を出し、口の中に入れる。
ふう、漸く治った。
「アキラ様、どうぞ」
今頃になってユイスさんが水を持ってきた。絶対タイミング計ってただろこの人・・・
「もういいです。お菓子も頂いたんで帰ります」
「アキラ、流石にそこまで避けられると、私も悲しいわよ?」
帰ろうと思ったらミディルアーテが声をかけてきやがった。
「俺がこんな態度なのはお前の所為だからな?」
「私が何かしたかしら?」
こいつ、いきなり襲っておいて何言ってんだ。ズボン脱がされた時はもう駄目だ、と思ったんだからな?
「それは自分で考えるんだな。とにかく、俺はお前と話すことは何も無い」
「私にはあるのよ。ユナイテッドのトップとしての話がね」
チッ、貞操の危機を感じるからミディルアーテとはあまり関わりたく無いんだが、そう言われては話を聞かざるを得ない。
「何だ?」
「ブレイカーとの戦争、まさか貴方達だけで勝つとは思っていなかったわ。私達も戦う準備をしていたのよ?」
ああ、そういえばユナイテッドも武器の調達とかしてたな。意味無かったが。
「俺はシャイニングだけで勝てると思ったから戦争をしたんだ。ユナイテッドに手伝ってもらおうとは考えてなかった」
「そう。でもそれだと困るのよ」
「あ?」
「この戦争で、パワーバランスは大きく変わったわ。最強だったブレイカーは解体されシャイニングがその力を吸収した。おかげでユナイテッドは一気に最弱の組織よ?いつシャイニングに飲み込まれるか気が気でないわ」
なんだ、そんなことを心配していたのか。
「安心しろ。これからシャイニングとユナイテッドは併合して、そのボスはお前に任せるつもりだから」
そう言うと、ミディルアーテは怪訝そうな顔になる。
「・・・何を言っているの?シャイニングとユナイテッドを併合?そのボスが私?」
「ああ、そうするつもりだ」
「一体何を考えているのかしら?教えてくれる?」
今度は疑わしそうな顔になった。表情がころころ変わる奴だな。
「俺はもうすぐ、この国を離れる。そうなれば、恐らくシャイニングは暴走するだろう。雑用係ーーーエイラに、巨大化したシャイニングを従えるには荷が重い。そこでミディルアーテ、お前にシャイニングを指揮してもらいたいんだ。お前なら、任せられる」
「・・・何故私なのよ。私は、シャイニングのメンバーではないのよ?」
「だからユナイテッドと併合するんだよ。そうすれば、お前がボスでも良いだろ?」
流石に外部の者には任せられないが、同じ組織の者なら問題無いだろ。
「そうだとしても、私に任せるのは何故かしら?私が暴君になるかもしれないわよ?」
「大丈夫だろ。俺はミディルアーテを信用している」
組織のトップとしてはな。一人の女性としては全く信用していないが。今も狙われている気がするし。
「随分私を信用しているわね。あまり付き合いは長くない筈だけど?」
「まあな。でも俺は、お前なら良く統治してくれると思っている。だからミディルアーテ。この国を、頼む」
真っ直ぐにミディルアーテを見据える。今までは軽く目を逸らしながら話してました。
「・・・そんな風に言われたら、断れないわね。良いわ、頼まれてあげる。アキラがいない間は私に任せなさい」
「ああ、任せた。具体的な事は後に資料を渡すから、それを読んでくれ」
「ええ、分かったわ」
ミディルアーテとユイスさんに挨拶をし、シャイニングの本部へ戻る。さて、シャイニングとユナイテッド合併の準備をしないとな。
雑用係とかシスティアにもまだ合併するって言ってないし。
・・・それにしても、ミディルアーテちょろいな。ちょっと頼むだけでこんなに責任重大な事やってくれるとは。なんだかんだ言ってチョロ・・・良い奴だな。
皆さんにアンケートを取ります。
感想にアイデートをハーレム要員にして!というコメがありました。筆者は出来る限り読者の要望に応えたいのですが、皆さんはアイデートをハーレム要員にしたいですか?もし、3分の2以上の方がハーレムに加えて!とのことでしたら、ハーレム要員にします。
感想欄に投票よろしくお願いします。
アイデートがハーレム要員になることで起きる影響
・ハーレム要員が1人増える。
当たり前のことですがハーレム要員が増えます。多いほうが良いか少ないほうが良いかということですね。
・一人一人の発言が減る
1人増えた分、一人一人の発言が減ります。好きなキャラにもっと発言して欲しいという方はハーレム要員に加えるのは反対したほうが良いです。
・ストーリーに若干の変更が出る
メインの話に変わりがありませんが、サブの話である、『効率厨が贈る魔王殺害計画』の方で言う要らない話の方には若干の変更が出ます。これは特に問題ありませんが。
これ以外にもまだまだあると思いますので、気になった方は質問してください。
投票期間は27日午前0時までとします。
投票よろしくお願いします。




