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第42話 また明日

書いてて思った。あれ?桐生ってこんなに可愛かったっけ?と。

翌日。登校すると、既に水瀬君はいた。彼は窓際の席で外を眺めており、こちらからは表情を伺うことは出来ない。


挨拶、した方がいいよね?でも、無視されたらどうしよう。


『俺がお前を助けてやる』


昨日彼が言ってくれたことを思い出す。大丈夫、彼は私の味方だ。無視なんてしない。勇気を持って、挨拶しよう。


「み、水瀬君!おはよう!」


思わず声が大きくなってしまった。クラス中から視線が集まる。うう、恥ずかしい・・・


だけど、水瀬君には確実に聞こえた。彼はゆっくり振り向き、一瞬私をじっと見つめると、


「おはよう、桐生」


と、ニコリと笑って挨拶してくれた。たったそれだけのことだけど、私はとても嬉しかった。


その瞬間、クラスのみんなが信じられないようなものを見たような顔になった。どうしたのだろうか。


それにしても、挨拶をしたは良いが、話す話題がない。どうしよう・・・


「桐生、数学の宿題はやったか?」


それを察したのか、水瀬君が話題を出してくれた。


「あ、うん。やったよ。でも、一つだけ分からないところがあって・・・」


「何処だ?見せてみろ」


言われて、数学の宿題のプリントを出す。


「これなんだけど・・・」


「これか。これはまず、マイナスの掛け算をしてからーー」


分からない問題の解き方を教えてくれた。ただ答えを教えるのではなく、解き方と、なぜその解き方をするのかを分かりやすく教えてくれた。


「ーーという風に、マイナスでも基本はプラスと変わらない。足し算と引き算が逆になるだけだ。分かったか?」


「うん、分かったよ」


「そうか」


周りは、普段通りのように見えるが、私達の方をチラチラ見ていた。そんなに変なのかな?私と水瀬君が一緒にいるのって。


・・・変、だよね。今まで水瀬君とは関わりが無かったけれど、水瀬君が今までクラスでどんな風だったのかは知っている。いつも一人で、つまらなそうな顔をしていた。たまにクラスの女の子が話しかけていたけど、いつも冷めた態度だった・・・と、クラスの女の子が話しているのを聞いたことがある。


そんな水瀬君が、私みたいないじめられっ子と笑顔で話していたら、変だよね・・・


その時、教室に先生が入ってきた。


「ん、そろそろ時間か。桐生、席に戻れ。この続きは、また後でな」


また後で。それはつまり、またこうしてお話ししても良いってことだよね・・・


「うん!また後でね!」


自分の席に戻る。


今までは、学校は嫌なことばかりだったけど・・・。今日からは、とても楽しくなりそうだ。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「水瀬君!」


昼休み。給食を食べ終えた私は、水瀬君に話しかけていた。


「どうした?桐生」


優しげな目で見つめられて、私はドキッとしてしまい、なんと言おうとしたのか忘れてしまった。


「えっと、その・・・。お話し、しない・・・?」


そう言うと、水瀬君がぷっと吹き出した。


「『お話ししない?』って、そんなこと言う奴初めて見たな」


「うう・・・」


恥ずかしい。確かに、『お話ししない?』なんて話しかける人はいない。普通は、『ねえ』とか、『あの』とかだ。


「まあ良い。それで、何について話すんだ?」


水瀬君が問いかけてくる。


「えっと・・・、水瀬君の趣味って、何かな?」


趣味について。話題としては、無難なところだろう。


「趣味か・・・。最近はランニングと、色々なジュースを飲むことだな」


「ジュース?」


「ああ、コーラって色々なメーカーが出していて、それぞれ味が違うだろ?コーヒーとかたくさん種類あるし。そういうのを飲み比べるのが、最近の趣味だな」


「へー、確かに、ジュースってたくさん種類があるよね」


そんな風に話していると、あっという間に時間が経ち、予鈴がなってしまった。


「ん、もう授業か。桐生、また放課後にな」


放課後・・・そういえば、水瀬君には聞きたいことがあったんだった。


「あの、水瀬君。水瀬君の家ってどの辺にあるの?」


「俺の家?駅方面だな」


「私の家も駅の方なんだけど・・・。その、一緒に帰っちゃダメ、かな・・・」


水瀬君は一瞬沈黙した後、


「ああ、一緒に帰るか」


と、言ってくれた。


「本当!?良かった・・・」


人と一緒に帰れるなんて・・・。小学校の頃はいつも車で送り迎えしてもらっていたし、人と一緒に帰れるのはこれが初めてだ。


「桐生、先生がもう来てるぞ。早く席に戻れ」


「うん!またね!」


自分の席に戻る。放課後が、とても楽しみだ。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「数学の授業、よく分からなかったな・・・。私、数学がちょっと苦手みたい」


放課後、水瀬君と一緒に下校する。とりとめのない会話をしているけれど、私はとても幸せだった。


「そうか?じゃあ、明日教えてやるよ」


「本当!?ありがとう!」


水瀬君は本当に優しいなあ・・・


「桐生、俺の家こっちだから、そろそろお別れだな」


「えっ・・・」


気がつけば、駅の近くに着いていた。


「そんな悲しそうな顔するなよ。明日には会えるんだぞ?」


水瀬君が苦笑する。そうだよね。また明日、会えるもんね。


「水瀬君、また明日ね!」


「ああ、じゃあな」


軽く手を振り、水瀬君は離れていった。


私も自分の家に向かう。・・・早く明日にならないかなあ。

こんな甘々ラブコメなんざ見たくねえ!と、思ってる貴方。ムカつくでしょうが頑張って読んでください。読まないと後に展開についていけなくなる恐れがあります。



Fate/GOで10連引いたけど、黒セイバー2体目きた・・・。モーさんが欲しくてたまらない。星5って出るんですかね。今まで60回くらいは引いたのに一回も出ないんですけど。

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