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第41話 出会い

また短いです。すみません。

小学生の頃、私は所謂お嬢様学校というものに通っていた。


でも、家の事情で、中学は一般の学校に通う事になった。その中学校は、特定の幾つかの小学校で卒業した生徒が集まっていて、入学式の時点である程度仲良しのグループは形成されていた。そして、彼らにとっては部外者であり、社交的でもなかった私は、当然の事ながら、孤立した。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「私の筆箱、返して・・・!」


いつの頃だったか忘れたが、私はある日突然、クラスの男子からいじめられる様になっていた。


私は何もしていないけれど、彼らが唐突に始めたのだ。そのいじめは、私の物を取ったり、軽い無視をするといった大したものではなかったけれど、当時の私にとってはとても苦痛だった。


クラスの女子は、いじめられている私を見て笑っているだけだし、先生は分かっているのかいないのか、何もしてくれない。


今は放課後なのに、それでも私は筆箱を4人の男子に取られている。取り返そうとして私の筆箱を持っている人に近づいていっても、仲間の男子に筆箱を投げ渡し、一向に取り返す事ができない。


もう嫌だ。クラスの女子はそんな私を見て笑って帰るし、先生は何もしてくれない。何だか泣きそうだった。みんなが私を見て笑っている。


だが、そんな時、突然投げられた私の筆箱を途中で取る人がいた。


「いつまでガキみたいな事してんだよ。目障りなんだよ、お前ら」


颯爽と現れ、私を助けてくれた彼は。まるで、物語の王子様の様に見えた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「何だよ水瀬!お前には関係ないだろ!」


「関係あるな。目障りなんだよ。好きな子をいじめるとか、いつまで小学生気分だ?」


「は!?別に桐生のことなんて好きじゃねーし!」


「じゃあいじめるのは、桐生の事が嫌いだからか?心の底から嫌いで、桐生からも嫌われたいくらい桐生が嫌いなのか?」


「別に嫌いってわけじゃーー」


「じゃあ何でいじめるんだよ。好きでも嫌いでもないんだろう?なら普通か、または無関心って事だろ?いじめる理由がないだろ」


「・・・なんかムカつくからだよ!」


「それはつまり嫌いって事だな?聞いたな桐生、こいつらはお前のことが嫌いなんだそうだ」


突然私に話を振られた。


「何言ってんだよ水瀬!俺はそんなつもりじゃーー」


「じゃあどう思ってるんだよ。桐生が好きなのか嫌いなのか、ここではっきり言え」


「・・・お、俺は・・・。チッ、行くぞお前ら!」


そう言って、私をいじめていた人達は帰っていった。


「自分の好意を伝える勇気も無いのか・・・。臆病者が」


彼はボソッと何か言い、私に近づいてきた。


「桐生、お前の筆箱だ」


「あ、ありがとう」


私の筆箱を渡してくれた。さっきまで投げられていたし、シャーペンの芯が折れているかもしれないな。それでも、手元に帰ってきて嬉しい。


「桐生、もしこれからいじめられる様な事があれば、その時は俺に言え。俺がお前を助けてやる」


助けてくれる?こんな根暗で地味な私を?


彼の身を見る。その目はとても真っ直ぐだった。


ああ、彼は私を助けてくれる。ひとりぼっちの私を助けてくれる。


「じゃあ、俺は帰る。またな」


彼は鞄を持って帰ろうとする。


「あの、名前・・・」


同じクラスなので顔は見た事があるが、名前が分からない。


「あ?何だ知らなかったのか」


彼は呆れた様に言い。そして名を名乗った。


「俺は水瀬明。覚えとけよ桐生」


それが後に、私の最愛の人となる、水瀬君との出会いだった。

アキラの口調が違い過ぎて誰!?という感じですが文句とかは言わないでください。昔はこんな奴だったんです。

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