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第31話 俺は純潔を守り切る!

何故かすごく書きずらかった

「ユイス!何でその女と仲良く話してるの!捕縛しろと言ったでしょう!?」


キレるミディルアーテ。そりゃ部下が命令シカトしてたらキレますよね。あれ?なら大体いつも部下にシカトされてる俺もキレても良いんじゃ?


「ミディルアーテ様。私は、できないことは初めからしないんですよ」


「は?どういうこと!?」


「私ではシスティアさんに勝てない。それだけの話ですよ」


「な、ユイスが勝てないっていうの!?


煩いな、この女。さっきから思ってたけどミディルアーテ驚きすぎだろ、毎日が未知との遭遇ですか?楽しそうな人生だなオイ。


「貴方の主・・・煩いわね」


「でしょう?普段は大人の対応なのに、予想外のことが起こるとすぐ子供みたいに騒ぐんですよ。まあ、そんなところも可愛らしいのですが」


「ユイス!?何を言ってるの!?」


ミディルアーテ、部下に可愛がられてるのか。別に良いんじゃね?認知すらされてない俺に比べれば遥かにマシだろ。


「勝てないから捕縛しなかった、というのは分かったわ・・・。でも何で仲良くしてるのよ!」


確かに。それ気になる。


「それが、勝てないならせめてここに行かせないよう時間を稼ごうと思い、軽く話をしてみたら予想外に話が合ったんですよ」


「だからと言って敵と仲良くする!?」


いや、別に敵ではないぞ。俺たち同盟結ぶために来たんだし。


「ところで、何か御用ですか?呼ばれて来たのですが」


「・・・アキラにその女を捕らえているところを見せて、主導権を握るつもりだったのよ。ユイスがサボったせいで出来なかったけど!!」


「ミディルアーテ様。仕事というのは、その相手の能力に見合った事をさせるものですよ?できない事を強要するようじゃ、リーダーとしてどうかと思いますが?」


「ううう・・・!!」


ミディルアーテ様、唸っております。最初見たときの大人の女性の妖艶さはどこに行ったのか。


「さてミディルアーテ、そろそろ俺とお話しないか?システィアを捕らえようとしたとかいう話も含めて」


ギクッと音がしそうな感じでミディルアーテの動きが止まる。そして俺を見て、


「・・・許してにゃん?」


「残念でした。許しません」


今更可愛い子ぶって通用すると思うなよ。俺を誘惑したいなら雪菜連れてこい雪菜!!簡単に落ちるぞ。


「まあ、別にそんなに変な要求をするつもりはない。友達みたいに仲良くしましょうってだけだ」


「・・・どういう事かしら?」


「そのまんまだよ。友達なら喧嘩はしてもガチの殺し合いはしない。片方が困っていたら助け合いましょうってだけだ」


「そんな簡単でいいのかしら?毎日1億パル寄越せとか、毎日女を寄越せとかは無いの?」


何言ってんのこいつ。


「誰がそんな事要求するか。お前は俺をなんだと思っているんだ。俺たちは同盟を組みに来たんだ。そんな理不尽は同盟とは言わないぞ?」


「だって、占いではそんな事を・・・」


「占い?どういう事だ?」


「・・・別になんでもないわ」


嘘つけ。絶対何かあるだろ。そのフリで何も無かったら逆にびっくりだわ。


「ミディルアーテ様のスキル、『占い』の事ですよ」


ユイスさんが教えてくれました。


「ユイス!何勝手に言ってるの!?」


キレるミディルアーテ。部下にあっさり秘密を喋られてる。かわいそ。


「ミディルアーテ様。迷惑をかけた分、その理由は言うべきだと思います。同盟を組むのなら、変な(わだかま)りは無くしておくべきでしょう」


「まだ同盟を組むとは言っていないわ」


「ですが、そのつもりでしょう?」


黙るミディルアーテ。同盟組んでもらえるみたいで嬉しいです。


「・・・はあ。私のスキルの内の1つ『占い』は文字通り未来を占う事が出来るわ」


うん、予想通りだな。


「と言っても、そんなに便利なものじゃなくて、占う時間や場所は選べないし、制度もいまいち。そして、つい昨日占ってみたら・・・」


「占ってみたら?」


「『新しくシャイニングのボスになった水瀬明が明日、お前の全てを奪いにやって来るだろう』という結果が出たわ」


「まじか」


そりゃ敵意向けられますわ。


「だから、奪いに来るなら逆にこっちが籠絡してやろうと思ったのだけど・・・。出来なかったわね。私の種族スキルも効かないし・・・」


「種族スキル?」


「あっ」


やば、言っちゃった、という感じの顔。こいつ口軽いな。馬鹿なのかな。


「あれ?ミディルアーテ。確か種族スキルは普通の人間には使えないはずだよな?何故お前が使えるんだ?」


種族スキルというのは、普通の人間以外の種族が種族毎にそれぞれ持つスキルだ。それを使えるという事は、ミディルアーテはただの人間じゃないって事だが?


「べ、別に種族スキルを使えるなんて言ってないわ。私は人間よ!」


嘘だな。


「システィア、今ミディルアーテは種族スキルを使える、みたいな事言ったよな?」


「言ったわね」


「言ってないわ!」


必死に否定する。それもう言ったって肯定してるようなもんなんだけどなあ。


「ユイスさん。ミディルアーテは本当に人間なのかな?」


ユイスさんに聞く。ユイスさんなら簡単に教えてくれる気がする。


「申し訳ありませんが、それは答えかねます」


なるほど、やはり人間じゃないのか。んー、多分その種族スキルは『魅了』ってやつだろ?そういうの使いそうな種族は・・・やっぱサキュバスとかかな?


「あっそう。とにかく、同盟は組んでもらえるという事でいいか?内容は、『仲良くやろう。あと、ブレイカー殲滅協力しよう』って感じで」


「そんなフワッとした内容の同盟なんて聞いた事ないけど・・・。まあ良いわ。同盟を組みましょう。正式な書類とかは後で良いわね?」


おお、やったね。書類の用意とかはあっちがやってくれるっぽい。というか、


「さりげなくブレイカー殲滅協力しろって追加したけど、良いのか?」


普通にオッケーされたけど。


「ああ、それも良いわ。ブレイカーのボスには100年も求愛されて良い加減腹が立ってたのよ・・・!」


「100年も求愛?」


「あっ」


言っちゃった、という顔。こいつ口軽過ぎだろ。


「知ってるかミディルアーテ?普通の人間は、100年も生きていたらそんなに若々しくはいられないんだぜ?」


だらだら汗を流し眼を泳がせるミディルアーテ。さすがにもう言い逃れ出来ないだろ。


「はあ・・・。ミディルアーテ様、もう言ってしまいましょう」


ユイスさんがミディルアーテに言う。


「何の事かしら!?私は何も隠してなんかいないわ!」


「ミディルアーテ様、見苦しいです」


「うっ・・・」


ユイスさんにバッサリ言われ、たじろぐミディルアーテ。


「・・・分かったわ」


観念したミディルアーテ。はよ言え。


「私の種族はサキュバス。男性を魅了する種族よ」


うん、予想付いてた。


「サキュバス・・・!本物を見るのは初めてね」


何やら感動してるシスティア。俺も見るのは初めてだが大して感動しないぞ。


「ついでですが私もサキュバスです」


ついでに言うユイスさん。


「サキュバスか。そんなにエロい格好してるのはサキュバスだからか?」


「いえ、こんな格好をしてるのはミディルアーテ様だけです。私はこんな破廉恥な格好はしません」


「私だけじゃないわ!他のサキュバスもこんな格好をしてるはず、ユイスが固すぎるのよ!」


やけにエロい格好をしてるミディルアーテに、対して、ユイスさんはスーツみたいのなのをきっちり着こなしている。出来るOLといった感じだ。俺的にはミディルアーテよりユイスさんの方が好印象です。


「まあ、2人しかいない以上普通のサキュバスの格好がどうなのかは分からないな。それよりも気になるのは・・・」


ミディルアーテをじっと見つめる。


「ミディルアーテがブレイカーのボスに100年も求愛されてるって事だな。その辺、詳しく教えてもらいたいな」


百年も同じ女性を愛し続けるなんて、相当深く愛されてるんだろう。まあ、百年も袖にされ続けてるという事でもあるんだが。


「・・・あいつの事は話題にも出したくないわ」


「そこをグッとこらえて言ってみよう!」


「アキラ、結構エグいわね・・・」


システィアが何か言ってるが気にしない。


「・・・100年前、あいつと出会ったわ」


ミディルアーテの自己語りが始まる。


「そうしたらいきなり一目惚れしたとか言ってきて、100年間求愛され続けたわ・・・」


思ったより薄っぺらい内容だった。


「分かる!?あの豚野郎に100年もの間求愛され続けた私の気持ちが!分かる!?気持ち悪い内容のポエムを100年もの間送られ続けた私の気持ちが!?」


「それはキツいわね・・・」


同情しているシスティア。


「そんなに嫌なのか?それ位愛されてるって事で多少は嬉しくない?」


「全然嬉しくないわ!キモ過ぎる!!」


「アキラ、これはどう考えてもキモいわよ」


「アキラ様、流石に共感しかねます」


女性陣に猛反発される。そんなに怒らんでも・・・


「私が好きなのは年下の可愛い男の子よ!ちょっと強気な男の子を手篭めにするのが良いのよ!」


ミディルアーテ、貴方も大概キモいです。


「そういえば・・・」


ふと何かに気付いた様子のミディルアーテ。


な、何だ!?猛烈に嫌な予感がする!


「今まであまり意識していなかったけれど、アキラも結構可愛い顔してるわよね・・・」


どうしよう、いきなり寒気が!


「さっきはアキラが私の全てを奪うっていうから仕方なく魅了したけど・・・。何だかとてもアキラが欲しくなってきたわね・・・」


何故だ!さっきまで俺がこの場を掌握していたはずなのに、いつの間にか立場が逆転してるぞ!?


「ねえアキラ・・・私とイイコトしない?」


「ちょっ!システィア、ユイスさん助けて!」


必死に助けを求めるが・・・


「どうぞごゆっくり。システィアさん、行きましょう」


「ねえ、あれは放置して良いのかしら・・・?」


「大丈夫です。さあ、お茶を飲みながらお話でもしましょうか。2時間ほど」


あ、これ駄目な感じだわ。


「アキラ・・・頂きます❤️」


「ちょっ!展開早過ぎ!落ち着・・・アッーーーー!!」








その後、熱いバトルを繰り広げた後なんとか逃げることに成功した。


おい、ミディルアーテの占いさあ・・・。俺が奪うんじゃなくて、俺が奪われるんじゃねえか!ふざけんな!

多分次はモブたちの方です

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