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第3話 こいつら信用できない

宜しくです

「ようこそ勇者様方。私の名は、シュバイツ・エンデスだ」


王女から案内されるとそこには、17人の偉そうな人達がいた。そんな中、玉座に座っている初老の男はそう名乗った。何この薄っぺらい笑顔。こいつは信用できないな。あとなんでこんな上から目線なの?なんで名前無駄にカッコイイの?いや、それはどうでもいいか。

その後、5人程自己紹介をしてきた。名前は忘れた。そして、


「初めまして国王陛下。僕は白河零矢(しらかわれいや)です」


そう名乗る白河。こいつの名前零矢って言うんだ今知った。二分で忘れてやるよ。


「おお、こちらこそ。そなたは精悍な青年だな。勇者として相応しい」


そう国王に言われ、照れる白河。お世辞で照れるなよ。こいつ今凄い冷めた目でで言っただろうが。あとお前が照れてもキモいだけだ。


「勇者様方。魔王討伐の件、受けて頂けるのかな?」


「えっと、それは・・・」


白河がこちらを見てくる。・・・何故ここで俺を見る。俺の事好きなの?だとしたら二度と俺に近づかないでほしい。・・・まあ、それはありえないんだけどさ。

仕方ない。俺が言うか。


「陛下。その話は条件付きで受けようと思います。


「条件とは?」


何故か俺を睨みつけてくる国王。俺睨まれすぎじゃね?あと俺と白河以外。いい加減なんか言えよ。なんか俺が決めるみたいになってるんだけど。後で文句言われんの嫌なんだけど。どうなっても知らないからな!桐生以外!


え、モブ?あいつは良いんじゃね?悪運強いからなんとかなるだろ。


「はい。条件とは、まず戦う理由と、魔族と人類それぞれの立場について聞かせてもらうこと、そして、戦うか否かは個人の意思に委ねる事、戦う場合でも戦わない場合でも衣食住を提供し、保護する事。そしてどんな場合でも、僕たちは自由な立場である事を了解してもらう事です」


そう言うと、国王は一瞬目つきを鋭くし、


「分かった。それは当然のことだからな」


と言った。白河や他のクラスメイトが笑顔になる。こいつら国王の目をみてなかったのか?見てないんだろうなぁ。こいつら油断し過ぎだなあ・・・。多分こいつら将来詐欺に遭うぞ絶対。


「では、それにサインをしてくれ。それは今話したことや、それ以外の細かいことについての誓約書だ」


そう言って一人一人に誓約書を渡す。用意いいなオイ。

なるほど。確かに、俺たちを保護する事など20個くらいが書かれているな。俺と桐生以外全員がそれに名前を書いていく。うん、ちょっと待とうか。


「ちょっと待てお前ら。18個目のとこ見てからサインしようか」


18個目には、

「エンデス王国がなんらかの影響で不利となった際場合それを解決するために尽力すること」と書かれている。何してくれてんの。というかクラスメイト全員全員油断し過ぎ。こいつらスマホのアプリの利用規約とか絶対読んでないだろ。あ、勿論桐生は除く。だがモブ、お前は油断しすぎだ。


「これは酷くないですか?この場合、協力する事を強制されることになりますし、そもそも魔族相手だけでなく、例えば他の国相手でも戦うことにもなりますよね?」


これはつまり、経済的だろうが武力的だろうがありとあらゆる場合でこの国に不利益が出るなら、魔族に関係無かろうがお前らなんとかしろ!と言われてるようなものだ。そんなの絶対ごめんだ。俺お前らの為に働くとか絶対嫌なんで。


というかこの手口は完全に詐欺である。王のくせに詐欺なんかやってんじゃねえよ。器の大きさが知れるぞ?


「お父様!これはどういう事ですか!」


王女が叫ぶ。王女は知らなかったのか?あと今俺を睨みつけてきた13人。お前ら絶対信用しない。あとの驚いていたり国王を責めるような目で見ていた3人はちょっと信用する。


「おお、これはこれは。なんとも酷いものが混ざっていたな。済まない、これは取り消そう」


そう言って誓約書を回収する。そんな忌々しげな顔された後に言われても困るんですけど。せめて少し隠せよ・・・


「よし、これでいいだろう」


そう言ってまた違う紙を配ってきた。・・・よし。これならいいな。

サインをする。それを見た後、全員がサインしていく。なんで俺がリーダーみたいになってるんだ。少しは自分で考えて行動するようにしろよ。そんなんだから騙されかけるんだぞ?


「では、後は騎士団長のアレインに任せる。頼んだぞ」


「はっ。お前たち、付いて来い」


30歳くらいの男がそう言う。あの人俺を睨んできた奴じゃん。

あいつの言葉は疑ってかかろう。そんな事を思いつつ、騎士団長について行った。

書くの疲れてきました

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