第18話 雑魚ばっかでした
「到着っと」
村に着いた。村を襲っているのは・・・
「オークかよ。つまんな・・・」
どうせ襲うならドラゴンとかにしろよ。雑魚相手の無双は悲しくなるからやめて欲しい。お前ら如き87匹いてもつまんないんだけど。
「やっと追いついた・・・。ってオーク!?なんでこんなに!」
システィアが追いついてきた。
「87匹だってよ。数だけは多いよな」
ちなみにオークは、体長2メートル弱で二足歩行の豚です。
「87匹!?おかしいでしょう!?幾ら何でも多すぎる!」
いや、俺にそんなこと言われても・・・
「とりあえず狩ろうぜ。あ、丁度奇数だからどっちが多く狩れるか勝負な」
どうせやるなら楽しんだ方がいい。
「そんな事言ってないでさっさと助けるわよ!」
そう言ってシスティアが走っていく。・・・・・・・・・・よし!44匹倒した!俺の勝ちだ!地雷最強!
「よし、勝ち確定。後は適当にやるかー」
『アイテムボックス』から『聖剣アルスト』を取り出し、戦場に駆けていく。
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「うわっ、グロ・・・」
村の中央に行くと、男たちが戦っており、死体もいくつかあった。だがそれよりもグロかったのは、グチャグチャになったオークだった。やったの俺だけどね。地雷最強。
「システィア頑張ってるなー」
獅子奮迅の働きである。剣を振るうたび、オークがどんどん死んでいく。
「俺もやるか」
聖剣を適当に振り回す。これだけでも死んでいく。あの辛かったシスティアの扱きは何だったのか。
「キャーーーー!」
あ、女の子が襲われている。助けーーーーーー
「はぁ!」
ようとしたらシスティアが既にやってた。俺の出番が・・・。
「ん?」
なんか斧が飛んで来た、が普通に外れる。俺に攻撃は当てられないぞ?
飛んで来た方向を見ると、
「グオオオオオオオ!」
「何だあいつ」
超筋肉質で他より二回りくらいデカいオークがいた。
「ゴアァ!」
なんか近づいてきた。普通に恐い。
「何したいんだろこいつ」
何度も殴りかかってくるが掠りもしない。そうさせてるのは俺だけど。
「まあ死ね」
首を斬りとばす。弱っ。
辺りを見渡すと、オークが全滅していた・・・ように見えたが1匹残ってた。普通に殺害。
「終わったかー」
とりあえず討伐終了。頑張った俺。
「システィアお疲れー」
システィアの方に歩いていく。
「ああ、お疲れ・・・」
なんか元気ないなシスティア。
「パパが・・・」
女の子が泣いている。パパ死んじゃった?
「・・・・・・」
なんて言えばいいか分からない。
「システィア、怪我人に治癒魔法かけにいこう」
治癒魔法を使えば助かる命もあるだろう。
「そうね、行きましょう」
システィアと一緒に、人が沢山いる方に歩いていく。
というかシスティア返り血ヤバイ。服真っ赤。あ、メイド服じゃないぞ。メイド服で戦ってるとでも思ったか!残念!超武闘派のシスティアがメイド服なんて着て戦うわけないだろ!
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「よし、これで良いな」
怪我人に治癒魔法をかけ終わった。システィアはまだやってるが・・・。俺も頑張ったよ?でもなんかほとんどの怪我人がシスティアの方に行くんだ・・・。まあ戦ってたの大体男で怪我人も男ばっかだけどさ?こんな時にも盛る必要ある?
「あの」
「ん?」
さっきの女の子が話しかけてきた。
「パパを助けてくれてありがとうございました」
「ああ」
パパ生きてたのか。俺が治癒魔法かけた中に居たのかな?そういえば壮年の男性で死にかけてた人がいた気がする。
「これはお礼です」
お金を渡してきた。うわっ、イラネ。俺が幾ら金持ってると思ってる。というかこの世界だとお礼は子供でも金で払うの?どんな教育してるんだよ。俺は子供相手なら花で作った冠でも貰えれば嬉しいぞ?大人がやってきたらキレるけど。
「要らないよ。それは取っておきなよ。村もこんなだし、必要だろう?」
超イケメンボイスで言う。決まった・・・
「は、はい!ありがとうございました!」
顔を真っ赤にして走っていった。うん、これは惚れたな。周りの女の人もキャーキャー言ってるし、流石俺。素を見せなければこんなもんだ。
「何やってるのよアキラ」
呆れたように言ってくる。
「治癒は終わったのかいシスティア」
超爽やかに言う。今はキャラ作ってんだよ!
「うわっ、違和感が凄い・・・」
こいつ失礼だな。
「というか聞きたいんだけど、アキラが使ってたあの剣は何?相当な業物みたいだけど」
ああ、アレ?
「聖剣だけど?」
「なんでそんなの持ってるのよ」
ふっ、そんなの決まっているだろう?
「王城から盗んだ」
「流石にそれはだめでしょ!」
うわ、うるさっ。
「大丈夫。他にも聖剣四本あった。一番弱いの選んだし、一つくらい無くてもなんとかなるって」
「いや、ダメだから!」
煩いなあコイツ。
「まあ最悪魔族がやったことにすれば良い」
「うわ、最低・・・」
こいつ最近口悪いな。かつての優しかったシスティアはどこに行ったのか。
「あの、すみません」
「ん?」
なんかジジイが話しかけてきた。
「村を救ってくださりありがとうございます」
「気にしないでください。好きでやったことですから」
システィアが答えた。話しかけられたの俺だよな?
「申し訳ありませんが、村もこんなで、大したお礼もできないのですが・・・」
「大丈夫です。こう見えて彼はかなりお金持っているので」
俺が口を挟む間も無く話が進んでいく。・・・空が青いなぁ。
「ですが何もしないというのも・・・」
「いえ、大丈夫です。それより、あの数のオークは一体・・・。いつもこうなのですか?」
「いえ!オークなんて1匹でも見ることはそうありません。こんな数は初めてです」
「なるほど・・・。とにかく、国から兵を派遣してもらったほうがいいでしょう」
「分かりました。でも、本当にお礼は要らないのですか?」
「大丈夫です。それより、私たちは急いでいるので、これで失礼します」
「そうですか・・・。では名前だけでも教えてくれませんか?もし次この村に来た時、歓迎したいと思います」
「私はシスティアです。そして彼はアキラ」
「分かりました。システィアさん。アキラさん。本当にありがとうございました」
「はい。じゃあ行くわよアキラ」
・・・あ、なんか凄いデカイ鳥がいる。美味しそうだなあ。
「アキラ?」
あ、あの雲・・・ただの雲だな。うん。
「アキラ!」
「はいっ!?」
あ、話終わった?
「行くわよ」
どこに?目的語がないと分からんぞ。
「分かった」
とりあえず返事しとこう。多分返事しないと怒られるし。
「では、さようなら」
「はい、お元気で」
「さようなら」
うん?もう行くのか。・・・あれ?村を助けた後の宴会とかは?
「行くわよアキラ!」
システィアが走っていく。え、マジでお礼何もないの?
気付けばシスティアが遥か彼方に。・・・ヤバイ!置いてかれる!
「待ってよシスティア〜」
その後も走り続けた。村を救ったのにお礼無しって酷くね?
次回王城のモブSIDEです。




