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不良と伊達

時は2030年、突如人間に科学では証明し得ない事象を引き起こす力が発現し始めた。その力は人々を恐れさせ、差別が現れ始めた。


この現状は、その力、異能力に対する未知への恐怖のために起きていると考えた日本政府は、それを変えるため、異能力研究所兼異能力を安全に扱うための教育施設、『異能学校』を設立した。


そんな学校にも、不良というものはいるものです。

怪駆高校の校舎裏にて


複数の不良が一人の男の前に群がっていた。


「ヨォ……折田…俺らにちょっかいかけたからにはどうなるかわかってんだろうなあ……ああ?」

「…っち、うるせぇなあ……こんだけ人数いねえとイキって居られねえのかよ……無様だな」

「ほう…じゃあその無様なやり方で、テメェをあの世に送ってやるよ!!」

「上等!!」


不良たちと、折田と呼ばれた男は戦いを始めた。


不良グループは10人ほどであったが、折田は簡単に一人一人を倒していく。


「……馬鹿な?!…これだけ居たのに」

「はあ……群れるなんて行動を取るのは、一人じゃ弱くて何も出来ない奴がやることだぜ……かかってこいよ」

「てめえ!!!ぶっ殺す!」


不良のリーダーの男は、手から金属バットを作り出した。

「……ち、お前、俺の前で獲物を出すたあ…いい度胸してやがるな…ああ?」

「ぬかせぇぇぇぇ!!!」

不良のリーダーは、問答無用で折田を攻撃しようとした。

しかし、彼がバットを振りかけたその時、 バットは根本から折れてしまった。


「?!」

不良は、折田に顔面を殴られ、地面に倒れてしまった。

「……『刀折(とうせつ)の折田』にバットでかかるたあ、いい度胸してやがったな……また出直してこいカス共」


そう言って折田は校舎裏から去ろうとした。


「いやぁ、さすがだねえ…『刀折の折田』くん」

「……誰だ?お前」


その時、校舎の窓が開き、中から長髪の生徒が話し掛けてきた。


「あれ、ボクのことを知らないの?おんなじクラスだし2年居たし、そこそこ目立ってると思ったんだけど……」

「……女子の制服で長髪、だが前ボタンが右だから……テメェ男か」

「あれ?騙されないんだー……つまんないの」

「それで本当にしょぼくれるやつがあるか……あ、思い出した……女子のような見た目に帯刀……ああ、『陣斬(じんき)りの南海(みなみ) 悟理(さとり)』か」


「正解!……さて、せっかくで悪いんだけど………キミ、殺陣部(たてぶ)に入らない?」

「殺陣部?……なんだそれ……というか今喧嘩してたやつにいうことか?それ」

「むしろ喧嘩してたからこそだよ……キミ、喧嘩しすぎて留年……最悪退学になりかけてるんでしょ?」


「……それは、お前と関係あるのか?」


「ある。このニ年間、ずっと目をつけてたのに、ボクの部活の引退前にキミが退学されちゃたまったもんじゃない……だからせっかく、校長にかけよってキミが退学にならないようにするために、こうして殺陣部に入れようとしてるんだよ」


「……なんで殺陣部に入れば、退学を免られる?」

「殺陣ってものは、劇での戦闘の動きのことでね?ボクらの部活では異能と組み合わせて面白い劇を作ることを目的としているんだ……んで、異能を安全に扱うために研究のために学校側と協力してて…だから、ボクらと学校は結構仲良いんだ。で、協力したお礼に割といろんなことをしてくれる……つまり、キミは入部して退学にならないようにすることをお礼にすることができる。ボクもキミみたいな才能の塊を入部して欲しいから一石二鳥だと思ったんだ……どうかな?」


「……俺が退学してもいいと考えてるとは、思わないのか?」

「考えていないとは思ってないけど、そうなると利害が一致しないから、ボクにとって都合がいい方で話してた……いやなら仕方ないと思うけどね。どう、入らない?」


「………お前は、強いのか?」

「ん?いきなりどうしたの」

「お前が俺を納得させられるほど強かったら、考えてやるよ」

「……いいの?それで」

「これだからいいんだよ…確かに退学はまずいと思ってたところで、渡りに船だとは感じているが……お前の態度が気に入らねえ!!もっとへりくだってりゃ、そのまま入ってやろうと思ったが……俺の逆張りの精神がテメェをぶちのめせと言ってんだ!!!」


「わかった……じゃあ、ちょっとこいつら退かそっか」

「おう、そうだな」


二人は少しピリピリとした空気感の中、不良たちを校舎裏の端に寄せ、これから起こる戦いに巻き込まないようにした。


「………さて、これではじめられるね!」

「なんだ、テメェもやる気はあるのか」

「もちろん……殺陣は伊達(おかざり)だけじゃないところ、みせてあげるよ!!」

「……へへ、じゃあ見せてみやがれ!」


こうして、彼らの戦いの火蓋が切られた。

ーこれが、ある一年間の伝説の始まりであることをこの時はまだ誰もしらないー



〜設定解説〜

・異能学校の制服……異能学校の制服は、動き易さを考慮し、男子生徒は袖が幅広の学ランと袴風のズボン。女子生徒は、襟がセーラー服の様な形の黒いカッターシャツと袴風スカートとなっている。(女子のスカートの長さは、膝あたりまでの長さと足まで長さが選択できる。)

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