第4話〈白猫編・我が家の難題に挑む猫〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈白猫編〉
第4話〈白猫編・我が家の難題に挑む猫〉
さて、時間を無駄にする訳にはいきません。
こうして亥太郎殿と天介殿と縁を結んだ(?)ものの、問題は我が家ですね。
拙者の第一プランとしては、あまり表立って浮遊霊狩りをしている事を知られたくないわけで。
ここはさりげなく…前回同様の、ちょっと風変わりな猫で行きたいと思います(え)。
その日の夜、母上様とミー先輩が寝静まったのを見計らい、そそくさとキャットキャリーから抜け出しました。
勿論、意馬心猿機雷もとい「ダミークウ君」も設置済みであります(?)。
明鏡止水モードで姿を消し、ドアの前まで移動。
ドアノブを霊力で伸ばした猫尻尾でクルりと開けて、今日のところは1階へ…
1階の居間では、父上様の大いびきが既に響き渡っております。
こうなると、早々は起きないので安心ですねぇ(笑)。
引き戸を開けてキッチン廊下に出ますと、ふむ…思うところがありまして、拙者は店舗側に出ました。
我が家は魚屋さんでありますので、防水コンクリート床でヒンヤリとした空気が心地良いお店なのです。
夜なのでシャッターは降りていますが…事務机の上に鳥籠がありましたね(?)。
『ニャニャ(おお、ホ◯ョ殿!!その節は、羽根を頂きまして大変助かりました!!)。』
『……(凝視)。』
この九官鳥のホチョ殿は…いやはや、おかしいとは拙者も思っていたのですよ?
なにしろ、名前を覚えられないというよりも、存在を把握することが困難な特異点だったわけで(え)。
現に、今の拙者でもしっかりとホチョ殿の名前を発言する事ができませんし、あの羽根の件がなければ未だに認識もできなかったでしょうね(汗)。
『……(ニヤリ)。』
ああ、やっぱり。
我が家にあって、恐るべしはミー先輩だけにあらず!?
このホチョ殿もかなりの曲者だったわけですよ…
『ニャニャ(またどうぞよろしくお願いいたします!!できましたら、もう一度…その、羽根を頂けないものでしょうか?)。』
彼の羽根があれば、意馬心猿地雷を上回る「意馬心猿爆雷」をもう一度作れるわけで…
『……(プイッ)。』
あああ、そっぽを向いてしまわれましたぁぁ!?
やっぱり気難しい御仁ですね、ホチョ殿は(汗)。
『ニャニャ(むむむ…仕方ありませんね。今回ばかりは諦めますが…どうか、父上様のまな板を拝借する件、どうかお見逃しくだされ!!)。』
そう、本当の目的はこれである(え)。
実際のところ、今生では八幡神社の御神木の根元に木刀「南無八幡」は存在する筈なのだ。
そう千寿殿が仰っていましたし…
それでも拙者はやはり、あの木刀「まな板」にも愛着がありましたし、それが変じたマグロの霊にも再び会いたいと思うのです(笑)。
『……(無視)。』
む、無視ですとぉぉ!?
しかしこれは、むしろ許された的な??
拙者は早速、父上様の愛用のまな板を…これはやっぱりズッシリと重いですねぇ(汗)。
泰然自若モードでムンズと掴み上げ、肩に担いで退散です!!
向かう先は…それはやっぱり地下室ですよ(笑)。
◇ ◇ ◇
地下室も相変わらず、ひんやりとして涼しいですね。
まな板をゴトリと床に置き、待つこと数分…
『ニャニャ(おっと…吹っ飛ばされたぁぁ…)。』
はい。ボス殿の登場ですね。
死角からの蹴撃を無防備に受けて、拙者は吹っ飛び…それっぽくゴロゴロと床を転がってみました…
あれ?結構、痛いですね…(汗)。
『ちゅう(おい、子猫…お前ぇ?)。』
『ニャニャ(…って、ちょ、ボス殿ぉ!?どうして既に毛並みがピカピカなんですかぁぁ??)…』
いや、だっておかしいでしょ!?
それって、このまな板の削りカスを寝床にした影響でそうなった筈なのに…あれ?
『ニャニャ(ああああ!?まさか、南無八幡の方の削りカスぅぅ??)。』
そう、ボス殿の寝床には、見覚えのある木クズが既に敷き詰められているではありませんかっ!?
『ニャニャ(…ああ、これでは拙者の計画が…(汗))。』
想定外の事態です。
実は師匠に関わる八幡神社由来のものは並行世界的に存在してしまう訳で、まさか削りカスまで存在するとか誰が想像するとっ!?
それにちょっと時系列がおかしくないですか?
まあ、意馬心猿機雷があった時点でズレているくさいですが…
『ちゅう(…おい、子猫よぉ?)。』
『ニャニャ(あ、お気になさらず…拙者、少し奇妙なこの魚屋の飼い猫でありまして…?)。』
しかしてプランは変更しませんよぉ(え)。
『ちゅう(それにしたって、今、俺様のことをボス殿とか…言ったよな?)。』
ええぃ、ボス殿もしつこいですねぇ(怒)。
もうちょっと空気を読んで欲しいものですよっ!!
『ニャニャ(いや、それはあくまで拙者のイメージですからぁ!?ボスっぽいネズミさんだったのでボス殿と命名しただけですからぁ!!)。』
逆ギレでその場を逃れてみました(え)。
あとは地下室の片隅にまな板を持ち込んで、こうガリガリと削っていくだけの拙者であります(?)。
『ちゅう(なぁ、子猫よぉ…俺様が引っ越して来た時には、この寝床の削りカスはあってだなぁ?)。』
もう、しつこいですね。拙者は作業で忙しいのですよ、ボス殿?
ここはあえての知らぬ存ぜぬを貫きましょう(え)。
今回、このまな板を木刀にするにあたって、ちょっと考えた事があります。
そもそも木刀「南無八幡」は琴心剣担モードに特化して作った木刀ですから、であるならばあえて今、こうして木刀「まな板」を作る理由は…
『ちゅう(あのなぁ…今、お前さんが削り出している板の木クズと…全く同じ形状というか、猫爪の感じが同じだよなぁ?)。』
ドキィィ〜〜〜ン!?
そ、そ、それは何かの偶然なのでは…?
そして良く見れば…ボス殿は拙者の知るボス殿よりも、より銀色ピカピカの毛艶となっており…
いや、明らかに既に前生の頃よりも強い状態ではありませんか、これぇ!?
『ニャニャ(…よ、よく分かりませんねぇ?拙者、よくある普通のチンチラシルバーの子猫なので、ちょっと何を言っているのか理解しかねます?)。』
『ちゅう(普通の子猫は二足歩行とかしねぇと思うぞ?)。』
くっ、しまったぁぁ!?
つい、いつもの癖で2階以外は二足歩行で歩いてしまう慣れが裏目に出てしまったぁぁ(?)。
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種・霊合種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈0.5+〉
戦闘力 2
防御力 2
生命力 2
回避値 3
知能値 10+〈17〉
器用値 3
魔力値 60+〈310〉
風属性 2
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「明鏡止水モード」
「泰然自若モード」
「意馬心猿モード」
固有戦技
猫霊剣Level 2
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り〈八刃〉」
「意馬心猿地雷〈0〉」
「意馬心猿機雷〈0〉」
固有能力
猫目+
天狐の魂「8」
七罪補正効果〈開闢級〉
trigger〈繰り返す〉
八幡の神使の加護
能力
猫目 侍猫 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し
称号
白い悪魔
無双のサムライ猫




