第2話〈白猫編・亥の山をこっそり訪ねる猫〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈白猫編〉
第2話〈白猫編・亥の山をこっそり訪ねる猫〉
翌日、拙者はミー先輩の目を掻い潜り、密かに「意馬心猿機雷」の改造と微調整に勤しみました(?)。
正直、これは母上様の安眠を妨害する黒い霊を寄せ付けないよう、そのまま設置しておいた方が良いのでしょうが…今思うと、前生での黒い霊は後半、かなり強くなってしまっていました(え)。
恐らく、アレを撃退していた拙者やミー先輩の攻撃力が強くなる事で、相乗的に強くなって行った気がするのですよ…
そもそもアレは浮遊霊でも地縛霊でもなく…生臭坊主と同様の生き霊である可能性も否定できません!?
確か、生き霊とは本体の意思とは別に自立発生する不死身の存在でしたか?
その割には黒い霊は弱いのですが…
ならば今生では、心苦しくもありますが、当面はミー先輩に任せておいた方が得策と思われ?
前回と同じルートを辿るのならば、今夜、初めてあの黒い霊を目撃する筈でしたが(?)、拙者が前生のように霊が見えることは秘密にした方が良いとの結論です。
だがしかし、拙者も手をこまねいている訳にもいきません!!
何よりも、浮遊霊は元より地縛霊や動物霊は早急に駆除すべき案件です。
そして拙者自身が強く、元の力を取り戻す為の手段は問わない覚悟であります(断言)。
という事で…「意馬心猿機雷」をチョチョイのチョイ!と霊力を具現化調整して、見た目だけは拙者と瓜二つな子猫を生み出す事に成功しましたよ!?
まあ、と言っても…寝たふりしか出来ない単純仕様。
正直、ゴン殿の、あれは何て言いましたっけ?
居気養体ですか?あんな意識まで共有する陰分身とかチート機能も甚だしいですよっ(怒)。その模造品でしかありませんがね。
で、この拙者の分身?ミー先輩に疑われそうですが、それは子猫なので食べ盛りの爆睡盛りなのです(え)。
ちょっとやそっとで起きませんし、多少のダメージを受けた場合は感知機能もあるので安心ですね(?)。
『ニャニャ(ではでは…早速、お昼のキャットフードを頂いたばかりですので…明鏡止水モード発動です)。』
◇ ◇ ◇
懸念事項がありますので、まずは「亥の山」に向かいたいと思います。
夕方までには戻らねばならないので時間制限がありますが、今の拙者の明鏡止水モードであれ、この鵜沙木地区内であれば10分程度で往復できるでしょう…多分。
『ニャニャ(おっと…まだ子猫の身体に慣れませんねぇ。二足歩行がちょっとおぼつきませんかぁ(汗))。』
何度か躓き、山道ですっ転んでしまいました(?)。
え?家のドアですか?それは尻尾を霊力で伸ばして…クルっとですね。
何だか懐かしいです(笑)。
前生であれば、まだ我が家に閉じ籠もって霊力の習得に励んでいた時期ですし、脱走など1ヶ月も後のこと。
予定を繰り上げして、2日目にして脱走などと想像もしていませんでしたが、先手を打つに越したことはありませんので(え)。
さて、この亥の山ですが、鵜沙木地区の南側に位置した山です。
ちょうど鵜沙木地区と亥東市を分け隔てる感じとなっています。
『ニャニャ(相変わらず、斜面の岩肌がなかなかに厳しいですね…)。』
故にこそ、人間の手も入らず自然を維持出来ているわけですね…
ふむふむ…拙者の猫目ですが、霊力が前生のまま維持された事で、感度は少し落ちていますが、この木々の間に張り巡らされた蜘蛛の巣の罠の霊力をはっきりと捉えていますよ?
この陰の霊力は見覚えがありますね(笑)。
『ギャウギャウ(…何者か?ここが流浪の貂である私の領地と知って入り込んだ者か?)。』
おおぅ!?こうして生前に出会う事になろうとは、これは思わぬサプライズ!?
それに、こんな声をしていたのですねっ(笑)。
『ニャニャ(おお、天介殿っ!!ちょっとお話しがあったので来ましたよ?)。』
む?ギョッとした気配を感じましたよ(?)。
あれ?隠れて出て来ませんね。そんなに警戒しなくても良いのに??
この亥の山の悲劇を回避する為にも、ここは是が非でも和解?しなければならないシチュエーションと思われ?
『ギャウギャウ(…こ、子猫…な、貴様は一体、何者だ…??)。』
とりあえず、仕方ないので陽の霊力で蜘蛛の巣の一つを軽く撃ち破ってみました(え)。
『ギャウギャ〜(ぐっあああぁあ!?)。』
天介殿の弱点は、この蜘蛛の巣の罠が破られた場合に自分自身にフィードバックする事ですね。
霊力は底をつくと気絶してしまいますし、ダメージを受けてもこれこの通り…
格上と戦う場合、使い方は常に創意工夫せねばならないのですよ?
しかし、現段階で天介殿もそれなり以上に強いと思われます。
ライバル視していたリンリン殿には悪いのですが、普通に戦ったらこれは勝てませんよね…(笑)。
『ニャニャ(おお、やっと出て来てくれましたね、天介殿ぉ?)。』
『ギャウギャウ(くっ!?何故に私の名前を知っているっ!?この二本足で歩く怪しい子猫めっ!!)。』
ひどい言い草ですねぇ(涙)。
陰の霊力で姿を隠していたと思しい天介殿ですが、今は拙者の目の前に、黄色い毛皮でしなやかな四肢を持った姿を晒しています。
ほほう、カッコいいですね!!さすがは流浪の貂ですよ(笑)。
『ニャニャ(え〜と、確か名前は…前生で猪又姫殿から聞いたんでしたっけね…しかしそれは言えないですよねぇ…)。』
『ギャウギャウ(何をごちゃごちゃと!?ここは神聖なる亥の山であるぞ!!直ぐに立ち去れ!!)。』
そうそう、目的は天介殿だけでもなく、猪又姫殿の御主人である「亥太郎殿」にもあるのでした。
『ニャニャ(天介殿!亥太郎殿にもお会いしたいので、ちょっと案内して頂けますかな?まあ、拒否されてもイチの字たちの命運に関わる事なので、強制的に連行していきますけども(ニヤリ))。』
可愛い弟分たちの為にも、今生は父無し子にさせる訳にはいきません。
あと、ボス殿やサムライ猫同盟以外にも信頼できる重鎮を作っておきたいという打算もありまして…
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種・霊合種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈0.5+〉
戦闘力 1
防御力 2
生命力 1
回避値 2
知能値 10+〈17〉
器用値 1
魔力値 60+〈300〉
風属性 1
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「明鏡止水モード」
「泰然自若モード」
「意馬心猿モード」
固有戦技
猫霊剣Level 2
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り〈八刃〉」
「意馬心猿地雷〈0〉」
「意馬心猿機雷〈0〉」
固有能力
猫目+
天狐の魂「8」
七罪補正効果〈開闢級〉
trigger〈繰り返す〉
八幡の神使の加護
能力
猫目 侍猫 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し
称号
白い悪魔
無双のサムライ猫




