第1話〈白猫編・転生Level2の猫〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈白猫編〉
第1話〈白猫編・転生Level2の猫〉
◎2月初旬
真っ暗なのは、あ、目を瞑っていたからニャン(汗)。
…これ、デジャヴですね。
ふぅ…無事にまたこのペットショップに舞い戻る事が出来たようです(?)。
ガラスケースで仕切られた展示コーナーの一つで、隣の仔猫は無邪気というか能天気に遊んでいます(え)。
反対側の仔猫はへそ天で大の字とか…羞恥心のカケラもありませんね。
さて、主人殿と母上様がいらっしゃる前に、少し頭を整理させておきましょう。
記憶は…しっかりと受け継がれているようです。
前回は仔猫の意識に引っ張られがちでしたが、意識が鮮明であるのは千寿殿が仰った、何ちゃら補正効果のおかげでしょうか?
そして…やはり霊力ですね?
ここで何かをするわけにはいかないので控えますが(え)、そっくりそのまま残っていますよ。これは驚きです(汗)。
体自体が仔猫に戻ってしまったので(?)、馴染むまでには時間が掛かると思われますが…現状でも明鏡止水モードと泰然自若モードは使える気がします。
浮遊霊は元より、地縛霊も倒せそうですね…
しかしながら、今回の最大の目的は…ミー先輩を死なせない事です!!
次いで、ゴン殿を魔王猫にさせない事。
ミー先輩が生臭坊主に目を付けられた原因は、ミー先輩が猫又もとい霊猫になってしまったからです(汗)。
いやはや、やっぱりとんでもない御仁ですよ、あの方。
これを回避するには、やはり生臭坊主…つまり管理人殿との接触を断つに限ります。
いや、もはやその手段しか思い浮かびませんね?
あとは…ミー先輩を霊猫にしない事。
これは病弱なミー先輩には心苦しいのですが、なるべく早く生臭坊主を倒してから、力を取り戻していただくプランに変更ですかね?
ゴン殿に関しては…単純に、スキンシップが足りなかったように思います(え)。
魔猫どころか魔王猫になってしまう辺り、心に病み(?)を持っていたと仮定し、早期の家庭環境改善が必須なのですよ(断言)!!
さてさて、これでプランが確定しました。
…不意に、人影が拙者の頭上を覆いましたね。
主人殿かと思いて見上げてみれば…誰だお前はっ!?
拙者の首を持ち上げただとぉぉ!!
『シャァァアアア(怒)!!!』
主人殿と母上様以外に触らせませんよっ!?
何が賢そうな仔猫ですかぁ…まあ、否定はしませんけども(え)。
◇ ◇ ◇
主人殿に身染められ、無事に購入された拙者は車に乗せられて一路、我が家へ。
勿論、道中、母上様の膝の上で大人しくお利口さんでいた拙者であるに(?)。
「この子、大人しくて賢い子ねぇ〜。」
はい、母上様。拙者、ずっとお利口さんなので、ドライヤーは最低限にして頂きたいのですよぉ…
そうこうしているうちに、車は見慣れた鵜沙木地区に戻って来ました。
もうすぐ我が家ですね。
ああ、懐かしき我が家よ、ただいまです(え)。
我が家は俗に言う魚屋さんである。
ビル風の建築物で、1階は魚屋の店舗。1階の奥は改築して居間とユニットバス、そしてキッチン廊下が増設されています。
言わずもがなですが…
ミー先輩は今頃、何をしているのでしょうか?
またミー先輩に会うことが出来るとか、嬉しい事この上ないのですが…思わず抱きついてしまわないか不安ですね(笑)。
しかし今回の猫生では、霊力のまるっきり無い子猫を演じる予定であります。
『ニャニャ(ああ、主人殿。相変わらずですが、もう少しゆっくり運んで欲しいのですよぉ(汗))。』
主人殿に抱えられ、そのまま2階に運ばれる拙者。
2階への扉を潜れば、おお、本当に戻って来たのだと実感しました。
そして再び、恐る恐ると主人殿は拙者とミー先輩の顔合わせをするわけで…
え〜と、白猫で目が青い先住猫のミー先輩ってば、この頃はとにかくクールでしたね。
孤高の白猫とも言うべき存在感…見た目はね(え)。
でもその正体は、理屈詰めの頭でっかち鎖野郎ですよ(笑)。
でもまたミー先輩とこうして出会えた事は素直に嬉しいと思うのですよ。
しかしながら、ここは仔猫らしく戯れついてみましょうか?
『ニャニャ〜ン…ゴロゴロゴロゴロ…シャァァ?』
ミー先輩に戯れる。
たまに怒ってみたりして(笑)。
ほら、ちゃんと4本脚で歩いていますよ?
『ミニャ(…怪しい子猫だな?)。』
『ニャニャ〜ン(汗)。』
ああ、早速、目を付けられてしまった。
こんなに自然に仔猫を演じたというのに…
不貞腐れた拙者は猫トイレに飛び入り、そそくさと用を済ませました。
「すごいよ!?いきなり猫砂トイレ、ちゃんと使えたよ!!天才だよこの子ぉぉ!?」
はっ!?いつもの癖でついやってしまいましたぁ(え)。
これ、2回目ですよ!!
仕方ありませんね。
ばっちいですが(?)、少しだけ砂で暴れてみました…
砂を撒き散らしてみて、ミー先輩の眼光に怯えてみたり?
「もう、オス猫はやっぱりやんちゃねぇ〜。」
またしても母上様、申し訳ありません(汗)。
これで少しは疑惑の目を回避できたでしょうか?
プイっとミー先輩はいつもの定位置で丸くなり、そっぽを向いてしまいました。
全く、相変わらずですねぇ…。
仔猫用のカリカリ餌とミルクでお腹を満たし、拙者はキャットキャリーに引っ込みました。
さてさて、これからどうしたものでしょうか?
習慣になっていた体幹トレーニングに取り掛かりたいところですが、今はジッと我慢の子ですよ。
しかしそれよりもまず先に、回収せねばならない物があります…
いや、実際にそれがそこにあるのかは半信半疑でしたが…前回の猫生で拙者が母上様の枕に忍ばせた「意馬心猿機雷」が…ありました!?
深夜、ミー先輩の見回りを回避してからの明鏡止水モードでキャットキャリーから抜け出し、音もなくそれを引き抜きました。
『ニャニャ(おお、これは間違いなく拙者の意馬心猿機雷ですねぇ?)。』
拙者の意馬心猿モードの霊力を極限まで詰め込んだ、師匠の羽根を核にしたものです。
師匠は聖霊にして神使である為、あらゆる並行世界に同時に存在するとか、しないとか?
その結果なのでしょうか…?
そして千寿殿が仰った通り、霊力のみならずこれはアドバンテージとして大変に役に立つと思うのですよ(?)。
『ミニャ(…誰か、いるのか?)。』
ドキィィーーーン!!??
くっ、ミー先輩…さすがは弱点看破の最強猫ですね(汗)。
現段階でも拙者の明鏡止水モードに勘付くとか、本当に化け物ですかっ!?
拙者は取り急ぎ、ゴソゴソと意馬心猿機雷を回収しつつ、そっとキャットキャリーに潜り込みました。
そして寝たふりを敢行ですよ…ええ、ミー先輩が疑心暗鬼で凝視していますが、知ったこっちゃないですね(え)。
はい、おやすみなさいです…
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種・霊合種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈0.5+〉
戦闘力 1
防御力 2
生命力 1
回避値 2
知能値 10+〈17〉
器用値 1
魔力値 60+〈300〉
風属性 1
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「明鏡止水モード」
「泰然自若モード」
「意馬心猿モード」
固有戦技
猫霊剣Level 2
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り〈八刃〉」
「意馬心猿地雷〈0〉」
「意馬心猿機雷〈1〉」
固有能力
猫目
天狐の魂「8」
七罪補正効果〈開闢級〉
trigger〈繰り返す〉
八幡の神使の加護
能力
猫目 侍猫 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し
称号
白い悪魔
無双のサムライ猫




