第6話〈魔猫編・成長に嘆く猫〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈魔猫編〉
第6話〈魔猫編・成長に嘆く猫〉
動物霊…灯篭喰いは大きな赤いエイでした。
この動物霊は、純粋にエイが地縛霊となった後に進化したものらしく、拙者を以てしてもその感情を理解することは甚だ難しく(汗)。
『あんなぁ、エイってな元々、妖怪になりやすい傾向があるさかい、気をつけや?赤いエイは特にやで?磯なでとか海坊主とかになったら、ドチビ猫じゃ勝てへんで(笑)。』
またしても師匠は人を小馬鹿にしてっ(怒)。
しかし赤エイが死後、動物霊として彷徨い泳ぎ、灯篭を呑み込むなどとは迷惑千万以外の何ものでもありませんね。
恐らく、偶然にこの海岸に辿り着き、花火大会の時期に味を占めたのだろう?との師匠の見解です。
まあ、師匠にとっては雑魚扱いなので、全くと言うほどに褒められる事はありませんでしたが…
一方、帰宅した拙者を愕然とした顔でミー先輩が迎えてくれましたが(?)、いかんせん霊力が限界ですのでこっちはフラフラなんですよぉ(笑)。
『ミニャ(クウ、お前…いつの間にそんなに成長したんだ??)。』
『ニャニャ(…え?なんて??)。』
ミー先輩もおかしな事を言いますね?
拙者は子猫の姿のままではありませんか…と思いきや、はれぇぇ!?
いや、成猫というには烏滸がましいのですが(?)、いつの間にやら骨格も大きく筋肉質になっていますよっ!?
『ニャニャ〜(何でですかぁぁぁ!?)。』
『ミニャ(知らん!!大きな声を出すなっ!?母上が起きてしまうだろうがっ(怒))。』
あっ、しまった(汗)。
でもまぁ、ミー先輩とまではいきませんが(え)、ちょっとは成長した姿を今すぐにでも母上様に観ていただきたい気分なのですよ!!
きっと褒めて頂けると思うのです(ニンマリ)。
しかしその後、拙者は疲れからか?ぐっすりと寝込んでしまったわけで…
『ニャニャ(母上様、おはようございます!!拙者、成長しましたよっ!!)。』
「あら、クウ君?相変わらず小さくて可愛いわね。うふふふ。」
あれぇ?えっ?手が小っちゃいですよ?
あれれれ!?何故にぃぃ(絶叫)!!
『ミニャ(うるさいぞ、クウ。お前、霊力が回復したと同時に元の子猫サイズに戻ってるって事は…なるほど?霊力お化けによる影響で肉体が概念固定化されているって訳だな?)。』
『ニャニャ(やっぱりぃぃぃ!?)。』
またこれ、師匠と同じことをミー先輩は言い当てた臭いですよ?
またしても恐るべし、この猫又め(え)。
ってか、明らかに灯篭喰いよりもミー先輩の方が戦いたくない相手なのですよ(汗)。
◇ ◇ ◇
ひとしきり祖母様に慰められる拙者…
『良い子、良い子ねぇ。子猫ちゃんは頑張っているわよ〜?どんどん悪い霊を倒して偉いわね〜。悪い霊はどんどん一網打尽にして行っちゃいましょうね〜。』
はぁ、癒されますねぇ(え)。
何よりも、祖母様の鏡台に擦り付いていると、夏バテ解消にちょうど良いヒンヤリ具合なのですよ…。
しかし、いつになったら拙者は大きくなれるのでしょうか?
よもや、このままずっと子猫の姿などと言わないでしょうね!?
これはミー先輩曰く、霊力量が増え過ぎた弊害なのだと仰いますが…
『ちゅう(まあ、お前さんは小っこい方が可愛いくて良んじゃねぇか?その方が実戦でも意表を突けるだろう?)。』
ボス殿の言いたいことは分かりますが(?)、納得できないのは…あなた、ひとまわり急激に大きくなっていませんか!?
それ、野良ネズミのサイズでは無いですよねっ!!ちょっとしたモグラサイズですよ??
『ちゅう(ああ、最近、俺様の闘気も爆発的にUPしていてなぁ?今更ながらに発育が良くなってらぁ?意味が分からんが?)。』
『ニャニャ〜(どないこっちゃぁぁああ!?)。』
こちとら成長が止まって落ち込んでいると言うのに!?
それは木刀「まな板」の削りカスと拙者の霊力が合わさった結果、ボス殿の丹田に吸収されたと思われ??
どんな格差社会なんですかぁ(怒)!!
『ちゅう(ちなみに、ちゃんとお裾分けしてんぞ(?))。』
普段はベット代わりにしている削りカスを…天井に巣を張る蜘蛛さんや蟻さんに分け与えているとか(汗)。
ボス殿は一体、何をどうするつもりなんでしょうか??それこそ意味が分かりません。
さて、そんな瑣末な出来事に構っている場合ではありません(?)。
今夜はまったりとしている場合では無いのです…。
『ニャニャ(リンリン殿がいう流浪の貂の住処は亥東市と鵜沙木地区の中間地点にある山中であるそうで、ボス殿は何かご存知ですか?)。』
『ちゅう(ああ、次の標的かぁ?死んで動物霊になったって奴だろ?だがあの山は…ちょっとヤバいぞ?)。』
な、何ですとぉぉ!?
『ニャニャ(ボス殿でさえ怯ませるとは…一体、どのような魔の山なんですか!?)。』
『ちゅう(ああ、ズバリ!!猪が生息してやがる!!)。』
へ?猪ですとぉぉ(え)。
『おめぇ、知らないのか?亥東市は干支の亥の頭文字から取ってるぐらい、猪と強い繋がりがあるから、そこに侵入するってのは死を意味するんだぜぇ?)。』
そ、そんな大袈裟な…いや、まさかその猪も動物霊というオチなのかも知れません!?
しかも数百年も伝説が続いているとなれば、これはかなりの大物やも…
しかし拙者、何かワクワクするのも事実で…ふふふ、腕が鳴りますね!?
『ちゅう(馬鹿やろぉ!!お前って奴はぁ?今回ばかりは心配だから、俺様も付き合うからな??分かったか!!)。』
『ニャニャ(え…いやだな、ボス殿?拙者、猪殿に手を出すつもりはありませんよ…多分?)。』
そして神社でもゴン殿に同じような釘を刺されましたね(え)。
拙者、そんなに信用されていないんですかぁ?
むしろ動物霊よりも猪殿を恐れるとは、これ如何に?
『ニャフ(それと、ブラック君の能力が判明したよ?)。』
ああ、最近はブラック殿とレッドの修行はゴン殿に任せっきりでしたからねぇ(汗)。
『ニャフ(彼の魔眼は陰の霊力特化型でね?空間を俯瞰で監視することが可能なんだよ)。』
『ニャニャ(え〜?つまり、それってどういう事ですか?)。』
つまりは、瞑想中のブラック殿の背後に明鏡止水モードでコッソリと忍び寄り、後頭部に猫チョップを繰り出そうともバレているとか!?
それって、背中に目が生えているようなものではありませんかっ(?)。
どんなチートですかぁ!?
ゴィーーーン!!!
『ギャニャ(痛いんだよぉ(涙)。観えてても君のチョップは早過ぎて、躱せるかどうかは別問題なんだよぉぉ!?)。』
あ、そうだったんですか(汗)。
そらまあ、そうですよね?しかし、魔眼とは実に便利な機能ですね…。
これは応用によっては、隙なしの無敵な防御手段となりえますよ(?)。
一方のレッドといえば…相変わらず、今はセミの捕獲に夢中のようですね?
また無駄な殺生をして…
『チャ〜ア(あ、兄ちゃん!!見て見て、僕のアリンコ軍団だよ!!)。』
はい?
いや、アリンコをプチプチしていたレッドに、アリンコ軍団とか何の冗談ですか(呆れ)?
ですが現実は小説よりも奇でありました…
『ニャニャ(…な、何ですか、これはっ!?)。』
確かに、これは蟻ですが…蟻の幽霊が5匹、レッドの前でビシッ!と整列しているのですよっ!?はぁ??
『ニャニャ(はぁ!?これこそ、何ですこのチート現象はぁぁ!?)。』
と憤ってみましたが…所詮はアリンコ?
これ、戦力的に意味があるんでしょうか?という結果なのでした…
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種・霊合種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈2.3+〉
戦闘力 24
防御力 22
生命力 23
回避値 23
知能値 10+〈16〉
器用値 25
魔力値 50+〈200〉
風属性 23
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「明鏡止水モード〈絶〉」
「泰然自若モード〈壊〉」
「意馬心猿モード」
「琴心剣担モード」
固有戦技
猫霊剣Level 1
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り〈七刃〉」
「意馬心猿地雷〈9〉」
固有能力
猫の霊眼
天狐の魂「9」
七#7@補正効果〈開闢級〉
trigger〈繰り返す〉
猫闘気・猫霊力「統合丹田」
「闘気走り」「闘気当て」「闘気剛力」
能力
霊眼 侍猫 木刀 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊穴 闘気
称号
白い悪魔
無双のサムライ猫
猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉
属性:プラスチックLV5〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
鈴付き
耐久値:10
護符袋〈道具〉
属性:鏡の霊質LV50〈特殊兵装級〉
付与効果:有限収納「八幡神社の玉砂利×10」「師匠の羽根×2」
背負い紐〈霊力護符〉
耐久値:80




