第5話〈魔猫編・灯籠流しの猫?〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈魔猫編〉
第5話〈魔猫編・灯籠流しの猫?〉
◎8月上旬
鵜沙木の駅前通りが騒がしいのです。
これが噂の歩行者天国ですか(え)。
勿論、拙者はまだ本調子ではありません。
ですが、今夜は花火大会と同時に灯籠流しがあります。
つまりは、例の「灯篭喰い」が出現する日なのですよ!!
なので今夜は絶対に外せません(え)。
『ニャフ(クウ君、フォローは任せてね?)。』
おお、ゴン殿、頼もしいですね!!
しかしゴン殿には今回、初参戦?のブラック殿のフォローをお任せしたいのですよ。
ちなみに、仔猫のレッドはお留守番ですよ?
『チャ〜ゴ♡』『ミ〜ゴ♡』『ミ〜キャ♡』『チャ〜ア❤︎』
コラァァァ(怒)!!
野良猫ギャラリーも続々と集まっている様子。
トラ殿と牛若殿に取りまとめをお願いしてありますが、あの2人は最近、ただの賑やかし役になりつつあるのが要注意ですね(え)。
『ニャニャ(リンリン殿、今回は無理をしなくて良いですよ?)。』
『ミャャア(俺のことは気にするな。俺もこのまま終わるつもりはない…)。』
格好良いですねぇ…松葉杖ですけども?
花火が終わった深夜の砂浜を、拙者は駆け抜けました。
邪魔をするものは何もありませ…ん?んん??
暗闇に乗じて何か(?)が突っ込んで来たので、闘気当てで跳ね返してみましたが?
『ニャギャャアァァァ(悲鳴)!?』
おや?そのヒップアタックは懐かしいですね??
『ニャニャ(牛猫さんではありませんか(笑)。武者修行の成果はいかがですかな?)。』
『ピクピク…ピクピク…』
頭から砂浜に突っ込み、ピクピクしていますが…え?
まさかマジで気絶しているんですか??
ちょっと裏拳でブっ叩いただけですよ(驚)。
『ニャニャ(はぁ…ガッカリですね)。』
この牛猫さんは、黒ブチ猫一族の元ボス猫であり(?)、強くなる為に武者修行に旅立った筈なのです。
ゴン殿同様に陰の闘気に特化した能力をお持ちですが、いかんせん、性格に難があり、拙者としてもボスに返り咲くつもりならばコテンパンも辞さないつもりです(え)。
しかし、野良猫は実力こそが全て。
リンリン殿並みの強者となれば考えもしますが、相も変わらずヒップアタック頼りとは情けない(怒)。
はぁ。興味を失った拙者は、スタコラサッサと海面に躍り出ました。
お馴染みの闘気走りで海面を跳び上がります。
『ニャニャ(…アレですかな?)。』
海面に漂う幾つかの灯篭が、月の光に照らされて、なんとも不思議な光景を生み出しています。
それが渦巻きに飲み込まれ…ああ、悲鳴が聞こえます(?)。
成仏する為に灯篭を頼りにして集まって来た霊たちが、灯篭ごと海中に引き摺り込まれていくではあるまいか!?
これはさながら海の蟻地獄!!
レッドが蟻地獄ごと蟻をプチプチしていたので(?)、思いっきりブっ叩いておきましたが、今はその気持ちが分かる気もします(え)。
『ニャニャ(では行きますよ!!意馬心猿地雷…九連!!)。』
意馬心猿地雷を九つ直列連結しての、これが拙者の奥の手であります。
木刀形態とまではいきませんが、鞭状に伸縮自在の釣竿のごとく、今回も一本釣りの初撃。
ドバッシャ〜〜〜〜〜ン!!!
手応えあり…ですよ。
海水を弾きながら意馬心猿地雷は直進し、海底に潜んでいた灯篭喰いに巻き付きます。
『ニャニャ〜(お?これは…案外、大物ですねっ!?)。』
それに、かなり頑強に抵抗をしている手応えです。
しかしながら、こやつに手間取るとまたしてもミー先輩に美味しいところを持って行かれる恐れがあるので(え)、ここで立ち止まってはいられないのですよ!!
『ニャニャ(霊穴開眼…闘気剛力!!)。』
霊穴を開いた事で、拙者の闘気は丹田を巡回し、その圧力を自在に調整が可能となりました。
いわば闘気の質を圧縮化する事によって、腕力だけを強化してジリジリと釣り上げる事が可能となったわけですが…
『アカァァァアアアン!!??』
おや?未だに目撃者もなく姿も不明であった灯篭喰いでしたが、釣り上げてみれば、これは「アカエイ」ですか?
拙者の予想としては、アンコウではないかと思っていたのですよ(汗)。
冬に向けて、我が家ではアンコウを父上様が捌き、アンコウ鍋をよく召し上がられておりましたからね?
拙者も期待していたのに、裏切られてガッカリです(怒)。
しかし、真っ赤なエイですね?ペラペラですが、ざっと見、5メートルはある巨大さです。
そしてアカエイの腹の部分には、気色悪いほどに大きな口がガッパリと開いており(?)、釣り上げた拙者を丸呑みしようと…おっと、危機一髪?いえ、むしろこれは好機!?
『ニャニャ(そうは問屋が卸しませんよ。泰然自若モード〈壊〉!!)。』
バッカ〜〜〜〜〜ン!!!
この泰然自若モード〈壊〉とは、付け焼き刃ではあるものの、陽の霊力である泰然自若モードに闘気を統合した、まさしく強力無比な一撃必殺の鉄拳である(え)。
正直、まだ自分自身でも制御できない圧倒的な破壊力です。
一応、師匠からの使用許可は頂いておりますが、今までは血の流れのように把握していた気の流れが、霊穴開眼と共に我が身を巡り、丹田に強く強く感じられます。
いやはや、苦しんだ甲斐があったというもので(?)、何か別の力も加わっている気がしないでもないのですが…今の拙者はボス殿曰く『霊穴って何だぁ!?このチート子猫がよぉ!!』とは褒め言葉として受け取っておきましょう?
しかし何故でしょうか?拙者の闘気は、やはり陰陽合一状態のままなのです(?)。
それは師匠曰く…
〈回想〉
『霊力容量が急激に大きくなり過ぎた影響で、霊質が既に霊力型特化に固定されてんねん。もうこれは諦めるしかないんちゃうかぁ?霊穴が下位互換化してるさかい(笑)。』
『ニャニャ(笑い事じゃねぇぇ(怒))。』
全く、闘気の運用は、攻撃の陽と防御の陰、これが基本セットでしょうに!?
どうするんですか、これ!?
『まぁ、でも悪い事ばっかじゃあらへんで?お前さんの丹田は霊力補助型の同一統合タイプになっているっぽいから、闘気と霊力の同時併用に特化してるんちゃうか?』
え…そうなんですか??
で、そこで言われて初めて気付いたのですよ…(え)。
今まで闘気は、闘気走りと闘気当てのみを習得しておりました。
出力が上がった事で、新たに習得した「闘気剛力」は師匠命名の拙者だけのオリジナルなのであります(?)。
試しに陰の明鏡止水モードに闘気を併用してみた結果、闘気が霊力と融合し、起爆剤の如く陰の霊力が神社の境内に広がったのです!?
『ニャニャ(…これは、まるで静止空間にいるかのような感覚?その中でも風のように動けるようですね?)。』
これならば、今なら師匠にイタズラ出来るのでは?
『ニャニャ(墨で黒く染めてみましょうか(笑))。』
『…お前、ぶっ殺すでクソチビアホ猫がぁ?俺は聖霊やぞ?雑魚の時間超越なんざ効果あると思うんやないでぇ?』
くっ。さすがは神使ですね(汗)。
この後、思いっきり頭を突きまくられました…
で、これを機に「明鏡止水モード〈絶〉」も習得済みである。
一方の「泰然自若モード〈壊〉」は破壊特化。
闘気を陽の霊力の着火剤として使用し、一気に貫き粉砕する一撃必殺!!
が…痛いのですよぉ!?負荷で拙者の右腕がぁぁ!!
まだまだ修練不足が甚だしいのです!!
いやはや、この子猫の骨格では非常に負荷が大きく、まだ制御も出来ないので霊力残量もガクンと落ち込むのです(汗)。
霊力お化けと称された拙者でもこの有り様で…
え?灯篭喰いですか?
はい、腹に風穴開けて消滅してしまいましたね…(笑)。
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種・霊合種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈2.3+〉
戦闘力 24
防御力 22
生命力 23
回避値 23
知能値 10+〈16〉
器用値 25
魔力値 50+〈200〉
風属性 23
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「明鏡止水モード〈絶〉」(NEW)
「泰然自若モード〈壊〉」(NEW)
「意馬心猿モード」
「琴心剣担モード」
固有戦技
猫霊剣Level 1
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り〈七刃〉」
「意馬心猿地雷〈9〉」
固有能力
猫の霊眼
天狐の魂「9」
七#7@補正効果〈開闢級〉
trigger〈繰り返す〉
猫闘気→猫闘気・猫霊力「統合丹田」(NEW)
「闘気走り」「闘気当て」「闘気剛力」(NEW)
能力
霊眼 侍猫 木刀 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊穴 闘気
称号
白い悪魔
無双のサムライ猫
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属性:プラスチックLV5〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
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属性:鏡の霊質LV50〈特殊兵装級〉
付与効果:有限収納「八幡神社の玉砂利×10」「師匠の羽根×2」
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