第17話〈霊猫編・縁結びの猫〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈霊猫編〉
第17話〈霊猫編・縁結びの猫〉
七夕撲滅作戦が開始されて1時間経過…遂に、この時が来ました。
拙者は静かに立ち上がります。
目の前では、小学校の中庭に設置された笹の葉が夜風にサラサラと揺れて…短冊が仄かに震え始めました(?)。
その短冊にはこう書かれています。
「あの子と付き合えますように」と…。
ふむ。恋愛成就の願掛け?と言うやつでしょうか。
そういった短冊だけをあえて残してあるのは(?)、そういう短冊にしか地縛霊が転移しないからなのですよ…
『ニャニャ(起動!!意馬心猿地雷!!)。』
既に配置済みの神社の玉砂利を、5個連結させて短冊を取り囲む。
『おおおおりりりりヒヒひひめめめぇぇぇ!!!』
おん?織姫とな?
しかし、出現した七夕の地縛霊は、拙者の意馬心猿地雷に囲まれて身動きが取れずじまい。
即ち、他の短冊への転移も封じられている事の証拠ですね。
『ニャニャ(拙者の意馬心猿地雷には、こういった使い方もあるわけですよ)。』
『ダダダだだだせせせぇぇぇーーー!!!』
無駄な抵抗をする短冊に封じられた地縛霊ですが、はてさて、どうしたものか?
だが考えるよりも速く、意馬心猿モードのまま、拙者は笹の木に肉迫していました。
まずは笹の木に吊り下がった短冊を…くっ!?
思わぬ反撃!!
『ニャニャ〜(これはまさかっ!?笹の葉を手足のように??)。』
笹の葉が拙者の木刀の斬撃をガード!!だがそれを闘気当てで跳ね上げる。
この隙に二撃目…木刀「まな板」が喰らい付く!?
いや、気のせいか?拙者の霊力が笹の葉を容易く切り裂く。
『おおおリリリぃぃぃぃ(悲鳴)!!??』
これは悲鳴!?短冊のみならず、この笹の木自体と同化していると?
何という怪奇現象であろうことかっ(え)。
だが、モタモタしていると意馬心猿地雷の効果も消えてしまいます(汗)。
無駄に猫ギャラリーも増えてきていますし…
『ニャニャ(仕方ありませんね。では全力で行きますよ!!猫霊剣・乱斬り〈四刃〉!!)。』
ドゴゴゴ〜〜〜〜ン!!!
拙者の四刃が葉を全て切り落とし、笹の木を丸裸にしました。
このまま枝までも切り落とし、そのまま短冊を…
『おおおリリリ…ひ……め??』
おや?どうした事でしょうか?
短冊の中で暴れていた地縛霊が…何故にか拙者を凝視したまま、動きをピタリと止めたのです(?)。
『ああ、そこに居たんだね…おりひめ?』
彼は拙者の中に誰を見ているのでしょうか?
あ…これは、拙者の中から何かが…まさか、濡れ女さん?虹の橋を渡った筈の濡れ女さんが、優しく手を伸ばして、そっと短冊に触れたのです。
短冊に宿っていた地縛霊もまた、その手を取り合い…ああ、2人の思いが拙者の中に入ってきます。
禁断の遠距離恋愛の末に(?)、出会うことも出来ずに彷徨い続けたこの2人が、今こうしてやっと、再会することが出来たのですから…
拙者はただ、そっと木刀「まな板」を手に取り、猫霊剣・十字架斬りを差し出しました。
濡れ女さんに導かれ、短冊から地縛霊は解き放たれました…。
『ありがとう…猫さん、本当にありがとう…君の活躍を祈って…いる…よ…』
いえ、こちらこそですよ。
天の上で仲睦まじくお過ごし下さいと、心から祈る拙者なのでありました…
◇ ◇ ◇
後日談となるが、その年に願掛けした思い人たちは不思議な導きにより、必ずカップルになるという怪現象が続出した鵜沙木地区なのであった…。
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈2.0+〉
戦闘力 20
防御力 18
生命力 20
回避値 20
知能値 10+〈16〉
器用値 22
魔力値 35+〈100〉
風属性 20
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「明鏡止水モード」
「泰然自若モード」
「意馬心猿モード」
「琴心剣担モード」
固有戦技
猫霊剣Level 1
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り〈四刃〉」
「意馬心猿地雷〈5〉」
固有能力
猫の霊眼
天狐の魂「9」
サムライ猫
trigger〈繰り返す〉
猫闘気「闘気走り」「闘気当て」
能力
霊眼 侍猫 木刀 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊力 闘気
称号
白い悪魔
無双のサムライ猫
猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉
属性:プラスチックLV5〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
鈴付き
耐久値:10
木刀「まな板」〈刀〉
属性:碧血の霊木LV100 〈変異兵装級〉
付与効果:鮮魚の血潮「霊力循環器官」
精神感応〈猫霊剣・増幅〉
背負い紐〈霊力護符〉
耐久値:220
護符袋〈道具〉
属性:鏡の霊質LV50〈特殊兵装級〉
付与効果:有限収納「八幡神社の玉砂利×10」
背負い紐〈霊力護符〉
耐久値:80




