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第19話〈闘猫編・闘いを制する猫〉

我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈闘猫編〉


第19話〈闘猫編・闘いを制する猫〉

   

 

夏も間近な深夜…拙者は浜辺に2本の脚で立っていた。


待ち受けるのは、海の上に浮く「風船デブ」である(?)。

第一印象は、想像以上にデカい…そして全てが濃い。


まさに陰気が凝縮され、膨張し、今にも破裂寸前。

頭部や手足は身体に埋没しているが、その澱んだ瞳だけは見てとれる…それは虚無感だ。

 


『きょょょむむぅぅぅぅううう(絶望)。』



『ニャニャ(さあ、待っていましたよ!!存分にやり合おうではありませんか!!)。』


拙者の心は昂っていました。


今こそ、修行の成果の全てを見せましょうぞ!!

あえて木刀「まな板」は封じ、純粋に陽の霊力だけで戦う「泰然自若モード」に切り替える。


熱が全身を駆け巡る。

度重なる陽気の吸収によって、拙者の霊力の総量も急激に増えています。


特に、バイクに乗った少女の浮遊霊から流れ込んだ陽気は拙者と相性が良かったらしく(?)、霊力のみならず、拙者の気の流れも安定化するという副作用付き。



静かに構え…間合いを図り…砂を脚の肉球が押し出す。



『ニャニャ〜(ってい!!!)。』


猫目に捉えられぬ程の速度…瞬時に飛び上がり、空を蹴って(え)の2段蹴り。

激しい衝撃が風船デブを吹き飛ばし、海の上を滑らせる。



『きょむぁぁぁぁああ(絶望)!!!』



…それで拙者は止まらない。


この「闘気走り」を駆使して、空中に足場を作り、海上に詰め寄る。

眼下に風船デブを認め、急降下で拳をブチ当て!ブチ当てる!ブチ当て続ける!!



ガン!!ガン!!ガン!!バコ〜〜ン!!!



『ニャニャ〜(我流最強拳・闘気当てっ!!)。』



『きょきょきょ…きょむむぅぅぅぅ(絶望)!?』



バウンドする風船デブ。


風船ではあるが、針で刺せば破裂するも、拙者の打撃は内部に浸透する「闘気当て」。

ボス殿公認の『お前ぇは気の瞬間的な爆発力だけはあるから、それしか向いてないとも言うがな?』という失礼極まる言い草で(?)。


しかし、拙者は脚の肉球にピンポイントで気を集中し、空中での方向転換が可能な機動力強化の「闘気走り」と、内部浸透攻撃の「闘気当て」の免許皆伝となったのです!!


あくまで、「泰然自若モード」の併用前提ではありますが…(汗)。


よって、闘気当てには「陽の霊力」も込められ、拙者の一撃一撃が、風船デブの溜め込んだ陰気を押し潰していくのを感じます…。



ボディ!ボディ!!アッパーカット!!!からの連打!連打ぁ!!



『ニャニャ〜(拙者の陽の霊力が尽きるのが先か?それともこの浮遊霊の隠気が尽きるのが先か!?根性比べですよっ!!!)。』


がむしゃらに攻撃をブチ当てる。

とにかく無心で拳をブチ当て続けました。



それは長くも感じられたし、短くも感じ、とても奇妙な時間でありました。

しかし充実した時間でもあったのですよ(?)。



『ニャニャ…(ここまで…ですか)。』


うっすらと海の上が明るくなってきた頃合い。


タイムオーバーは同時に拙者の霊力切れでもあって…拙者は風船デブから飛び退き、少しでも浜辺に近付こうと飛び出しましたが…



ドボ〜〜〜〜ン。



あえなく海中に没して…ああ、潮水に濡れると毛並みがボソボソになって、確実に母上様に叱られますね(汗)。


…なんて事を考えていたら、あれ?これって鎖ですか…?

いつの間にやら、鎖が手に巻き付いています。


あ、引っ張り出されて…浜辺に上がれましたけども、ゴホッゴホッ(苦)。

なんと、野良猫ギャラリー達が手に手に鎖を持って引っ張っていましたよ!?


あれはトラ一族や牛若殿、ゴン殿もいますね。

でも、そこにいたのは彼等だけじゃなくて…



『ミニャ(こら、クウ。お前って奴は、そんなずぶ濡れになって、何をやっているんだ?)。』



『ニャニャ(ミ、ミ、ミー先輩!?)。』


あのミー先輩が、こんな浜辺までどうやって??


身体が弱いミー先輩が我が家から出て来るなんてあってはならないし、潮風なんてもっての他ですよっ(怒)。


そしてやっぱり、この青い鎖はミー先輩の霊鎖に他ならなかったわけです。


『ニャニャ(ミー先輩、何をやっているんですか!?すぐに家に戻って下さいっ(怒)!!)。』


今から考えると、命の恩人に何たる言い草であろうか(汗)。


『ニャニャ〜(それに、あの風船デブの浮遊霊がまだ…!?)。』


『ミニャ(…心配するな。どうやら、お前が勝ったみたいだぞ?)。』



え??



振り向けば、風船デブはシュッとしぼんでいました。


海の上で、にこやかな笑顔を浮かべたまま、拙者を見詰めながら、静かに消え去ろうとしていたのです…



ありがとう…



と言い残し、そして朝日に包まれるように、野良猫一同の歓声にも包まれながら消滅したのである。


むしろ、拙者こそありがとう。

またいつの日にか。



〈…続く〉


◆ ◆ ◆


クウ君♂

種族〈チンチラシルバー種〉

階級〈血統書付き〉


カテゴリー〈1.5+〉 

戦闘力 15

防御力 13

生命力 14

回避値 14

知能値 8+〈16〉

器用値 17

魔力値 20+〈40〉  


風属性エア 10


戦技バトルアーツ

奥義「猫鎌切り裂きの刑」

秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」


固有戦技パーソナルアーツ

「明鏡止水モード」

「泰然自若モード」

「琴心剣担モード」


固有戦技パーソナルアーツ

猫霊剣Level 1

「撫で斬り」

「短冊斬り」

「銀杏斬り」

「十字架斬り」 

「乱斬り(未完成)」 


固有能力パーソナルスキル  

猫目

天狐の魂「9」

サムライ猫

trigger〈繰り返す〉

猫闘気「闘気走り」「闘気当て」(NEW)


能力スキル

霊眼 侍猫 木刀 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊力 闘気


称号

田崎家の猫

無双のサムライ猫(NEW)


猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉

属性:プラスチックLV5〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

鈴付き

耐久値:10


木刀「まな板」〈刀〉

属性:碧血の霊木LV100 〈変異兵装ユニーク級〉

付与効果:鮮魚の血潮「霊力循環器官」

精神感応〈猫霊剣・増幅ブースト

背負い紐〈霊力護符〉

耐久値:220

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