第12話〈闘猫編・心さまよう猫〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈闘猫編〉
第12話〈闘猫編・心さまよう猫〉
砕け散った我が木刀…。
長らく共にあった拙者の分身が、デコチャリを貫けぬまま折れてしまったのだ。
拙者、なんと言いましょうか、心にポッカリと穴が空いてしまったのですよ…。
『ミニャ(おい、クウ。木刀なら、また作れば良いだろう?)。』
ミー先輩は何も分かっていないのです(怒)。
拙者の霊力を注ぎ込み、木片から削り出して作った木刀。
同じものは作れないし、作ったとしても、今の拙者にはあのデコチャリの足止めも出来ないのですよ(涙)。
それに、木刀の素材となった木片は、もうほとんど主人殿が使ってしまい、リフォームも完成しつつあります。
つまりは、在庫がないのですよ!!
ああ、やっちまったぁ〜!?
◇ ◇ ◇
『ちゅう(良い木材だぁ?ちょっとそれは俺様にも分からねぇな?)。』
ボス殿に聞いた拙者が間違いでした。
さりとて、今回は素材からこだわってみたいのです。
ただの木材では、もはや元の木阿弥。
霊力の質と量も以前より変化しているのですから、それに相応しい木刀が必要なのです(断言)。
という事で、トラ殿と牛若殿にも相談してみるとしましょう。
ちょうど、郵便局向かいの交番の横、駐車場に呼び出されていましたし…
『ニャニャ(拙者に相応しい木刀の素材を探しているのですが…)。』
『ミャ〜ゴ(そうは言われてもなぁ…駅裏の廃屋なら木材はいっぱいあるんじゃね?)。』
『ニャキャ(いや、あそこのは白蟻で全滅ですぜ?)。』
それはそうと、トラ一族と白黒のブチ猫一族が交流会を開いていたのですが、これは何ですか?楽しそうではありますが…。
『ニャキャ(へい!勿論、クウの兄貴を皆で支えて行きましょう決起集会ですぜ!!)。』
『チャ〜ゴ♡』『ミ〜ゴ♡』『ミ〜キャ♡』
またお前たちですか…いや、3匹に増えてるじゃないですかっ(怒)。
それ以上、近づいたらブッ飛ばしますよ?
『ニャキャ(右の子猫は俺の妹の若子ですぜ。兄貴の好きなようにしてやってくだせぇ!!)。』
はい?牛若殿は何を言っているのですか?
『ニャニャ(いや、だからですね…拙者には運命の人がいるのですよ!!)。』
我が未来の奥さん…フクさんに怒られてしまうので、拙者は「明鏡止水モード」で緊急離脱を余儀なくされたわけで。
全く、碌な情報が得られませんでしたね(汗)。
そして、こういう時はゴン殿ですよ!!
ゴン殿とは最近、神社で瞑想と座禅を共にする修行仲間であります。
拙者が苦労している闘気の操作を、とんとん拍子で進んでいき(え)、あの御仁は簡単にマスターしてしまったのですよ(怒)。
ただゴン殿は、陰の気が生来、大きいらしいのです。
今は陰の気を抑えることに苦心をされている様子であり…
『ニャニャ(…の筈なのに、それは一体、どういう原理なのですかっ!?)。』
『ニャフ(これは僕の陰の気で作った陰分身だね?)。』
はぁいい??
まったく瓜二つのゴン殿が…あ、影に戻ってしまいました。
なになに?変わり身や偵察の役に立つ、と?
くっ、いつの間に、そんな技まで…(悔しい)。
これは一刻も早く、拙者も新たな木刀を作らなければなりません!!
焦燥感が拙者を襲います。
『ニャニャ(ゴン殿。拙者、木刀を作るための木材を探しているのですよ!!)。』
『ニャフ(え、木材?それなら新築中の家に転がっているんじゃないかな?)。』
おお、ゴン殿!!でかしましたよっ(え)。
早速、拙者は神社を飛び出したのでありました…
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈1.2+〉
戦闘力 13
防御力 11
生命力 12
回避値 12
知能値 6+〈16〉
器用値 15
魔力値 15+〈20〉
風属性 6
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「明鏡止水モード」
「泰然自若モード」
「陽霊力剣モード」
固有戦技
猫霊剣Level 1
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り(未完成)」
固有能力
猫目
天狐の魂「9」
サムライ猫
trigger〈繰り返す〉
能力
猫目 侍猫 木刀 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊力 闘気
称号
田崎家の猫
猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉
属性:プラスチックLV5〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
鈴付き
耐久値:10




