第10話〈闘猫編・挫けない猫〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈闘猫編〉
第10話〈闘猫編・挫けない猫〉
『ニャニャ〜(むにゃむにゃ…おはようございます)。』
昨夜、例の首のない男の浮遊霊を打ち払ったわけですが、今回は陰と陽の霊力をバランス良く使用したおかげか?極端なうつ症状にはなりませんでしたね(え)。
ちゃんと自分の脚で帰りましたし?
寝て起きてみたら、これこの通りで、もう元気です。
むしろ、更に調子が良いぐらいですよ。
『ミニャ(クウ。お前、覚えてないのか?マタタビ舐めたみたいに酔っ払っていたんだぞ?)。』
『ニャニャ(何ですとぉ!?)。』
マタタビといえば、前回ではもう少し成長してから主人殿が拙者によく下さいました。
拙者は棒タイプより粉タイプの方が好きなのですよ。
確か、ミー先輩もそうでしたよね?
ボス殿も昨夜の拙者の有り様を思い出して爆笑しておりましたし(え)、祖母様も拙者が可愛かったと仰られて、それはそれでどうなのでしょう?
しかし、自分でも覚えていないとか、これは大問題ですよっ(汗)。
◇ ◇ ◇
『ニャキャ(いや、クウの兄貴は…他の浮遊霊を見掛けたら連絡するようにって告げて、そのまま帰りましたぜ?)。』
そうですか?
でも一応、あの帰りに拙者はこの集会場に立ち寄ったみたいですね。
正直、彼らにはまだ心を許していない拙者ですから(え)、何とか正気を保っていた様子。
しかし、我が家に戻った途端、緊張の糸が切れてしまい、甘えてしまったのでしょう(照れ)。
あと、拙者のことを兄貴呼ばわりするこの黒ブチの雄猫は、武者修行に旅立った(?)牛猫さんの後釜を引き継いだ若頭だそうで…。
皆からは牛若と呼ばれて、慕われているようです。
まあ、あの牛猫さんはどうしようもなかったですしね(笑)。
『ニャニャ(では牛若殿、引き続きご協力をお願いしますね)。』
『ニャキャ(勿論ですぜ!御用があれば、いつでもお呼びくだせぇ、クウの兄貴!!)。』
なんともヤクザ風ですね。
今思うと、なかなか白黒のブチ猫一族は覇気がありまして、この牛若殿も含めて、将来性がありそうな猫が数人いたので木刀で強めに叩きのめしたのですが(笑)。
その中の1人、ハチワレの牛八とやらが拙者への連絡役として付けられました。
と言っても、面倒なので伝達事項は全てトラ殿に回すように言い含めておきましたけどね(え)。
さて、ゴン殿の情報では、この地域の残る浮遊霊は…自転車に乗った少年の霊と、バイクに乗った少女の霊の2体であるとか。
以前、ミー先輩が言っておりました。この2体には近づくな、と。
何故なら、器物と融合した浮遊霊は、それだけで他の存在よりも強くなるのだと…
しかしならばこそ、成長した拙者の腕試しに相応しい相手なのですよ。
…決戦を前に、拙者はいつものように神社で瞑想と座禅に挑みます。
瞑想により、客観的に自分自身を見詰め直す。
自分で言うのもアレですが(?)、霊力の操作に関しては、それなり以上になったと自負しているのですよ。
え?ミー先輩とは比べないで下さいっ(え)。
あの人は、いつの間にか霊鎖が2本に増えていましたからねっ(汗)。
どうなっているんですか??
拙者の霊力の許容量も、以前よりも約二倍ほどに増えた気がします。
より戦闘時間の継続維持も可能で、戦略の幅も広がりました。
一方で、改善の余地があるのは「闘気」ですね。
闘気を使用した場合、一時的に瞬発力を高め、また防御力を上げるなどの利点はありますが、勿論、ボス殿の域には達しておりません。
拙者はまだまだ一点集中的な運用しか出来ていないわけで…。
そもそも、ボス殿の説明は師範代から聞き齧ったという内容で、何とも具体性のない感情論なのです。
つまりは、人に教えるのが下手くそなのですよ(え)。
『ポンポコ(気とは陰陽の合一なのじゃよ。丹田にて気は巡る…それが丹田法じゃな)。』
更には、管理人殿のいう言葉も難解で、いつも拙者は頭がこんがらがってしまうのですよっ(汗)。
ただ、神社の中心で座禅を組んでいると、陽の気の流れが拙者を刺激し、全身の毛細血管が腹の辺りでキュっと熱くなる感覚…これが丹田でしょうか?
いつか必ず、この丹田法とやらを習得してみせると心に誓う拙者なのでありました…。
『ニャフ(あ、こんな感じなのかな?)。』
はえっ!?
『ニャニャ(ちょ、ゴン殿ぉ!?)。』
一緒に瞑想をしませんか?と誘った当日に、ちょっと解説されただけで気の循環が目に見える程に変化するとかぁ(驚愕)!?
『ポンポコ(ほほう。そちらの灰色猫殿は、陰陽合一の才能があるようじゃのう(笑)。将来有望じゃな)。』
『ニャフ(あ〜。これが陽の気かな?僕は生まれつき、陰の気が強過ぎたみたいだね…なるほどね?)。』
何やら、既に何かを習得したらしき発言ですねっ!?
く、く、悔しいですっ(涙)。
しかし、ここで負けてはサムライ猫の名折れ!!
陰陽の合一で、一つ閃いたことがありまして…これを霊力に転用した場合にどうなるものか?
まだまだ拙者の修行の道は果てがなく続くのであった…挫けませんよっ!!
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈1.2+〉
戦闘力 13
防御力 11
生命力 12
回避値 12
知能値 6+〈16〉
器用値 15
魔力値 14+〈20〉
風属性 6
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「明鏡止水モード」
「泰然自若モード」
「陽霊力剣モード」
固有戦技
猫霊剣Level 1
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り(未完成)」
固有能力
猫目
天狐の魂「9」
サムライ猫
trigger〈繰り返す〉
能力
猫目 侍猫 木刀 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊力 闘気
称号
田崎家の猫
猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉
属性:プラスチックLV5〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
鈴付き
耐久値:10
木刀〈刀〉
属性:擬似霊木LV50〈特殊兵装級〉
付与効果:物理特化
霊力浸透〈猫霊剣〉
背負い紐〈霊力護符〉
耐久値:100




