第7話〈闘猫編・牛猫を制する猫〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈闘猫編〉
第7話〈闘猫編・牛猫を制する猫〉
顛末としては、ボールが破裂すると共に、浮遊霊も破裂してピュ〜ン!と何処かに飛んで行ってしまうという、全くもって理不尽な結果となったわけで。
当然、討伐したわけでも何でもなく、逃げられてしまったわけで…
『ニャニャ(本体も身体もボール??いや、意味が分からないのですよっ!?)。』
拙者、所詮は猫なので(え)、人間の心の複雑さを理解するには修行が足らないのです!!
『あらあら、そうねぇ…ボールを蹴っていたってことは、サッカー選手なのかもしれないわねぇ?』
祖母様の言われるサッカー選手とやらは、どうやら職業的なスポーツの選手であるらしいのです。
サッカーとはボールを脚で蹴り、ゴールを奪い合うルールだとか?
『ニャニャ(なるほど。しかし、浮遊霊は1体しかいませんでしたが?)。』
サッカーとは、1人でも出来るものなのでしょうか?
対して、ボス殿の見立てはこちら…
『ちゅう(そうさなぁ…スポーツも武道と同じで、互いに魂を燃やし、互いに高め合い、理解し合うものだぜぇ。決められたルールに則り、切磋琢磨して心身共に魂を鍛えるもんだと…師範代が言ってたなぁ(?))。』
ボス殿、魂の云々の話しは初耳ですよっ!?
っていうか、魂って鍛えられるんですか(え)。
更に、ミー先輩の推測はこちら…
『ミニャ(確かに、浮遊霊を陰気から陽気に変質させて解放させるのには、そのルールに則って行うのが大前提ではあるが、その根源を満足させること意外に道はないのかも知れないな…特にお前の場合はな?)。』
あの…そのルールについて相談しているのですがぁ?
え?スポーツに興味がないので知らん、と?
くっ。全く、使えない先輩ですねぇ…いや、違いますよ!?その鎖、しまって下さいってばぁ(汗)。
◇ ◇ ◇
その日から拙者、母上様と一緒にサッカーのテレビ観戦や、新聞でスポーツ記事を嗜みつつ(?)、いかにスポーツが偉大であるかを理解し、その心を学び取れるよう努めました。
…努めましたが、イマイチ理解出来ませんでしたが(汗)、しかしルールは分かった気がします。
深夜には神社で瞑想と座禅の日々。
「気」の操作は未だに安定しません。
何しろ、拙者の闘気は血の流れをイメージしているので、血流を操作するとか難しいのですよ。
そんなある夜、貧血でフラフラになりながら(?)、拙者は一心不乱に木刀を振るっていました。
闘気を小出しにしながら、継続時間を伸ばす鍛錬です。
これをやるとそうなってしまうのですから、この方法はどうも拙者と相性が悪いのかも知れませんが?
『ニャギャ(お前が噂の…木刀を持った白猫か?)。』
『ニャニャ(…おや?何者ですか?)。』
そこには、これまたデップリと太った野良猫がいました。
白黒のブチ柄の大猫ですね。
しかし、ここは神社の中。
陽の気に満ちた神社の中には、陰と陽の気を理解した者しか入れない仕組み…だとすれば、この大猫は只者ではない可能性が?
なれば拙者、万全の態勢で対峙をします…。
ふむ。これは、あの首のない浮遊霊と対峙したシチュエーションと同じでしょうか?
これは模擬戦もとい、前哨戦にはなりそうですね(?)。
『ニャギャァ(ほお!!俺の名を知らんとは愚かな子猫よなぁ。ならば忘れるな!俺の名はひと呼んで…北の暴虐猫、牛鬼様だ!!)。』
え?牛鬼?…いや、おかしな事をいう猫ですね?
確かに毛の模様は牛さんっぽいですが(笑)。
『ニャギャギャ(俺を前にして笑うとはいい度胸だぜぇ?俺の縄張りに入って来た余所者を叩きのめす…それが野良猫のルールだ。悪いが、叩き潰すっ!!)。』
ドォォォーーーーーーーン!!!
『ニャニャ(こ、これはっ!?)。』
少しでも反応が遅れていれば、きっとノックアウトされていただろう突撃。
咄嗟に「襲撃モード」に切り替えて躱わしました。
だが音もなく、突如に眼前に再度、迫ったヒップアタック!!
これは紛れも無く拙者の「明鏡止水モード」と同質のもの!?
『ニャギャ(なぁにぃぃ。また俺の攻撃を躱わしただとぉ!?そんな馬鹿なぁぁ!?)。』
『ニャニャ(なるほど…どうやら陰の霊力に特化した猫のようですね?)。』
ならばこそ、対抗手段はあります。
むしろ相手が陰の霊力を使うのならば、もってこいですよ!!
『ニャニャ(悪いのですが…拙者の実験相手として、牛猫さんには付き合って頂きますよ?)。』
『ニャギャァァ(牛猫じゃねぇぇぇ!!牛鬼様だぁぁぁ(怒)!!)。』
それは正直、どうでも良いですね(え)。
木刀を置き、「陽霊力剣モード」は封印です。
「襲撃モード」の陽の霊力だけを帯びて、さあ、どうでしょうか?貧血気味で本調子ではありませんが、サムライ猫にはむしろ窮地は大好物ですよ(?)。
『ニャニャ(あ、それは甘いですねっ!!)。』
ズバシッ!!とヒップアタックを撃ち落とす。
陰と陽の霊力が弾け合い、その衝撃は大きい。
手首にビリビリと来ますが、何かが掴めそうな気がします。
『ニャギャァ(ぐぎゃぁぁ!?この俺が子猫なんぞにぃぃ(怒))。』
いいですねぇ!!やる気があって尚良しですよ!!
『ニャニャ(しかし、攻撃が単調ですね?まあ、何となく分かってきましたので、ドンドンお願いしますよ?)。』
ヒップアタックを受ける度に、ミー先輩の言っていた指向性というものでしょうか?
陰の霊力がダメージを緩和しようとする壁に、弾かれる寸前の陽の霊力を束ね、深く突き刺すイメージ?
生き物のような意思で突き刺され!!と。
『ニャギャギャ(い、痛てぇぇぇ!?何で急に痛くなりやがったぁぁ!?)。』
『ニャニャ(ほらほら、どうしました?まだまだ足りませんよ、牛猫さん?)。』
しかし、突き刺さるイメージですと、またもボールが破裂してしまう恐れがあります。
あと、サッカーと言えば脚技です。
『ニャギャァァ(ぐぼぁぁあ!?こいつの蹴りが、お、重てぇぇ!?やめろぉぉ!!)。』
あまり蹴り技には力を入れてこなかったので、ちょうど良い機会です(え)。
そして…重たさ。
そう、馬に蹴られて死んでしまえば良い的な、ある日、主人殿がそう言っていましたね…
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈1.2+〉
戦闘力 12
防御力 10
生命力 11
回避値 11
知能値 5+〈16〉
器用値 14
魔力値 13+〈15〉
風属性 5(NEW)
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「隠密モード」→「明鏡止水モード」(NEW)
「襲撃モード」
「陽霊力剣モード」
固有戦技
猫霊剣Level 1
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り(未完成)」
固有能力
猫目
天狐の魂「9」
サムライ猫
trigger〈繰り返す〉
能力
猫目 侍猫 木刀 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊力 闘気
称号
田崎家の猫
猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉
属性:プラスチックLV5〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
鈴付き
耐久値:10
木刀〈刀〉
属性:擬似霊木LV50〈特殊兵装級〉
付与効果:物理特化
霊力浸透〈猫霊剣〉
背負い紐〈霊力護符〉
耐久値:100




