表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/142

第14話〈忠猫編・霊力が足りないと嘆く猫〉

我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈忠猫編〉


第14話〈忠猫編・霊力が足りないと嘆く猫〉

    


フラフラになりながらも、居合わせたゴン殿の肩を借りて我が家に戻った拙者は…またしても泥水のように眠りに落ち、そして当然のように寝坊しました(汗)。


眠りに落ちる寸前、ミー先輩が霊力で鎖みたいなものを出していたような気がするが、あれは夢だったのだろうか?前世か?過去の記憶が混じっていたかのような?


『ミニャ(クウ、お前、危ない事をしているんじゃないだろうな?)。』


翌朝、真面目な顔でミー先輩が言いました。

 

『ニャニャ(いやだな、霊力の訓練をしていただけですよ、ミー先輩)。』


ミー先輩も霊力が切れると、こんな症状になる事は知っている筈ですからね…


『ミニャ(…本当か?)。』


『ニャニャ〜(拙者、まだまだ子猫ですから、霊力がもうちょっとでも欲しいところですね!!何とかなりませんかね?)。』


だが、これは性急な解決事案である。

そもそも、霊力を増やすにはどうしたら良いのか?それは祖母様も知らないという難題なのですよ!?


『ミニャ(…普通、成長するにつれて霊力は増えるものだぞ?)。』


それはそうでしょうが…それでは遅い、遅いのですよ!!


毎回、浮遊霊狩りを行うたびにクタクタになるのでは、クーリングタイムが長過ぎます。効率が悪すぎるのです(?)。

そしてその回答を、ミー先輩もまたご存知ないのです…むむむ、前途多難なのですよ。


◇ ◇ ◇


ボス殿と相談をして、次の標的を歯医者さんの前に出没する浮遊霊に決定しました。

位置的にも、比較的に近い場所であるので。


ゴン殿の情報では、非常に暗い表情で常に泣いており、トボトボと歩いているそうな…


『ニャニャ(それは、何か悲しい事があったのでしょうか?)。』


『ニャフ(浮遊霊は生前の行動をそのまま、なぞっているだけだからね)。』


なるほど、ヒッチハイクの浮遊霊も、障害者の浮遊霊も、確かに同じ行動を繰り返しているだけのように見受けられました。


ともあれ、ゴン殿に夜道を案内されて、拙者は歯医者さんの敷地に向かいます。

そこは通りを一つ越えて、横道すぐの場所。


灰色猫のゴン殿は、なぜか積極的に拙者の浮遊霊狩りに協力をしてくれるのですが、その理由というのが…


『ニャフ(僕は気配を消せるけど、あいつら浮遊霊にとっては影のように見えてしまうんだよね)。』


はて?ちょっと意味が分からないですね。


しかるに、浮遊霊にちょっかいを掛けられる事が多くて、迷惑をしていると言うのです。

ならば拙者に狩らせてしまおうという魂胆らしく(汗)。


『ニャフ(ほら、見えてきたよ。あれだね)。』


『ニャニャ(…女性ですか!?)。』


それは、俯き、シクシクと滂沱の涙を流し続けるだけの女性の浮遊霊で。

前の2体に比べれば、全く攻撃性が無さそうには見えますが、それだけで判断するのは危険極まりないといえますね。


ゴン殿をその場に残して、拙者は少しだけ接近してみました。



『シクシクシク……シクシク(涙)。』



何だか気の毒な気分になりますね(?)。

こちらの気配も察知していない様子で、無防備な後ろ姿に、いっそ攻撃してみますかな?


となれば、拙者は木刀を静かに抜き去り、構えたままにじり寄る。

木刀に霊力を充填し、一気に地面を蹴り上げる!!


『ニャニャ〜(たりゃぁぁぁ!!!)。』



一閃!!撫でき……あ、スカッ!?



へぁあ!?思わず変な声が出てしまいましたが、拙者の猫霊剣が空振ってしまったのであります。


いや、空振りをしたわけではない(?)。

木刀の剣先は確かに、その首筋を捉えたというのに、素通りしてしまったのだ??

つまりは、この浮遊霊は影が薄過ぎる?



『シクシク…死ニタイ…消エタ…イ(涙)。』



『ニャニャ(な、何ですとぉぉ(汗))。』


むしろ、自ら消えたいと言うものの、既に消え掛かっているからこその、拙者の剣では斬れないという異常事態なのである!?


『ニャニャ〜(なれば、猫霊剣・十字架斬りっ!!)。』


これしか手がない!!消費霊力は大きいものの、悪意を浄化する奥義の剣光を浮遊霊に向け、返す刀で叩き付ける。



『…アア…消シテェェ…モット(涙)…モット消シテェ(涙)…。』



へぁぁあ(汗)!?


当たりはしたものの、拙者の十字架斬りで消え去るどころか、ちょっとだけ濃くなったようにも見えて、更にそれを求めるかのような言動??

これはどうしたものか?妙に背筋がザワザワとするのだが…(え)。


これを主人殿はなんと言ったか…そう、マゾだ。

マゾ的に拙者に迫る浮遊霊に、またしても遁走する事になろうとは、拙者の不覚である!!



そんな事もあり、翌日の夜、拙者は祖母様に相談していました。


唯一、多少は効いたと思しい「十字架斬り」も、あれは連発出来ないのです。

霊力がフルの状態で1日に2発が限度なのですよ。子猫の身体が口惜しいですねっ!!


『そうね〜。女心は難しいものよねぇ(?)。』


え?いや、それは…どうなんでしょう(汗)。


『女心を射止める為には、日数を掛けるものと相場は決まっているのよ〜?』


なんてこったぁ(?)。

あの浮遊霊を退治するのに、あと何日かかるものやら?


『ニャニャ(困ったものです…しかし、泣き続けて自分から消えたいなどと、奇妙な浮遊霊ですね)。』


『失恋なのかしら〜?でも、もしかしたら、うつ病なのかもねぇ?』


うつ病…でありますか?


うつ病とはなんぞや?

またしても難問が拙者の前に立ちはだかろうとしていたのである…。



〈…続く〉


◆ ◆ ◆


クウ君♂

種族〈チンチラシルバー種〉

階級〈血統書付き〉


カテゴリー〈0.8+〉 

戦闘力 10

防御力 7

生命力 6

回避値 7

知能値 4+〈16〉

器用値 9

魔力値 8  


戦技バトルアーツ

奥義「猫鎌切り裂きの刑」

秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」


固有戦技パーソナルアーツ

猫霊剣Level 1

「撫で斬り」

「短冊斬り」

「銀杏斬り」

「十字架斬り」


固有能力パーソナルスキル 

天狐の魂「9」

trigger〈繰り返す〉


能力スキル

侍猫 木刀 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊力 


称号

田崎家の猫


猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉

属性:プラスチックLV5〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

鈴付き

耐久値:10


木刀〈刀〉

属性:擬似霊木LV50〈特殊兵装レア級〉

付与効果:物理特化

霊力浸透〈猫霊剣〉

背負い紐〈霊力護符〉

耐久値:100

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ