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第11話〈忠猫編・深夜に徘徊する猫〉 

我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈忠猫編〉


第11話〈忠猫編・深夜に徘徊する猫〉 

 


昨夜は、念願の浮遊霊打倒を果たし、泥のように寝ていた拙者は寝坊…。


ああ、拙者とした事が、なんたる不覚!!


どうして起こしてくれなかったのですか、ミー先輩!?と愚痴を言ったら『昨日、何してた?』と追求される始末で(汗)。


いやだなぁ、ただの鍛錬ですよ?ボス殿と。

と、話を逸らしてはみたものの、ミー先輩の疑いの目が離れない…


しかし、ここで止まるわけにはいかないのです。

昨夜の一件は、浮遊霊狩りへの足掛かりでしかないのですからね。


これより拙者は、より一層、鍛錬に励みましょう!!

体幹トレーニングは猫本来の野生味を取り戻すことに役立ちますし(?)、まだまだ握力強化訓練は途中です。戦闘中に木刀がすっぽ抜けたら目も覆えません。


勿論、霊力操作のトレーニングも欠かせませんね。

「猫霊剣」だけではなく、いざという時の為にも猫鎌や猫尻尾の強化も継続。

バリエーションの検討はミー先輩も一緒に考えてくれますし。



拙者は木刀を握りしめ、木刀を用いたイメージトレーニングを繰り返す。

イメージは大事である。拙者は未熟であるし、まだまだ課題は山ほどあるのですから…


◇ ◇ ◇


深夜の散策に、我が家の周辺巡視が加わった。


拙者の猫目の洞察力と、猫の直感力で危険を察知。

こちらを脅かす存在は今のところ、感じ取れない。


故に、背後からの攻撃とはいえ、サムライ猫である拙者が遅れをとる筈もない(え)。

相手がボス殿並みであれば話は別ではあるが…


『ニャニャ〜(ちぇすとぉぉ!!)。』


『ミャゴォォ(痛ぁぁぁ!?)。』


それは無論、拙者の木刀を脳天に叩き付けたわけだから、痛いに相違ないわけで。


それにしても、こんないたいけな可愛らしい(見た目だけ)子猫である拙者を背後から襲うとは、一体どういう了見であろうか?


『ニャニャ(貴殿、どこの野良猫さんですか?)。』


頭を抑えたまま、うずくまったキジトラ模様の野良猫さん…ちょっと強く叩き過ぎたかな(え)。

勿論、霊力は使っていないし、手加減はしたつもりであるに。



『ミャ〜ゴ(な、何なんだ、お前わっ!?怪しい子猫めぇ(涙))。』



おやおや?そんなに怪しまないで欲しいものですね?


ちゃんと昼間は猫らしく四足歩行していますが…2本脚で歩きつつ、木刀を背負い、剣術を嗜む子猫ですが何か??


『ニャニャ(怪しいとか、失礼ですね…)。』


『ミャ〜ゴ(怪しいだろっ!!どう見ても怪しいだろっ!!ここらは俺たちキジトラの、トラ一族の領地テリトリーだぞっ)。』


なるほど、そういう事ですか?怪しい、怪しいとうるさいですが(え)。

しかし、野良猫には野良猫の矜持とルールがありますが、その最たるものがテリトリーでありますし?


『ニャニャ(おお、これは紹介が遅れまして。拙者、この魚屋の飼い猫であります)。』


それは別として、我が家は拙者が守るのですよ(?)。



『ミャ〜ゴ(え…ほんとに?ほんとに魚屋の子かぁ?)。』


どうやらこの野良猫さんは、我が家の付近をテリトリーにしているらしく、激しい野良猫競争に勝利して、父上様や主人殿にも目を掛けられている御仁であるとか。


まあ、野良猫にとっては魚屋は魅力的な存在でありますし…


『ニャニャ〜(いやはや、そうとは知らずに大変申し訳ないですね。はっはっは!!)。』


『ミャ〜ゴ(お前、本当に子猫かぁ??2本脚で歩く、こんな子猫いるかぁぁ??)。』


…随分な言い草ですねぇ。



そして、自己紹介をしてみました。

拙者の名はクウ。この方は御本人曰く、主人殿に「トラ」と名付けられたとのこと。

トラ模様だからトラ殿とか、主人殿…それはちょっと安易ではないかと(汗)。


この地域では、このトラ殿の出身であるキジトラのトラ一族と、キジ白模様の一族が縄張り争いをしているそうな…

ふむふむ、全くもって興味がありませんね(え)。


『ニャニャ(正直、そんな話しはどうでも良いですね)。』


『ミャ〜ゴ(ひ、酷い奴だなぁ…自分から聞いておいて、お前は何なんだ??)。』


まぁ、こんなトラ殿でも(?)、拙者の知らない外の猫世界の情報を持っていまして、近くに郵便局があるとか、あそこの家の番犬は要注意だとか、道を渡った川向こうの先に神社があるだとか、海は超危険だとか…


『ニャニャ〜(ふ〜む、なるほど。それは置いておいて、この近くに黒くて透明でフワフワした危険なものを見掛けませんか?)。』


『ミャ〜ゴ(置いとくなぁ(怒)!!)。』


ああ、トラ殿って反応が良いですね。これが野良猫の矜持というものでしょうか(?)。

ミー先輩はクールと言うより、物静かですからね…。



ともあれ、有益な情報はそれなりに聞き出せた次第である。


『ミャ〜ゴ(ああ、アレか?俺はあんまりハッキリと見えないけど、ちょくちょく来る灰色猫のゴンって奴は、そういうのが分かるらしいから、聞いておいてやるぞ?)。』


その方は、トラ殿同様に、主人殿が目を掛けて名前を付けた野良猫であるらしいですね。


実はうちの魚屋は、隣に立つ保養所?の温泉パイプが脇道に走っていて、微妙に通路がポカポカと暖かい為、野良猫たちが好んで集まる場所であったのだ(?)。

更には、父上様は魚の切れっ端、主人殿はキャットフードを出すので、野良猫ルールでここでは喧嘩御法度が鉄則だとか(え)。


『ニャニャ(え?それって、縄張り争いに勝ったわけじゃないですよね?)。』


『ミャ〜ゴ(う、うっさいわ(怒))。』


なんだかこのやりとり、新鮮ですね(笑)。



…というやりとりがあった事をボス殿に報告してみたのですが。


『ちゅ〜(確かに、お前さんはちょっと普通の子猫じゃないもんなぁ(笑)。』


『ニャニャ(失礼ですよ、ボス殿!!拙者、ちょっとサムライを目指しているだけの猫なだけですからねっ!!)。』


『ちゅ〜(普通、猫はサムライを目指さんだろぉ?)。』


それは余計なお世話です。



さて、野良ネズミのボス殿の記憶では、ボス殿が住まわれていた道場は神社の隣にあったそうな。

こじんまりとした神社であるが、敷地というか庭はそれなりに広く、地域のお祭りでは屋台なども出て賑わうらしい。


逆に反対側方面には郵便局や農協?スーパーなどがあり、狭い区域に密集した構造配置と思われるが、こんな事を頭を突き付けて話している理由は、ボス殿と一緒にちょっとした地図を作っているからで(?)。


まあ、落書きにしか見えませんが…


『ちゅ〜(俺様の知る限りの範囲じゃあ、この程度だぜぇ?)。』


『ニャニャ(いやいや、大変にありがたいですよ!)。』


地下室に放置されたままの古い三面鏡をテーブル代わりにして、せっせと紙切れ(広告の裏側)に記入していく作業である。


それに、この鉛筆を肉球で握って線を引くという作業は、とても握力を使うので鍛錬としても十二分に効果があると思われます(え)。

これもトレーニングに追加しましょう!!



そんな地図作りですが、祖母様に聞いても良かったのですが、祖母様はそういう事は記憶が曖昧なようでして…?



〈…続く〉


◆ ◆ ◆


クウ君♂

種族〈チンチラシルバー種〉

階級〈血統書付き〉


カテゴリー〈0.7+〉 

戦闘力 8

防御力 6

生命力 6

回避値 7

知能値 3+〈15〉

器用値 8

魔力値 8  


戦技バトルアーツ

奥義「猫鎌切り裂きの刑」

秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」


固有戦技パーソナルアーツ

猫霊剣Level 1

「撫で斬り」

「短冊斬り」


固有能力パーソナルスキル 

天狐の魂「9」

trigger〈繰り返す〉


能力スキル

侍猫 木刀(NEW)勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊力 


称号

田崎家の猫


猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉

属性:プラスチックLV5〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

鈴付き

耐久値:10


木刀〈刀〉

属性:擬似霊木LV50〈特殊兵装レア級〉

付与効果:物理特化

霊力浸透〈猫霊剣〉

背負い紐〈霊力護符〉

耐久値:100

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