表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/144

第10話〈忠猫編・リベンジを果たす猫〉 

我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈忠猫編〉


第10話〈忠猫編・リベンジを果たす猫〉 

 

 

『ニャニャ〜(たあぁぁぁ!!)。』

 

『ちゅう(甘いぜぇぇ!!)。』


霊力は御法度として、ボス殿との稽古を繰り返す拙者。

木刀を用いて、攻撃パターンを思案しつつ、ボス殿直伝の格闘術も織り交ぜながら挑むも、どうしてもどっち付かずになってしまうのである(汗)。


今もまた、木刀の大振りの隙を突かれ、ボス殿の鉄拳に叩きのめされたわけであります。


ああ、これではダメなのですよっ!!


しかし拙者、まだボス殿がいう「闘気」なるものに開眼することが出来ておらず、体幹トレーニングにも限界を感じつつある日々。

霊力を鍛えようにも、操作方法ばかりが上達し、出力は幾ばくか上がった気はしなくもないのですが…。


いかんせん、小猫の身体ゆえに霊力の総量が少ない…気がします?


そんな不甲斐ないまま、疲れ果て、今夜もキャットキャリーに潜り込んで眠りの中へ…



…これは折り鶴を追いかける夢でしょうか?


白い折り鶴は、拙者の前をフワフワと飛んで行きます。

拙者、子猫ゆえか、やんちゃにその後を追っていました。


『ニャニャ〜(待て待てぇ〜)。』


後もうちょっと、手を伸ばすも、折り鶴はスルスルと拙者の手から逃れてしまう。


そんな事を繰り返すうちに…あ、行き止まり?


そこは白い空間。何もない?

いや、これは真っ白で巨大な折り鶴の中ではあるまいか!?


そして、戸惑う拙者に語りかける柔和な声?


『ニャニャ(どちら様でしょうか?)。』


『時渡りの精霊…千寿せんじゅと申しますわ。』


折り紙が解けて、拙者はかの女性の手の平の上で佇んでいました。

つまりは、追い掛けていたつもりの折り鶴の中にいつの間にか迷い込み…これは何とも奇妙な夢でありますね?


目が覚めてみれば、千寿せんじゅと名乗った黒髪の女性の清廉な美しさばかりが思い出され…


『ニャニャ(はて?夢の中で何か話していた気がするのですが…?)。』


しかし、何も思い出せないですね(汗)。


『ミニャ(寝ぼけてるのか、クウ?)。』


失礼ですね、ミー先輩は!?


ともあれ、本日もいつものように主人殿と母上様をお仕事に送り出しました。

一安心ですね。


◇ ◇ ◇


深夜、拙者は意を決して走り出しました。

背中には相棒の「木刀」を背負ったまま。


あの日から、必ずやリベンジを果たすと心に決めて、未だ未熟ながらも修練に励んできました。

窓から見やるに、あの浮遊霊は車が止まるのを待っている雰囲気があります。


もし仮に車が止まったら、勝手に乗り込んで移動してしまうのでは?

故に拙者、一刻も早く決着を付けねばならぬと心がはやるのです!!


『子猫ちゃん、無理しちゃダメなのよ〜。』


『ニャニャ(祖母様、御心配なく!!)。』


ニャン!!と窓際から屋根に飛び移り、そそくさと屋根伝えに移動する。

そうして、例の雨樋を伝って地面に降りた。


ふむふむ。今の所、拙者の危険察知能力に引っ掛かるものは…無い。

道路の先の車に最大限の注意を払う。


しかし、深夜の外出はこれが2度目なので、心なしか余裕があると言うべきか?

拙者自身、これからリベンジを果たそうというのに、そんな落ち着いた平常心である事にビックリするくらいである(え)。


そして今回は、背後からの奇襲なんていう、せこい手段は使いません。

あの松の木の下で、正々堂々の真っ向勝負でありますよ!!



『ニャニャ(という事で、いざ尋常に勝負であります!!)。』


『…ひっ…ちぃ〜?』



木刀を背から抜き放ち、両手で握る。


四肢に力を込めつつ、柔軟な反応を維持できるように力を抜く。

これがボス殿直伝「我流最強拳」の極意である(?)。


と同時に、霊力を木刀に浸透させ、収斂させ、鼓動の如きリズムを生み出す。

まるで木刀そのものが生き返ったかのような息吹が迸り…これぞ「猫霊剣」である!!



対峙した浮遊霊は、不意に拙者に肉迫した。

そして青白いその両手を伸ばす!!


『ニャニャ〜(やはり守りは性に合わないのですよっ!!)。』


むしろ、拙者の身体はそれよりも早く動いていた。

動くと同時に、浮遊霊の両手を切り飛ばす!!



『ひっち…はぁ…い、くうぅぅぅう!?!?』



愕然とし、動きを止める浮遊霊。


そんな事で動きを止めるとは、まさに致命的な隙…。

いや、これは誘いか?


『ニャニャ(むっ…!?)。』


案の定、切られた両腕が動き出し、拙者に迫る!?これは挟み撃ち?


しかし…遅い!!そんな動きで猫である拙者の動きを止められる筈もなく、逆に格好の標的なのである(?)。



『ニャニャ〜(猫霊剣・短冊斬りぃぃぃ!!)。』



木刀の切れ味で、浮遊霊の右手を短冊切りにせしめた。

細切りにされた霊体は薄煙を上げて消滅…


『ひぃ、ひぃっちぃぃ!?はいぃぃぃくぅぅ!!!』


右手が無くなって驚愕の浮遊霊。


残った左手を…左腕につけようと悪戦苦闘するも、それはくっつかずにポトリと落ちるばかり。

ここで判明したのは、切断面に木刀の霊力が残存し、浮遊霊の霊体と反発し合っているということ。


なるほど…そういう使い方もあるわけですね(え)。


しかし今は、逃げようとする浮遊霊を打ち倒すのが先決。

先日の、拙者の「猫鎌切り裂きの刑」に耐え抜き、効きはしないと嘲り、迫って来たあの浮遊霊が、今やこの体たらく?


拙者、未熟なれど鍛錬に鍛錬を重ねて、祖母様に調理技法を伝授して頂き(?)、そうして編み出した「猫霊剣」でありましたが…何とも拍子抜け。

肩透かしとなってしまいましたな。


『ニャニャ(…ていっ!!)。』


奥義を使うまでもなく、撫で斬り一つで浮遊霊の首が切り落ちた。



『ひひひぃぃぃ…ちぃぃぃ…はぁぁぁあいく!!!』



浮遊霊は悲鳴とも怒りとも、また安堵ともつかぬ声を上げたまま、全身を煙のようにして消滅してしまいました…


『ニャニャ(これにて、リベンジ終了である…)。』


…とカッコ良く決めたものの、おっとっと、足元がフラつきますね(汗)。


思ったよりも霊力の消費が激しいのが、やはりまだまだ問題点として残ります。

こうして拙者、一目散に我が家に帰ったのでありました…。



〈…続く〉


◆ ◆ ◆


クウ君♂

種族〈チンチラシルバー種〉

階級〈血統書付き〉


カテゴリー〈0.7+〉 

戦闘力 8

防御力 6

生命力 6

回避値 7

知能値 3+〈15〉

器用値 8

魔力値 8  


戦技バトルアーツ

奥義「猫鎌切り裂きの刑」

秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」


固有戦技パーソナルアーツ

猫霊剣Level 1

「撫で斬り」(NEW)

「短冊斬り」(NEW)


固有能力パーソナルスキル 

天狐の魂「9」

trigger〈繰り返す〉


能力スキル

侍猫 木刀(NEW)勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 霊力 


称号

田崎家の猫


猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉

属性:プラスチックLV5〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

鈴付き

耐久値:10


木刀〈刀〉

属性:擬似霊木LV50〈特殊兵装レア級〉

付与効果:物理特化

霊力浸透〈猫霊剣〉

背負い紐〈霊力護符〉

耐久値:100


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ