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⑥(重大なネタバレを含むため、本文中に章題記載)

 ⑥第1部終了時点で第一主人公が作品世界を掌握する


 両作とも2部構成であり、第一主人公が一旦世界を手中におさめた処で第1部が終了します。


 ラインハルトは"神々の黄昏(ラグナロック)"作戦により同盟首都ハイネセンの占領に成功。バーラトの和約を締結し、実質的に同盟を帝国支配下に置きます。これにより、全宇宙は彼の手に帰すことになります。


 そして帝国本土に戻って皇帝に即位、ローエングラム王朝を開きます。


 夜神(ライト)は「一旦ノートを放棄して記憶を失う」という捨て身の策の果てに、ミサ及び死神レムを利用してLの抹殺に成功。更に自らLの後継者となりキラ捜査の指揮権をも掌握します。


「キラを追う者たちをキラ自身が指揮する」という無敵の状態を作り出し、新世界の神として君臨することとなりました。


 どちらも物語半分の時点で、最初の大望を達成しているのです。それを可能にした要因が、あれほど蔑んでいた第三勢力の協力のおかげというのも共通しています。


 ラインハルトが"神々の黄昏"作戦を実行できたのもフェザーンが接近してくれたからこそ、月に至っては「ミサを囮にしてレムにLの名前を書かせる」というほぼ両名頼りの作戦で勝利しています。お前らもっと感謝してやれよ。




 「主人公が勝利して一区切り」、こう書くと星の数ほどあるパターンにも思えますが、その勝利が「世界を支配する」という形式を取っている点はやはり珍しいでしょう。


 あと両名とも(比較的)悪役として描かれている以上、あまりめでたい空気にはなりませんね(笑)。『DEATHNOTE』に至っては月がLに勝利した回の掲載誌で「最悪の時がおとずれた!」(うろ覚え)という煽り文を書かれた、という件は以前にも述べました。『銀河英雄伝説』の方も「ラインハルトによって宇宙が統一された、めでたい!」という雰囲気よりは、帝国に支配された同盟側の悲壮感の方が第一部終盤から第二部冒頭にかけて強く滲み出ているように思えます……私が同盟派だからそう感じるだけか?


 そしてどちらも、支配者として新たな挑戦を受ける形で第二部の戦いがはじまるのです。

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