表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

P-type 1 善と悪の話

作者: rafu

 世界には善と悪が存在する。


 善は人々の為、己が為に悪きを挫くもの。


 悪は人々に仇なし、不幸をばら撒くもの。


 善と悪はいつの時代でも対峙し合う運命にある。


 しかしながら、世界はそう単純には出来ていない。






 1つの大きな大陸で出来た世界があった。森林、砂漠、大海...人々が平穏に居住するには充分過ぎる世界だ。

 しかし、満足出来ないと声を上げ他者と闘いを、戦争を始めるものがいる。

 ハイトと呼ばれる者達だ。

 彼らは同じ思想の元に集い、理念を訴えていた。

『この世界を我等のものに』『もっと自由のある世界に』と。

 しかし、ある時期を境にハイトは攻撃をしなくなった。

 武器を置き、対話をするようになったのだ。



 そしてハイトに対抗する勢力も現れた。

 リーヴァス。少数ながらも特異な力を持った集団。

 彼らはハイトは悪でこの世界に不要であると断定した。



 ハイトが武器を置き対話の道を辿り始めてから数年。

 とある日、ハイトの集落に対し、過剰なまでの攻撃がされた。



 その集団に兵士は居なかった。

 ただの、女子供が集まった集落だった。



 そして、長きに渡る戦争が始まった。



 _______________________________


 戦争が始まって3年。ややリーヴァスが優勢な世界。

 とある森林地帯。

 ライフルを背負った男は駆ける。全身に擦り傷を負いながら。

「クソ...なんでっ...」

 その男はリーヴァスの兵士。大隊長だ。

「...ハイトの連中じゃなかった...なんだよ...アレは...!」

 走りながら後ろを振り返る。何かが光った。

 瞬間、兵士は吹き飛び木々に激しくぶつかる。

「いてぇ...なんだ...よ...」

 吐血しボロボロにあった体を木に寄りかかり起こす。光った方向を睨む。


 異音がする。自然の音ではない。人工の。呼吸音のような何か。

 兵士はライフルを構え、正体を見極める。

「その程度の銃ではキズは付けれんぞ」

 男性のしゃがれた声がした。兵士の声ではない。そして見える音の正体。2mの巨体。全身を鎧に包んだような...機械にも見えるソレ。

「な、何だお前はぁ!」

 ライフルを撃つ。鎧に当たり弾かれる弾。

 ソレは撃たれた事を気にせず、ゆっくり歩き近づいて来る。

 ソレは右腕のカタチを変える。怪しく光る腕。3つのブレードが生えている。

「ハイトもリーヴァスも、無駄な戦争ばかりしている。ガキのように暴れ回って、その片付けは誰がする?」

 左手で右腕のトリガーを引く。よりブレードが伸び、回転を始める。

「お前ら、リーヴァスには優れた蘇生術を持ったヤツがいるな」

 兵士の頭には1人の女性が浮かんだ。女性でありながら、戦場に立ち、リーヴァスの生命線とも言える彼女。

「ソイツの居場所を言え。“聖女”は何処にいる?」

 彼女を失えば、この状況は瓦解する。兵士はそう判断した。

「...決して言わない」

 ソレは兵士の胸に右腕を突き刺し、引き抜いた。そこには脈打つ心臓があった。

「心臓が無ければ、永遠に黙ったままだな」

 ソレは静かに森林から姿を消した。


 あとに残ったのは、心臓を抜かれ絶命した兵士1人...


 ______________________________



 リーヴァス本部。

 大陸の中でも周辺環境が非常に良く、攻められ難い地形に本部は存在する。

 その内部、会議室は騒然としていた。

 集まっているのは、隊長格と指令部の人間だ。

「”突撃“がやられた⁈」

「蘇生は?出来なかったのか⁈」

 その場全員が思っている事を叫ぶ司令部。

 その質問に1人の女性が答える。

「全線付近の森林地帯で偵察隊が発見しました。そして残念ながら、蘇生は出来ませんでした」

 その言葉にどよめきが広がる。

「”聖女“の蘇生が効かなかったのは何故だ...理由が分からなければ、こちらの被害は増える一方だぞ...」

 司令部の1人が頭を抱えながらそう言った。

「ハイトの連中の仕業か?」

「いや、しかし心臓だけ抜き蘇生を出来なくさせるなど...奴らの技術では到底不可能だ...」

 様々な会話が飛び交う中、沈黙していた人物が声を上げる。その声を聞いた瞬間、全て静かになる。

「ハイトの仕業かは分からないが、我々の同志が殺されたのだ。各部隊は、この犯人に用心せよ。遭遇した場合は情報を無事届ける事に専念。あとは...ハイトにこちらの戦力低下を悟られぬように、な」

 その司令は絶対的。何故ならば

「「「承知!」」」

 その声こそリーヴァスのトップであり頭脳。最高司令の座にいる者だからだ。


 会議は終わり、それぞれが動き始める。

どうだったでしょうか?

思いつくままに執筆したので、穴があったかもしれません。

是非感想をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ