大きなこと
近頃世間を騒がせている、ある音楽事務所の問題。いつまでもはっきりしないことに業を煮やして、責任の所在を追及する矛先が可笑しくなってきている。
はっきり言えるのは、悪の張本人はたった一人であるということ。今は故人となっているが、悪人であり責任を取らなければいけないのはその人一人しかいない。もしも周りの大人の中に、知っていながら関わろうとしない人がいたら、その人達にも何らかの責任はあるかも知れない。いずれにしても悪いのは故人である一人と、周りに居た大人達である。そして、これもはっきり言えることは、Jr.として活動していた子供達に一切非はなく、彼らは被害者である。
現在は成人して例えば会社の上層部と言われる立場にあるとしても、Jr.であったという過去がある限り被害者側の人になる。こんな風に憶測すること自体、もしかしたら彼らを傷つけることになってしまうかも知れないのだ。
その被害者側の人達に対して、テレビでキャスターをしているのにコメントしないのは卑怯だとか、仕事を辞めるべきだなどというメディアがあるが、それは加害者に言うべき事である。メディアには、過去に裁判で判決まで出ているのに取り上げなかったという非があり、それを誤魔化す為になりふり構わぬ報道に走り、もはや被害者と加害者の区別もつかなくなっているようだ。それは被害者の傷口に塩を塗る行為であり、被害者側の人達をどれだけ傷つければ気が済むのかと言いたい。
芸能界のことなど分からない一介の市民だが、その点だけは看過できない。