快眠のために
睡眠の大切さが注目されるようになったのはいつ頃からだろう。最近特に「睡眠の質」などという言葉を、コマーシャルでよく見聞きするようになった気がする。ベッドやマットレス、枕など寝具は勿論、日常口にする飲み物にまで、「良質な睡眠がとれる」という謳い文句が添えられている。それも、A社が売り出すと、同類の商品を扱っているB社やC社も、同じ謳い文句で売り出し始めたのに最近気がついた。
人間にとって睡眠は大切である。それも、良質な睡眠がとれるとなると、CMには滅多に飛びつくことのない私でも、ちょっと試してみたい気持ちになる。
誰でもそうなのかも知れないが、十代の頃は人一倍眠るのが得意だった私も、年齢と共に徐々に眠ることが得意ではなくなりつつある。時間の長短もそうだが、昔の自分の睡眠とは違ってきているように感じる。所謂睡眠の質が落ちているのだろう。それに、ベッドに入るタイミングなどを工夫しなければ眠り損ねてしまう。つまり、いつも同じ時間に入眠体制に入らないと、ある程度の睡眠時間を確保できないのだ。
そんなところへ持って来いのような謳い文句を示されると、半信半疑ながらも一度くらい買ってみたいと思うのも無理はない。現にマットレスの方は、もう数年前から愛用している。使ってみての感想は?と訊かれると、正直なところよく判らない。でも、おまじないのように信じて使い続けている。
飲料の方も試してみた。よく眠れたと思える時もあれば、そうでもない時もある。たまたまなのかどうなのか、こちらも効き目については確信は持てない。信じる者は救われる的に、続けると良いのかも知れないが、他の場面では気にしないのに、寝る前に摂取するカロリーなどを考えたりすると、毎日飲み続けるのは難しい。
ところで、深夜に眠れないでいると、考えなくても良いことまで考えてしまい、しかもどうしても考えがネガティブな方向に傾きがちになる。それが分かっているので、夜更けにあれこれ考えるのはできるだけ避けている。それに、夜中に思いついたことには的外れなことが多く、昼間の世界では役に立たないことが多い。
睡眠が十分にとれたかどうかで、仕事の能率が全く違う。そればかりか、眠れないと身体が重いし、何をやる気も起こらない。昼間に仕事をしている者は、夜はできるだけよく眠り、仕事に備えることが大切だ。
寝具を快適に整え、乳酸菌飲料を飲んで、決まった時刻に就寝する。もしも夜中に目が覚めても、考え事などはしない。結論はこういうことか。




