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ふと思い出した

 メイド喫茶というのが流行った時期があった。そちらに需要がないので分からないが、いまも営業しているのだろうか?

 あの頃の話だが、知人の高校生の一人娘さんが、ある日いきなり「高校を卒業したらメイド喫茶で働きたい」と言い出したらしい。私などもそうだが普通に暮らしている女性にとって、メイド喫茶なんて無縁の世界の話である。

 しかも、その娘さんはとても恥ずかしがりやで大人しく、そんな世界に興味を持っていることさえ意外に感じる女の子だった。人は見かけによらないものだと思ったが、日々の友達との会話からの出来心だったようだ。

 当然のことだがごく普通の母親である知人は烈火の如く怒り、「そんなことをさせる為に育ててきたのではない」と言い放ったらしい。それから母子でどんなやり取りがあったのか知人は話さなかったが、とにかくメイド喫茶の話はなかったことになったようだ。しかも、その後もその種の話が女の子の口からは出なかったという。

 

 その後女の子は無事大学も卒業して、病院の事務職に就いたらしい。その子が今度結婚すると聞き、あんなことがあったなあと思い出した。

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