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救い
新聞の広告欄に『ほどよく忘れて生きていく』という本の紹介が載っていた。「忘れることは若返ること」という文言も添えられている。要するに、そんなに何でもかんでも憶えていなくても良い、という意味のことを書いた本だと解釈した。
人は誰しも年を取ると物忘れが激しくなるというから、これは万人にとって救いの本であり考えだ。思えば人生百年時代の現代、忘れることは楽しく生きる為の知恵のようなものだ。百年もの間のさまざまなことをいちいち憶えていては生きづらい。楽しくない思い出や不要の知識はどんどん忘れた方が良い。嬉しいことや良い思い出だけを大切に生きるべきだ。
でも、どちらかというと良い思い出よりも、嫌な思い出の方が簡単に思い出されがちだけど。




