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【書籍化】会社を辞めて不死身のフェニックスとのんびりスローライフ&ダンジョン配信生活!  作者: 菊池 快晴@書籍化決定


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【 特別編 】第一話 行くぜダンジョン、掴むぜもみの木

 こちらは、11月22日に発売される『会社を辞めて不死身のフェニックスとのんびりスローライフ&ダンジョン配信生活!』書籍版にあたって書き下ろした新作になります! レーベルは『グラストノベルス』さまです。


 全七話、発売日まで毎日更新します。


 登場人物は、阿鳥、御崎、おもち(フェニックス)、田所ファイアスライム、グミ(水龍)、ドラちゃん。

 雨流ことセナ、佐藤さん、が登場します。*阿鳥と御崎は、まだ結婚していません。

 時系列は、第一章から二章あたりになります。

 住良木、フレイム、藤崎、魔物虎(ビムビースト)、野ドラちゃんは登場しません。

 時系列は戻っていますが、お楽しみくださいませ。


 書籍、絶賛予約受付中です!

 よろしくお願いいたします。

クリスマス。

 それは、聖なる夜。

 詳しいことを話すと色々とご時世的にあれなので割愛するが、とにかくめでたいイベントである。


 海外は家族で祝うのが一般的らしいが、日本では友達や恋人と一緒に過ごすことが多い。


 そして俺、山城阿鳥(配信者で会社を辞めたニートではない子供部屋おじさん)はというと――。


「キュウキュウ!」

「お、飾りつけ綺麗だぞおもち!」

「ぷいぷい」

「田所、サンタ帽子が似合ってるな!」


 公園でテイムした炎を纏うフェニックスこと『おもち』と、赤くて柔らかくてもちもちしているファイアスライムこと『田所』と一緒に、一軒家(自宅)で飾り付けを楽しんでいた。

 おもちは、Nyamazonで購入したサンタシールを壁に貼り付けている。田所は、よくわからないが飛び跳ねていた。

 可愛いからよしっ!


「今までは一人で寂しいクリスマスだったし、賑やかってのはやっぱいいなあ」


 飾りつけをしてくれているおもちの背中をみながらしみじみ。相変わらず知能がフェニックスだ。

 ちなみに御崎もさっきまでいたが、今は水龍のグミとお買い物である。


 テレビではクリスマスシーズンということもあってマライアキャリーの音楽が流れていた。

 もうすぐクリスマス当日だ。

 だからこそ飾りつけに気合を入れている。


「キュウ!」

「いいぞーおもち、バッチリだ!」


 しかし問題が一つ。

 プレゼントはしっかり用意したのだが、肝心のクリスマスツリーがないのだ。

 せっかくのイベントだし造花でもいいのだが、できればもみの木が良い。

 わがまま? はいそうです。


「おもちーっ、もうすぐクリスマスだーっ!」

「キュウキュウ」

「田所、まてー!」

「ぷいぷいにゅっ」


 ふと声がする。するとおもちと田所が、白髪の少女、雨流に追いかけられていた。

 今日は髪色に合わせたゴスロリらしい。


 ん?


「おい雨流、待て」

「う、動けない」


 俺は、艶やかな白髪の頭を抑える。


「なんでここにいるんだ?」

「クリスマスはみんなで祝うものだから!」

「いつからここにいるんだ?」

「もうすぐクリスマスだから!」


 今時の若者との会話は難しいというが、確かにその通りかもしれない。

 クリスマスは不法侵入オッケーだったか? いやありえないな。


「さっき外で会ったから、私が連れてきたのよ」

「ん、御崎、帰ってきたのか」


 すると後ろから女性の声がした。

 肩ぐらいまでの黒髪、相変わらずスタイルの良い御崎。

 今日は白シャツにグレーのロングスタートを履いている。

 俺と違ってお洒落なんだよなあ。それこそモデルでも通用しそうだ。


 サンタコスプレ……似合いそう。


「ねえ、いま変な妄想してるでしょ?」

「わ、わわっ」


 すると俺の身体がふわっと持ちあがった。

 これは御崎の魔法(スキル)動かしてあげる(サイコキネシス)』だ。


 目視した対象を自由に動かすことができる。

 ちなみに身動きが取れないのでやめてほしい。


 後、なんで心を読めてるの?


 誤解を解いて降ろしてもらいホッと一息。いや、事実だったが。

 それを慰めてくれるかのように、グミが俺の頬を舐めてくれた。


「がぅがぅ」

「大丈夫だよありがとう」


 今日も青い子犬みたいで癒される。

 ただ本当は水龍だけれど。

 優しい。


「それで、買えたのか?」

「売り切れだった。壁に貼るツリーシールみたいなものはあったけど、本物が欲しいのよね?」

「そうだな。せっかくだしなあ」

 

 ずっと一人だったので家にクリスマスツリーはない。

 それもあって御崎にお願いしていたのだが、どこも売り切れだったらしい。


 配信も順調だし、毎年使うと思えば多少の贅沢もいいだろう。


「だったら、ダンジョンへ取りに行く?」


 するとそこで雨流が訳の分からないことをいった。

 やっぱり若者と話すのは難しい。

 

 ……え、ダンジョン!?


「どういうことだ? 雨流」

「新しいダンジョンが現れたんだけど、そこがクリスマスダンジョンなんだってー。探索協会から調べてきてって言われてるから、もしかしたらそこにあるかもー」


 小さくて小さい雨流は、こうみえて世界に十人にも満たないS級探索者だ。

 ちなみに執事の佐藤さんも同じく。


 で、高ランクになると新ダンジョンが出来た場合に探索をお願いされるらしい。

 後発組の安全のために難易度を決めてもらうのだ。


 ここは魔物が強いからA、弱いからD、といったように。


 いやそれより――。


「クリスマスダンジョンってなんだ!?」

「知らなーい! おもち、田所、待てー!」


 そりゃ雨流は知らないか。

 当たり前だな。佐藤さんでもいれば教えてくれるんだろうな。


「クリスマス仕様のダンジョンです。海外では一度だけ出現したとの情報がありまして、中は雪が降っているそうです」

「なるほど。雪はちょっと大変だが気になる――ってほわあっ、佐藤さん!?」


 後ろから声がしたかと思いきや佐藤さんが立っていた。

 いつもの執事服、キチっとした白髪交じりの髪。

 背筋がピンと伸びている。


「一堂様に招き入れていただきました。驚かせてしまい申し訳ございません」

「あ、はい」


 俺の家なんだがな。まあいいか。


「危険度はどんな感じなんだ?」

「変わった仕様の場合はかなり高難度だと推測されます。クリスマスツリー、いわゆるもみの木の存在も確認されております。後に申請は必要ですが持ち帰ることも可能かと」

「な、なるほど」

「とんでもございません」


 的確な情報が返ってきすぎで怖いが、さすがシゴデキ執事。

 とはいえこれは朗報だ。


 雨流や佐藤さんがいればどんなダンジョンだってへっちゃらだし、お高いツリーもタダでゲットできちゃうってこと!?


 これは決まりだな。


「よし御崎。行くぜダンジョン、掴むぜもみの木」

「ダサイわねその台詞」


 相変わらずきつい言葉が秒で返ってきた。

 でも、顔は笑顔。ちょっと笑ってるくせに!


 御崎が佐藤さんに尋ねる。ちなみに佐藤・ヴィル・エンヴァルドが本名。


「ヴィルさん、私たちも入れるんですか?」

「ランク的な問題はございますが、おもちさんと田所さん、グミさんがいれば問題ないでしょう」


 おお、なんかおんぶにだっこみたいだが気にする必要はないだろう。

 なぜならクリスマスだからだ。


「ならみんなで行くか! おもち、田所、グミ!」

「キュウ!」「ぷい!」「がうぅ!」

「わーいみんなで探索だー!」

「ま、大勢なら大丈夫かな」


 こうして俺たちは、もみの木ゲット大作戦ならぬ、新クリスマスダンジョンへ行くことにした。

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