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【書籍化】会社を辞めて不死身のフェニックスとのんびりスローライフ&ダンジョン配信生活!  作者: 菊池 快晴@書籍化決定


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108話 ひと休み ひと休み

 あわてない あわてない ひと休み ひと休み。

 

 俺の好きな言葉だ。


 ということで、今日は一旦休み。


「ガオニャオ」

「簡単な訓練だ、すぐ終わるよ」


 俺と魔物虎ビムビーストは、テイムテストに来ていた。


 ――っても。


「ワンワンワン」

「ギャオオオ」

「ビーゴラゴゴラゴラ」


 目の前に広がっているのは、ドッグランの障害物がちょっと多いバージョンみたいな感じだ。

 犬みたいな魔物や、ハムスターが巨大化したいみたいな魔物、後は兎の魔物だ。


 先日、特別医療の人から言われた通り、俺は講習に来ていた。


 常に魔物と傍にいれば必要はないが、魔物虎ビムビーストは剛士さんたちと牧場で住むことになる。

 その為、テストを受けなければならない。


「こんにちは、山城さんですね。後、ビムちゃんでよろしかったですか?」

「はいそうです。テイム魔物はいるんですけど、初めてであまりわからなくて」

「わかりました。といっても、最近出来たので無理もないですけどね」


 ドッグトレーナー、ではなく、モンスタートレーナーの結城さん。

 黒髪に整った顔、動きやすそうなジャージに、動きやすそうなスニーカーを履いている。


 以前テレビで特集を見たことがある。

 

 元々は凄腕のカリスマアニマルトレーナーだったらしいが、今は魔物専属で働くようになったという。


「あまり緊張なさらないでください。テストとは名ばかりですよ」


 ニコリと笑顔を向けてくれる。可愛い人だ。かわい――。

 だが俺はなぜか後ろを振り返ってしまう。


 御崎はいない。これが、条件反射か……。


「どうしました?」

「いえ、何でもないです」


 開幕から変な人認定されてしまう。

 今日はビムのテストをしにきただけだ。遊びに来たわけじゃない。


 そう、遊びにきたわけじゃ――。


「はい、ビムちゃん偉いねー」

「ガオニャオ!」

「はい、取って来て―」

「ガオニャオ!」


 ……あれ?


 結城さんは、おもちゃの骨っ子を投げてはビムに取らせていた。

 障害物をするする抜けて、咥えて、戻って来る。


 それの繰り返しだ。


 俺はただ見ているだけだったが、結城さんは満足そうにしている。


「え、えーと」

「どうしました?」

「これがテストなんですか?」

「ええと、説明したと思うんですが……」

「すみません、とりあえず準備段階だと思って勘違いしてました」


 一応確かに説明はしてもらった。

 だが俺は勘違いしていたらしい。ただ遊び段階だと思ってしまったのだ。


「なんか――」

「拍子抜け、ですか?」

「ええ、少し……」


 ビムは戻ってくると、舌を出し、結城さんに嬉しそうに骨っ子を返す。

 まるで犬、いや虎だが。


「これでいいんですよ。テイムされたとはいえ、魔物は生き物です。大切に、そして人間と一緒に心を通わせることができるのか、それが大事なんですよ」

「なるほど……ビム、楽しいか?」

「ガオニャオ!」


 俺は少し軽視していたのかもしれない。

 ダンジョンの外に出るか、ビムに選択肢は委ねたつもりだ。


 だが、人間世界が肌に合わない子もいるだろう。


 それを事前に知るテスト、そうだな。こういうのは必ず必要かもしれない。


「わからないことがわからない、それが今のテイムモンスターです。でも、根本は仲良く暮らせるか、それが大事なんですよ」

「確かにそうかもしれませんね」


 結城さんはとてもいい笑顔だった。

 俺がテレビで見た時よりも、ずっと綺麗な瞳をしている。


 どこか心の片隅で、テストなんて必要ないと思っていた。


 けれどもそうじゃない。


 こういうのが大事なんだ。


 魔物が人間と暮らせるように、専門家が安全面と魔物の気持ちを考えた上で動いてくれている。

 俺もそれに甘えず、自分で考えられるような大人になりたいと思った。


「それじゃあ山城さん、どうぞ」


 そう言って、結城さんは俺に骨っ子を渡してきた。

 ビムは、ガオニャオと待ちきれない様子で尻尾を振っている。


「よし、ビム、取ってこい!」

「ガオニャオ!」

「ふふふ、元気でいい子ですね」


 それからも俺はビムと色々なことをした。

 ボール遊びをしたり、一緒に駆けたり、ブラッシングしたり、シャワーを浴びてもらったり。


 そして――テストは満点をもらった。


「ありがとうございました。色々考えらせられた一日でした」

「いえこちらこそ! ビムちゃん、立派な番虎になってね」

「ガオニャオ!」


 このこと、御崎やみんなにも伝えてやらないとな。


 そんでもって、ビムにもたくさん、ご褒美をあげよう。


「帰りにモンスターショップで、おやつ買ってあげるぜ、ビム」

「ガオニャオ!」


 ひと休み ひと休み、あわてない、あわてない。


 でも、魔物のことは考えなきゃな。


 無事に講習テストを終えたビムと阿鳥。

 ついに牧場がいい感じに!?

 

 あとりふぁ~む、開店!?


「ビムかわいい」

「番虎、強そう」

「この話の続きがまだまだ気になる」


そう思っていただけましたら


ぜひとも、フォロー&☆☆☆☆☆で応援をお願いいただけますでしょうか?


よろしくお願いします!

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