幻想の世界2
今、僕は、渾身の右ストレートをくらった所をリビングで泉美に治療してもらっていた。
「いたたっーーー」
「少しは、我慢しなさい」
僕の治療をしてくれているのが、幼なじみの橋鳥泉美だ。
僕と同じ、市立厳正高校に通う高校二年生で、学校では、よく僕だけに、ちょかいしてきたりする、おちゃらけている性格で、ちょっとドジな所が、あるがそこが、学校では、人気を呼んでいる。
そして、その他にも、目を見張るものがある、それは、美少女であることだ。
顔立ちは、整っているし、髪は、艶が出た黒髪で、こんなかわいい子が、幼なじみなのは、誇らしいのだが、いつも男からは、痛い視線をくらう。
「よし、治療完了・・・!!」
「ありがとう」
いつも通りのやり取りする。
こうやって考えてみると、このやり取りを何回もやっているが、いつも僕が殴られてる気がする、そして、泉美のストレートが、どんどん威力が上がってきている気がする。
まあ、いつも通りのことだし、大丈夫だろう、だけどこれ以上威力が上がったら、僕の性格がおかしくなちまうだろうなー。
そんなことを、考えていると朝の出来事を思い出す。
そして、どうして、朝、ラジカセを持っている聞いてみることにした。
「あっ・・・そうえば、朝、俺の部屋で何をしていた」
「・・・・・・っ、ちょっとよくわからないかな・・・?」
あくまでも、しらを切るつもりか、だが、僕には作戦がある。
「しかたない・・せっかく今日は、悪いことしたからパフェをおごろうと思ったのになーー」
「いいの・・?」
そうこれが、僕の考えた作戦、好きな食べ物をおごるから作戦だ。
改めて、僕は、天才だな。
相変わらず名前のセンスは、ないけどそう僕は、思った。
「口わらないないなら、おごらないぞーー」
「だめ・・なの」
「・・・・・・っ」
犬を彷彿とさせるような顔で、泉美が言った。
僕は、泉美がとった行動がかわいいと思った。
「しょうがねーーおごってやろう」
「ありがとね」
そう言うが、いつもゆるしてしうのは、なぜだろう
そんなことを思っているともう学校行く時間になっていた。
「お前ら、いつものやり取りをやってる所だが、もう学校行く時間だぞ」
そう言ったのは、俺の父だった。
父は、気を失ったままの僕を、家まで連れ込んでくれた人だ。
そして、僕は、記憶がなく、覚えていたのは、自分の名前だけだった。
身の回りのことや学校の内容は、思い出したが、その他のことは、思い出せなかった。
だけど、僕は、この人に拾われて良かったと思った。
「じゃあ、行くとしますか・・」
僕は、身支度をして
「行ってきます」
二人同時に言った。
「いってらっしゃい」
その言葉を聞いて、僕は、学校に行った。