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世界が壊され、世界が作られた3
妹が、いるかもしれないという可能性が掛けて、今は、穴の方に、走ることしかできない。
「そういえば・・・昔にも何回もこうゆうことあったなーーー」
思い出に、ひったていると、いつの間にか穴のある前まで、来ていた。
穴の前には、三人の男と一人の女の人がいて、何かを、しゃべっていた。
「幻想プロジェクトは、順調か?」
「はい・・・順調です」
「後は、あいつを目覚めさせれば完了だ」
「あの男と女は、どうしますか?」
僕は、その女の向いた方を向いた。
「・・・・・・っ」
そこには、傷だらけの妹と父がいた。
僕の中で、何かがふつりと切れた。
僕は、久しぶりに怒りを覚えた。
この感覚は、妹が、ヤンキーに、犯されそうになった以来だ。
その怒りに身を任せて、穴の前に向かった。