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②人間心理的な闘争原理

質問者:後半は、人間心理的な課題があるというお話ですね?。


筆者:その前に前半部分のまとめを少ししておこうと思います。

 僕自身は平和を望んでいますが、現実的な視点で物事を見ているわけです。そこで前半は現実的に平和を阻害する世界のシステムを簡単に紹介しました。実際のところは僕の目についただけでもっと他の要素もあるとは思いますけどね。


 また、平和を連呼するだけでは何も解決しないんです。まだ、お経や念仏。天にいる神への祈りでも捧げていたほうが平和になる確率が高いようにすら思えますね。

綺麗事を並べるだけでなく現実を見定めて具体的な行動を行って欲しいというのが、僕の考えです。

 例えば相手の核兵器に対抗するためには核の共有や核シェルターを持たなくてはいけないというのが僕の持論です。


心理的問題① 一度得た既得権益は放棄しない

質問者:そもそも、皆で一斉に核などの大量破壊兵器の放棄することはできないんでしょうか? これが一番手っ取り早く解決するのではないかと思うのですが……。


筆者:おっしゃりたいことは分かりますし、それが理想的とは思います。

ですが、あまり現実的ではありませんね。仮に核を持っている国が一斉に捨てますと条約を締結したとします。持っている核の数を申告したとしても、結局全部の数を把握できませんからね。『隠れて持っていた国』が勝ち抜けするわけです。『隠れて持っていた国』が独裁国家だった場合は『最悪の事態』が訪れます。世界の国々はこの『最悪の事態』を防ぎたいので軍拡競争を繰り広げているのです。


 国際連合の5大国の問題もそうなのですが、結局のところ既得権益者が強いですし、決してその権益を自ら放棄しません。まぁ、このことは小さなコミュニティにも当てはまりますけどね(笑)。

 今、既得権益を持っている人が放棄するためには世界を構築しているそのもののシステムが変わるぐらいのことが起きないと無理でしょう。若しくはタイムマシンでも使って既得権益が出来たその都度、過去に遡って修正でもしてこないとね(笑)


質問者:確かに、私の会社でも上司が退職してくれないと息苦しい職場が続いてしまいます……。


筆者:僕が長編連載で書いている『ディストピア生活初級入門』ではもう社会の構造そのものを“戦争での勝利“で変えてしまっていますね(笑)。僕は日本大好きなので日本が世界のトップに立ったという前提で書いてあります。

https://ncode.syosetu.com/n0495hm/


質問者:(この人隙あらば自分の他の作品紹介してくるのね……)



心理的問題② 隣の芝は青い

筆者:次に、『隣の芝は青く見える』問題について解説していきます。

質問者さんは子供の頃、友達が持っていたオモチャが自分にも欲しいと思ったことはありませんか? もしくは今友達が持っているブランド品が欲しいなどという感じです。


質問者:あります、あります!


筆者:その欲しかった時でズバリその物が手に入った時のことを想像して欲しいのです。手に入って満足したこともあったと思うんですが、何だか“思ったよりも満足できない”とか“もっと良いモノが欲しい”とか思ったことはありませんか?


質問者:確かにありますね……何でこんなモノが欲しかったんだろうって……。友達が持っている時はあんなに楽しそうに見えたり、良いブランド品に見えたのにって……。


筆者:様はその現象が国家規模で起きているわけです。近年はあまりないと思いますが、古くは『自分は苦しんでいるのにアイツはあんなに良いモノを持っている』ということで侵略や民族の大移動などが行われてきたわけです。

 資源や食料の問題ですと国家や国民・民族そのものの存亡に関わってきますからね。国民も“本当は平和でいたいけど戦争を支持”してしまうわけです。


質問者:確かにそういう歴史はありますよね……。


筆者:特に国民一人一人の生活が懸かっている……と思うと特に戦争を熱烈に支持してしまいます。これは“実際にどうであるか”ということでも無くていいのです。

 上に立つ人間がプロパガンダを握っていれば、『悔しい! 欲しい! ズルい!』などの感情に訴えかけて侵略行為を国民に容認させてしまうのです。独裁者は大抵の場合は演説が上手いです。扇動に成功して『国民からの戦争への支持』を得ています。


質問者:戦争開始前に演説があるのはそう言うことなんですね……。


筆者:そうなんです。それで仮に自分の国が勝って戦争が終結したとしても。予定通り獲得したモノが――あれ? なんか思ったよりもショボくない? と思いつつも日々の生活に戻っていき、戦争開始前の自分の感情を忘れていくのです。

 これが悲しい“99%の国民が平和を愛するのに戦争を支持してしまう理由”の一つなのです。



心理的問題③ 好きなモノを汚されたり奪われたくない

筆者:指導者が国民感情に訴える時のもう一つのポイントとして“皆が好きなモノ”をとりわけ強調します。例えば質問者さんの一番好きなモノは何ですか? 物理的なモノでなくても構いませんよ。


質問者:ブランド物のバックとか大好きです。後は化粧品を揃えるのが好きですね。


筆者:へ~、そんなモノが良いと思うんですね。イマドキはミニマリストがブームなんですよ? そんなに物ばかり持つのは時代遅れだと思いますけどねぇ~(笑)。


質問者:あなたの価値観を押し付けないで下さい!(バンッ!) 私はブランド品が好きなんです! 揃えたいんです!(#^ω^)ピキピキ


筆者:と言うように、自分が一番好きなモノを辱められたりすると非常に怒るわけです。


質問者:……はい?


筆者:済みませんワザトやりました……。別にブランド品を持つことで精神が保たれるなら良いと思いますよ。僕もゲームをするのは好きですけど質問者さんはあまり理解できないと思いますし。


質問者:私もゲームが好きな人は理解不能です……。


筆者:このように人々の価値観は十人十色なわけですが、必ず好きなモノと嫌いなモノがある訳です。

でもよくよく考えてみると自分が怒るときや争いが起きる場合は『自分と相手との好きなモノの相違』ではありませんかね? 好きなモノを批判されたから怒るし、好きな恋人が離れていくから怒る……。

 極端な話、国同士の争いでも“自分の民族が汚された”や“自分の領地が犯された“とか”自分達が侮辱された“と思うから戦争に発展すると思うんです。それは“自分の民族や領地が好き”と言う感情の延長線上に他ならないと思うんです。


 『LOVE&PEACE』と言う感じでよく言われますけどね。確かにこの2つは個々で見たらとても素晴らしい言葉です。でも上の構造を分析していくと僕からすると『LOVEとPEACEは表裏一体』と言う感じが両者の関係性としては近いのではないかと思ってしまいますね。

 

質問者:本当です……。どうしたらいいんですか? もう「好き」って言う感情を無くせばいいんですか?


筆者:僕なりの結論については第3部にてお話しするんでちょっと先に置いておきますけどね。仮に極端な話“好き”と言う感情を無くして人間性を失ったとしても“争い”は無くならないと思うんですよね。

 と言うのも、感情が無さそうな動物でも縄張り争いはあります。植物だって同じ土地に違う植物が共生することは難しいし土地の広さに限界がある。動物や植物だって“争いに勝って”その場所に存在しているんです。


質問者:感情を無くしても争いが無くならないだなんて深刻すぎる問題です……。それより、第3部に突入するの確定したんですね。


筆者:済みません……ちょっと思ったよりも長くなったんで(笑)。


質問者:濃厚な話だから仕方ないですね……。



心理的問題④ 自分が相手より優位に立ちたい

筆者:さて、少し話は変わりますが、質問者さんはTwitterやFacebookをご利用ですか?


質問者:はい、使っています。


筆者:よくそう言ったSNS上で相手を叩いたり、マウントを取ったりしたというのを見たり若しくは話で聞いたことは無いですか?


質問者:ええ、あります。何でそんなことをしたいのかよく分からないんですけど……。


筆者:これに関しては人間全員に当てはまることではありませんが、“相手よりも優位に立ちたい”と考える人がいます。

これは私見で根拠もありませんが、主にそういう攻撃的な人間は現実世界に関して悩みや苛立ちを抱えていている人が多い感じがします。そう言ったストレスを自分の正義を振りかざして相手を攻撃し、相手を謝罪・屈服させることで快感を得ているのでしょうね。

こういった現象は「自信のなさ」にも起因すると思うんです。自信があれば、相手を貶めて、自分の正しさを証明しようとする必要もないわけです


 強権的な指導者には幼少期のトラウマなどが影響して他者への迫害などに発展したものも数多くいます。自己肯定感に欠けた人物なのでしょうね。こういった“他者へのマウント“の延長線上に破滅的な戦争があるのではないかと思いますね。


質問者:なるほど確かにそう言った要素も感じます……。


筆者:マウントを取られた側に非が無い場合は尚更悲惨です。正当防衛とばかりに壮絶な反撃をしてきますからね。こういうことがあるのでネットでの“炎上”と言う現状が起きてくるのだと思います。


質問者:以上で後半と言うより中編が終わりでしょうか?


筆者:そうですね。第3部ではこれら心理的問題が解決しそうな話をしていこうと思います。個人の皆さんでもできる方法です。


質問者:えっ!? この課題山積の状況が解決するんですか!?


筆者:勿論、解決できない方もいると思うので僕なりの結論です(笑)。ですが、僕はこの考え方に辿り着いたときに凄く生きるのが楽になりましたので紹介したいと思います。興味がある方は是非とも第3部もご覧ください。

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