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殺しミナ  作者: 七星北斗
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プロローグ 挨殺

 その日の私はおかしかった。


 クラスメイト全員に馬鹿にされたように笑われたのが、ストッパーを外してしまった原因である。


 私はクラスメイトを手当たり次第に暴力を振るった。


 軽症のクラスメイトでも全治二週間。


 だが、不思議なことに死傷者はゼロ。


 殺しかけはしたが、その度に母の顔が浮かんだのだ。


 私はヤクザの子供だ。


 両親からは、堅気の人には手を出さないように言われていた。


 その日から、私の世界は一変する。


 周りから白い目で見られ、近寄る人間もいなくなった。


 そんなある日、私にある話が舞い込んできた。


「あなたのような人間に相応しい場所がある。興味があるならついてきてほしいと」


 この男の頭はイカれている、そう感じた。


 堅気の人間と雰囲気や目付きが違った。


 しかし、何故だろう、とても興味が引かれた。


 男についていくと、町外れの廃工場に招かれた。


 エレベーターに乗り、地下へ。


 男は語る。この世界では、主催者の指定する場所で、殺し合いが開催されていると。


「だから貴女も参加してみませんか?」


 と。

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