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強くても幸せなわけじゃない
「見たことない景色。わぁー異世界だぁー、あははー・・・・・・」
光に包まれ、次に目を開けるとそこには新たな世界が広がっていた。
練り歩く人々は中世風の服を纏い、各々果物の入った籠や鞄を持っている。
整備されていない煉瓦敷きのガタガタな道を、ゴトゴト騒がしく馬車、ならぬ竜車?が駆け抜けていく。車を引いていた二足歩行のオオトカゲみたいなのは、地竜とかいうやつだろうか。
辺りを見渡すと、そこが中々の都会であることが分かる。家々が隙間なく軒を連ね、通りには所狭しと屋台が並ぶ。人通りも結構多い。
「さて・・・、これからどうしよ・・・・・・」