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ダンジョンが弱すぎるので天下一冒険者会を開催します。  作者: えびす


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4.廃ビル迷宮③

ボス室の扉は完全に閉じられた。


やるかー、久々だな緊張感のある戦闘は。


スケルトンジェネラルは二対の剣と斧を前に突き出して決闘の合図を示した。


「こいよ!」


ジェネラルが早くそして力強い歩みでこちらに迫って来た。


さっそく使うか―――

俺は縮地で一気に間合いを詰めてジェネラルの機先を制そうとした、懐に入り込むと拳を顔に入れながら上段蹴りで一本の腕に武装解除を仕掛けた。


「シュッ!」

「―!?」


―――カランッ···!


剣が左壁へと弾き飛ばされた。

拳はジェネラルの左腕の斧で防がれたが、左腕の剣の武装解除には成功した。


しかしジェネラルは余った右腕の斧で攻撃直後のこちらの隙を狙ってきた。


攻撃は直後の相手の反撃を避けれなければ成功とは言えない。

斧があごかすったがダメージは無し、

機先はこちらが上回った。


戦いは有利に成るほど、こちらの選択肢せんたくしの数が相手の選択肢の数を上回ると理解しているが、この時点では俺はまだ物理的にも心理的にも有利を実感出来ていなかった。


「どうした? 来い」


掌をクイッとするカンフーの挑発ポーズで煽りを入れてみたが、ジェネラルは乗ってこず様子を見て来た。


モンスターの癖に待ち作戦とか小賢しすぎだろ。


俺はステップを踏みながらポジショニングを調整した、そして足元に採掘された雷石を見つけると闘技スキルでリフティングの様に蹴り上げてジェネラルの顔目掛けて撃ち込んだ。


―――ゴシュッ!


ジェネラルが顔を左腕でガードした瞬間、縮地で間合いを詰め今度は右腕に左上段蹴りで武装解除を仕掛けながら、雷石を挟む様にして雷撃の拳でジェネラルの顔面をガードごと打ち抜いた。


―――バリバリ!

―――カラン···!


右腕の剣も右壁へと弾き飛び、ガードに使った左腕も斧ごと雷撃で破壊された。


「もう残りは斧一本に右腕二本、左腕一本」


俺はサウスポーに構えて右回りで、武装なしのジェネラルの残りの左腕を狙おうとした。


ジェネラルはそれを察知して斧を左右で交互に持ち替える動作をした。


そして持ち替えられる斧が空中に浮いた瞬間を狙って、俺は攻撃魔法の火炎弾を撃ち込んだ。


ジェネラルは回避行動を取り、斧は燃え尽きた。


「とうとう武装は全て剥がれたな!」


俺は縮地を繰り返して魔力を入れたローキックを数発お見舞いした。


―――パンッ!

―――パンッ!

―――パンッ!


ジェネラルの左脚が折れてその場で膝を着いた。


ここからは一方的だなぁ


俺は地面に転がっていた雷石やアクア鉱石に攻撃魔法を乗せてジェネラルに何度も撃ち込んだ。そして弱りきった所で顔を踏み付けるとジェネラルは消滅した。


「ふぅー」


ジェネラルは赤い大粒の鉱石をドロップした。



 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


[超火炎石]

通常の火炎石の30倍の魔力が込められたレア鉱石

攻撃、装備エンチャント、インフラなどに利用される


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「ありがたいな貰っておこう」


こういうアイテムは弱体化以降はかなり貴重になっている、まずモンスターの数が減ったし倒した場合でもドロップ率が弱体化以前よりも低下したからだ。


これを売ればおそらく今の俺の給与の50倍くらいの金が手に入るだろう、とゆうか能力が復調しつつある今、俺はもう採掘の仕事を続ける必要などないだろう。


「おっ」


フロア全体が発光し迷宮クリアの帰還魔法が作動し始めた。


「一様持っていってやるか···」


俺は地面に放り置かれた鉱石の入った袋をアイテム鞄に入れられるだけ入れ、持てるだけ手に持った。




廃ビルのゲート前に帰還すると一同は地べたに腰を下ろしていた。


「――助かったー」

「――帰ってこられたぞ!」

「――あの後彼はボスに勝ったのか···」


斧の男は俺を見つけると驚いた様子で話し掛けてきた。

「兄ちゃん、もしやあんた一人でボスを···?」


「あぁ、まぁな」


「と、とんでもねぇ強さだな、俺ごときでは手も足も出ねぇ訳だ···ダンジョン内ではホントに悪かった許してくれ」


「まぁ良い、今日の事は水に流してやるよ、その代わりこれからはもうちょい真面目な態度で業務に臨むべきだぜ」


「あぁ面目ねえこれを機に心を入れ替えようと思うぜ···、所で兄ちゃん格闘トーナメントに出る気はねぇのか?」


「···ん、格闘配信を見るのは確かに好きだけど、自分で出ようと思った事は無かったな特にこの2年間は」


「そうかい、今の天下一冒険者会はSAランクの試合しかねぇが、今度新たにBCランクのトーナメントが開催されるって噂だぜ、俺は兄ちゃんに出て貰いたいがな、採掘場からの叩き上げってのもストーリーがあると思うぜ」


「はは、今この場では何とも言えねーな」


「まぁ期待してるぜ、じゃあな」


斧の男はそう言うと引き上げていった、そこへ入れ替わりに現場監督が俺の元へと駆け寄ってきた。


「黒打君! 大丈夫だったかい?」


「えぇまあ、後これを」


俺はアイテム鞄に入れていた鉱石袋を、持っていた分と一緒に地面に差し出した。


「いやいやこんな物よりも君の命の方が心配だったよ私は」


ホントかよ


「大丈夫かい? 仕事は1日休んでもらっても構わないよ、今回は死亡者も出た重大事故だからね」


何言ってんだこいつ


「いやもう辞めますわ、じゃあー」


「え、いや困るよ黒打君」



俺は引き止めてくる現場監督を無視して家へと帰る事にした。


さて次は何の仕事にするかなぁ、

順当に行けばどこかの元請けギルドに入って冒険者業務だろうなぁ。

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