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二重人格者達の異世界生活  作者: 雪紀
第一章 新しい景色へ!

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2/2

第二話 パーティの存在

前回、ケミスト錬金国を旅立った雪紀・アイリス!

世界中を巡るようだが果たして道中でどのよう出会いや別れ、トラブル等があるのだろうか

その旅路の始まり、第一章開幕!


ちなみに余談。

この世界だとカタカナの方が苗字という立ち位置だから基本関わりが浅い人はそっちで呼ばれてるよ。

ある朝、晴天の日。

先日から色んな国や街を巡り、様々な場所を見たいと思っていた錬金術師雪紀・アイリス。今日の朝早くに、アルケミスト・ホープ錬金国を出た。

そして今、そんな雪紀は…

雪紀「うーん、正直ほぼ勢いで出てきたからどこ行けばいいかわっかんねーな…」

どこに行けばよいかわからず迷っていた。

アイリス『別に好きなとこいけばいーんじゃないの?もとよりそのつもりで出てきたんだし、私達』

雪紀の頭に声が響く。

雪紀のもう一つの人格、アイリスだ。

雪紀「いやさアイリス、そのつもりではあるんだけど。まずどこの国か街に行くかすら決めてなかったし…」

ほぼノープランで出てきた雪紀…いや、雪紀とアイリスの二人。

取り敢えず道なりに歩いてみることにしたようだ。

雪紀「ほへ〜、ケミスト錬金国の周りって平和なんだなぁ、モンスターがほぼいねぇ。」

ケミスト錬金国の周りは広い大草原が広がっている。モンスターの湧く可能性も少ない、この世界では珍しい平和な国、それがケミスト錬金国なのだ。

アイリス『ねーねー、あそこスライムいるよ?狩ろうよ狩ろうよ』

雪紀「あ、ほんとだ。スライムだ。何気に初めて見たな…」

少し遠く…約5メートル程だろうか。

半透明水色のスライムがいた。こちらに気づかずプルプル跳ねている。

スライムを狩る、大体のストーリーの鉄板だろう。

そして雪紀も行動に移そうとしたが…

雪紀「…やめとこう、うん。」

近づく途中で何故かやめた。

アイリス『えーなんで!戦闘慣れしてない雪紀にピッタリじゃん!』

なぜ途中でやめたのだろうか。

雪紀「いやよ…アイリス…半透明で水色でスライム…どこぞの最強スライムファンの人が怖えよ…」

どこぞの最強スライムファン…深くは触れないでおこう

アイリス『よく分からないけど…そこまで言うのなら』

アイリスも大人しく引き下がった。有無を言わさぬ圧を感じたのだろう。

そして数十分歩いた後に…

雪紀「お、森に入んのか。」

大草原を抜けた先には深い森林が広がっていた。

雪紀「ん〜…」

中々森林に入らない雪紀。

アイリス『どうしたのさ雪紀、何かあった?』

アイリスが問いかける。

雪紀「いや…森の中ってことは変な問題に巻き込まれそうだな、と。」

雪紀の心配は妥当だ。

森の中は視認性が悪く、そのようなことに巻き込まれる可能性は高いだろう。

アイリス『う〜ん…滅多なことじゃなきゃ私たちが何かあるようなことはないだろうし、少し気張る程度でリラックスして行こうか』

雪紀「そうだな、そうしよう。一応武器は構えとこうかな」

冷静に見極め、気張りすぎるのも良くない、適度に気を抜こうと言うアイリス。

可能性が少しでもあるのなら対策をし、安全策を取る雪紀。

まさに対照的ではあるが、それがこの二人の強さを底上げしているのかもしれない。

そして、二人は森の中へ入ってゆく、、、、

[アルケミスト・ホープ錬金国、近辺の森]

雪紀「うーん暗い。火は出してるがとにかく暗い。」

指先から出した炎をの明かりを頼りにゆっくり進んでいる。こういう時魔法は便利だ。

錬金術では補えない点をカバーできる。汎用性も高いし安全性も高い。

アイリス『走り抜けたほうが案外良かったりして?』

…脳筋思考なアイリス。

雪紀「ゆっくり行くのが一番だ。変なことにも巻き込まれずらい。」

慣れているのか、適当にあしらっている。

アイリス『いやいや、ゆっくり行ったほうが滞在時間長くなるから…』

と、アイリスが言い切る前に


(ドカァァァァァァン!!)


雪紀達の近くから爆発音が聞こえた。

アイリス『…こういう問題にも、巻き込まれやすいって言おうとしたんだけどねぇ』

そう説くアイリス、諦めた顔の雪紀。

雪紀「…行くか、アイリス。」

アイリス『はいよ、任せな』

そして、現場に走っていった…

[アルケミスト・ホープ錬金国近辺の森内部にて]

雪紀たちが走っていった先には

「さっさと金出せや!まだあんだろ!」

「か、勘弁してください!これ以上取られたら私が生活できなく…」

ありがちな盗賊と女性の構図が広がっていた。

雪紀「はいはいそこまでー、それ以上のおいたは俺が許さないよ〜」

割って入る。面倒くさいが、見てしまった以上仕方ない。

「ああ?んだお前!ちょうどいい、お前も殺されたくなけりゃ金品置いてけ!」

雪紀にヘイトが向いた。見境がない。

雪紀「あーはいはいそういうのいいからさっさと退散してくれると助かるんだけど。めんどくさいし。」

適当にあしらって少し睨む。少し盗賊が怯んだ。

「し、知るか!さっさと金品置いてけよ命が惜しけりゃなぁ!」

ナイフを持って襲いかかってきた盗賊。

雪紀「あーはいはい、そういうのいいっ…て!」

「がはぁっ!?」

ナイフを持ってる手の手首を手刀で叩きナイフを落とさせた後、するりと流れで背負投げを決めた。

この世界、護身術を身に着けるのは自身の命を守る上で基本の基本である。そんな中でもナイフ1本で襲いかかってきたこの盗賊はよほど腕に自信があったのか、はたまたただのバカなのか。

雪紀「ほれ、ギブか?ギブアップか?」

そのまま関節技をキメる。

「だ、誰がオメェなんかに…あいだだだだだ!!」

雪紀が軽く力を入れるだけで骨がギリギリと軋む音が聞こえる。

「わ、わかった!ギブアップだ!降参だ!その女の金も返す!勘弁してくれ折れちまう!」

雪紀「よろしい、だが騙したらただじゃおかんぞ。」

ぱっと手を離す。関節技というのは舐めていると案外痛い目に遭う。雪紀自身もよく分かっていることだ。

アイリス『今回私の出番なかったみたいだね。』

雪紀『おう、言うほど強いやつじゃなかった。』

そして金品を返したあと、逃げるように盗賊は去っていった。いや、逃げたのだろう。

「あ、ありがとうございます!」

座り込んでいた女性の物を返す。

雪紀「ああ、全然そんな大したことはしてませんよ。」

「このお礼はどう返せばいいのかわかりません…私に今出来ることならなんでもおっしゃってください!」

雪紀「あ、それならここから一番近い街に案内してもらえるとありがたいんですけど〜…」

女性がキョトンとした。盗賊から人を守れる実力を持つ男が迷子、ということである。

「そんなことでよければ勿論!こちらです!」

案内してもらう道中、ふと女性の名前を聞いた。

女性の名前は(れい)(れい)・フレアと言った。

怜「それにしても、不思議です。」

突如、怜がそのようなことを言う。

雪紀「不思議、というと?」

怜「いえ、大したことじゃないのですけれど。アイリスさんほど強い方がなぜパーティを組んでいないどころか、ギルド登録すらしてないのだろう、と…」

パーティ。ギルド。知らない単語がいくつも出た。

雪紀「すみませんがそもそもそれの存在自体知らないのですが…聞いてもよろしいですかね?」

驚いた顔をしたが、即座に

怜「ええ、私で良ければ分かる範囲で。」

と、返してくれた。

パーティとは。

ギルドに登録している冒険者と呼ばれる者たちが大体5〜7人くらいで組み、ギルドの依頼を受けたりするグループのことである。

そしてギルドとは。

全国家共通にある組織で、モンスターの討伐依頼や採取依頼などをギルドに依頼し、それを冒険者が受け、達成、依頼者から報酬が支払われる。そのような組織である。

つまるところ、冒険者達の拠点のようなものらしい。

全国家共通で全ての国にあり、ギルドに登録していると様々な利益がある。

例えば、登録証を持っていればギルドの食事所や宿が格安になる。そして国を移動する際もギルドの登録証を見せれば調べる時間が減り、検問の時間が減る、など、様々である。

雪紀「ほへ〜、そんなシステムがあるんですねぇ。」

怜「ええ。本当に知らなかったんですね。」

驚きを隠せない様子だ。

ギルドは基礎知識、義務教育と呼ばれるものの時点で学ぶ。

雪紀「ああ、多分義務教育か何かで学ぶんでしょうね?あいにく俺は受けてないもので。ずっと部屋に引きこもって研究ばっかりしてたんですよね。」

怜「な、なるほど…研究熱心なんですね。」

義務教育は受けてない。が、魔法が使え、錬金術が使え、関節技や護身術も使える。

全てが独学…というわけではないだろうが、ほとんどが独学ということになる。努力の天才なのだろう。

怜「アイリスさん魔法も使えて護身術も関節技も使えて凄いですね。義務教育を受けていないということは独学で?」

雪紀「ああいえ、魔法は独学です。護身術と関節技は昔親に叩き込まれまして。」

過去。数年前に、錬金術の理論を完成させ、親に見せた雪紀。その時親は、この技術を求め実の息子が危険な目に遭うことを恐れ即座に護身術と関節技を叩き込み、体力もつけさせた。

親の教育の賜物だろう。

そうこう言っているうちに、街が見えた。

雪紀「あ、あれですかね?」

怜「そうですね。あそこがサイ・クリスタルという名の国です。」

雪紀「ネーミングセンス終わってますね言いづらい。」

怜「分かります。」

それを言うならケミスト錬金国もと思った雪紀。

だがそれは言わずに心のうちに留めた。

怜「では、私はこのあたりで。本日は本当にありがとうございました!」

雪紀「いえいえ、こちらこそ助かりました。また縁があれば会いましょう。」

怜「はい!失礼します!」

別れた2人。いつか縁があればまた、と。

雪紀「…んじゃ、行くか!」

アイリス『行こう行こう!新しい国へ!』

そして、雪紀・アイリスは新しい国へ足を踏み入れるのであった。

次回へ続く。

書き終わりました〜。

前書きはあらすじにして後書きはこんなふうに私の話をする場にしようかな?

序盤すんごいメタ発言させちゃったなw

透明な水色スライムが無双する作品オススメだよ面白いからね!

次回、どうなるかなぁ?ま、続きます

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― 新着の感想 ―
時間が空いたのといろいろな作品を同時に読んでいるので最初「(゜∀゜)こんな作品入れたっけ…」ってなってしまった…大好きな作品なのになー… 素の雪紀も十分強いんですよね…まぁ前回で分かりきって入るものの…
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